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(ワシントンのリンカーン像)
少し前の地元の新聞に,高校の先輩が,現在の三権の長のうち二つを占めているという記事が載っていた.
ウィキペディアによると三権の長とは、権力分立の原則に基づいて統治機構を構築している国家のうち,いわゆる三権分立の形態をとるものにおいて、それぞれ三権(立法権,行政権,司法権)を司る機関の長を指す,とある.
中学生の時に習った様な気はするが,もう遠い記憶である.
立法権は国会に属するが,国会は衆議院と参議院から成る二院制を採用しており、どちらかの院が立法を代表するとされていないため,立法権の長のみ2人存在するとあるが,なんだか出来の悪いクイズの問題みたいだ.
田舎のありふれた高校で,立法権の片方と司法権の二権の長を出すというのは珍しい.そう思って,立法権の片方の先輩が書いた同窓会会報を読むとなんと,
「私が○○高校に入学したのは,昭和32年ですから,半世紀も前のことです.前身の旧制中学時代を合わせると,三権の長をすべてわれらが先輩で占めており,まことに鼻息の荒い時代でした.首相が××さん,衆議院議長が△△さん,最高裁長官が□□さんというわけです.これを当時の校長先生が誇りにし,あるとき××首相を学校に呼び,全校生徒を講堂に集めて話を聞かせました.」
とある.
なんと,三権の長を片田舎の学校から全部出していた時代があるというのだ.しかし,こんなことを在学中に一度も聞いたことは無かった.
さて,ここで大事なのは国家権力の三権の長を出したからといっても,田舎が発展したり利益誘導を受けることはどうも無いようだ,という厳然たる事実である.それは,この街の現状をみれば,よく判る.
政治家の中には,地元の道路を広げたり,橋を造ったりするものも多いようだが,議長になるような先生は清廉潔白なのか,そういう俗っぽいこととは無縁なようである.最高裁の長官を出したからと言って,交通違反を見逃してくれるようになるわけでもない.
実のところ,新聞・テレビ等の報道を見る限り,現在の日本では三権は分立しておらず,少なくとも行政権と立法権は東北地方のどこかに偏在しているように思われる.従って,三権の長を二人出しても,三人出しても何も変わらないのは当たり前なのかもしれない.

(今は無き,倉敷チボリ公園のクリスマスツリー)
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