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2010.06.07 23:00 |  診療  |  医療事故  |  その他(医療関連)  |  白猫黒猫論  | 推薦数 : 0

非常電源

 

 夜中に腹痛が出現した。今までに、経験したことがないような痛みである。ただごとではなさそうだ。

勤務先の病院は遠いので、そこまでの移動は体がもちそうにない。

疲れた当直医には申し訳ないが、朝5時すぎに近くの基幹病院の救急を受診した。

前日に水様性の下痢もあったため、診察医には診察のみで腸炎だと診断されたが、あまりに痛いので、自分も医師であることを伝えて、 採血とCTをお願いした。

検査結果が出るまで、点滴室という部屋で維持輸液を受けていたときに、目についたのが上の写真。

赤い非常電源につながれた電気蚊取りである。

なぜ、これが気になるかといえば、勤務先で個室に入って呼吸器がついている患者の電気系統の異常を経験したことがあるからだ。

その原因は患者の持ち込みのラジオだった。

ラジオの電源を非常電源からとっており、ラジオが水に濡れてショートしたのだ。

たぶん患者にとっては、呼吸器と同じくらい生命維持のために必要なラジオだったので非常電源につながれていたに違いない。

ただ、もう勤務先ではラジオは非常電源につながれてはいないはずである。

今日は仕事を休んだので、勤務先で電気蚊取りをつないでないかどうかは、明日行って確かめてみるしかない。

なお、腹痛の原因は尿管結石であることが後に判った。

一晩当直をして明け方にバイタルサインに問題のなさそうな患者を診るのはつらいものである。

非典型的な症状の場合は、やはり検査を詳しくするしかないが、自分が当直のときを考えても、そこまでする元気がなかなか出ないのが実情である。

 

 

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