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日本の医療が、外国の医療と異なることはよく指摘される。

そのひとつに、長期臥床患者(いわゆる寝たきり)に対する態度があるように思われる。

神経内科領域では、長期臥床患者は多い。

欧米では、経口摂取ができなくなったら、それまでよ、と判断されるためクロイツフェルト・ヤコブ病 はすぐ亡くなる。

日本では、この病気が回復する可能性がないのを、患者の家族も十分判っていながら、経鼻胃管を入れて、ぎりぎりまで引っ張る。

脊髄小脳変性症も多系統萎縮症も胃瘻を増設して、患者とコンタクトが全くとれなくなっても、最後まで引っ張る。

ALSは、日本では1/3くらいの患者が気切して呼吸器をつけるが、欧米ではそもそも一部の大金持ちのみにしか呼吸器をつけて生きるという選択肢が存在しない。

なぜ、ここまで寝たきりに対する態度が違うのか、以前から疑問に思っていました。日本人は格別に優しいのでしょうか?

ふと想い出したのが、寝たきりのスーパースター、正岡子規だ。

結核で脊椎カリエスとなり、病床に伏せながら、俳句・短歌の改革のみならず、日本語散文を変革した男だ。

 文学だけでなく野球を日本に紹介したことでも知られ、野球殿堂にも入った。国語や社会の教科書にも必ず出てくる名前である。

寝たきりになっても、これだけの仕事ができることを示した功績は大きく、日本人は寝たきりになった人間に対しても、それまでと変わらぬ態度を取るのではないかと、根拠の弱い仮説を立ててみました。

(写真は伊丹十三記念館の喫茶から中庭を写す。ケーキ小さいな)

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