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さて,去る10月の仙台での学会である.仙台は地下鉄も走る都会ではあるが,市内に特に興味を引くものは無かった.三越のすぐ横にソープランドがあるのは他の都市では見ない風景ではあるが,寄る予定はない,

自分の発表が終わると,ここまできたらやはり松島に行かないといけないと思い,駅まで走る.

仙台から松島までは約30分であった.海岸から見る海はまあ,普通の海だが,せっかくだからと遊覧船に乗り込む.

差額を払い,上のデッキにいくと,「カモメのえさ100円」 と書いてある.まあ,海だから,カモメくらいいるわなと,あまり気に留めずに出港となる.

すると,カモメが空から湧いてくる.船を追いかけて同じ速度で飛ぶ.

カモメのえさとは「かっぱえびせん」だった.人の手から奪うように,えびせんをクチバシで挟む.こんなに間近でカモメを見たのは初めてだ.

松島は海の中に,沢山の小島が浮かぶ風光明媚なところであったような気もするが,遊覧の間ずっとカモメの写真を撮っていたのでカモメのことしか覚えていない,

芭蕉も,現在の松島に来たならば,松島よりもカモメの俳句を詠んだことであろう.

 

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