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今日の新聞に、日本人は老いも若きも居眠りが多いというエッセイが載っていた。こんなに居眠りをする人が多い国は他に無いのだという。

授業中に学生が寝る、旅行に出ては電車で居眠り、国会の場でも堂々と居眠り。国会で居眠りしたせいでクビになった国会議員はおらず、おそらく日本は居眠りに寛容な文化を持つ国なのであろう、という結論であった。

これを見て私は納得した。以前、大学で中国人の研究者と一緒に仕事をしていたとき、「なぜ、日本人は昼寝をしないのか 」と尋ねられていたからだ。

上海から留学してきた彼は言った、昼寝をすれば疲れがとれて、午後の仕事も勉強もはかどり効率がよいし、健康にも良いにちがいない。

私は、そのとき日本人が昼寝をしない理由を示せなかったが、今やっと判った。日本人はこまめに居眠りをするため、昼寝をする必要がないのだ。おそらく、日本人が長寿である理由も整った医療制度のおかげではなく、居眠りの効用であろう。

さて、今日の病院からの帰り道。片道3車線の国道を走るのだが、前の車がいやに左右に揺れて走る。

間違いなく、うとうとしながら走っているのだ。私は車間距離をあけて、後ろをついて行った。信号が赤になり、ゴツッと音がして前の車は止まった。

2台前の車が、信号で止まったところに、止まりきれずに後ろから突っ込んだのだ。幸い、軽い接触事故程度で済んだようであった。

日本は居眠りに寛容な文化を持つ国なのであろうが、眠られると困る状況というのはある。

実のところ、居眠り運転をする医師は多いのではないか。給料の安い大学病院の医師は、生活費を稼ぐために遠い病院にでも、過酷な勤務の合間を縫って、週に1−2日は仕事に行かざるをえない。

前の日が、患者の急変のために徹夜であっても行くしかない(もちろん、時間外手当など、全く大学病院が出すわけがない。今は、少しは改善されたのかしら?)。

私も大学病院にいたときは、週に一度、高速道路を使い片道2時間以上かけて、隣の県の病院で外来をするために車を走らせていたが、運転中は睡魔と戦い続けていた。

同じ病院に通っていた同僚は交通事故を起こしたが、なぜ前の車にぶつかったのか覚えていないと言っていた。たぶん、眠っていたため覚えていないのであろう。

民主党政権に変わって、厚生労働省は、このような実態を把握する気はあるのだろうか?大学病院の人件費を抑制するために、医師には過剰な負担がかかっているのだ。

(写真は9年前の私の居眠りの結果。街路樹と激突してBMWは見事に廃車となった。しかし、寝ていたためか、体にはめだった外傷は無く、仕事も休まず。)

 

 

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2009.09.23 18:00 |  趣味  |  旅行 / 宿  |  スポーツ  |  白猫黒猫論  | 推薦数 : 1

石鎚山


 

イギリスは、世界最高峰のエベレストを征服するために、エベレスト委員会を発足させ、1921年第一次エベレスト遠征隊が組織された。

翌年の第二次エベレスト遠征隊より、頂上アッタクを試みるがことごとく失敗。

1935年の第五次エベレスト遠征隊には、若き日のテンジンがシェルパとして参加している。

しかし初登頂は、それから18年後、エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジンによる1953年のイギリス隊まで待たねばならなかった。

このエベレスト登頂の歴史は、よく知られていると思います。私もイギリス人て山が好きなんだな、と思っていました。

でも何とイギリスには、高い山は無いんですね。最高峰はスコットランドのベン・ネヴィス(1344m)。日本では1344mの山なんて誰も気にしないだろう。

私はこの連休にもう少し高い山に登りました。

さて、登ったのは西日本最高峰の石鎚山(1982m)。私、高校時代は山岳部で北アルプスを縦走し槍ヶ岳(3180m)も登りました。

でも、あれからもう、数十年たち、当時担いでいた重い荷物とほぼ同じ重量の贅肉が体につきました(昔はやせていた)。今では、日々の生活が、大きな重量級テントを担いで歩く苦行をしているようなものといえます。

石鎚山の登り口は平坦な道を気持ちよく歩いていましたが、山頂に近づくと傾斜は急になります。

鎖場なんてとんでもない、迂回路の階段の手すりを持つのが精一杯です。

小学生の子供は元気です、途中で親を置いて先にどんどん進んでいきます。

二時間半かけて石鎚山の一つの頂である弥山に着き、私が山小屋で大人の楽しみであるビールを買っているうちに、子供二人で勝手に最高峰であるもう一つの頂の天狗岳に登っていってしまいました。

もう体力的には、子供にかなわない。そのことが、よく判った登山でした。

(写真は石鎚山の弥山から見た天狗岳)

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もうすぐ、9月の連休だ。世間ではシルバー・ウィークとか呼ぶようだ。旅行の計画を立てて楽しみにしている家庭も多いことと存じます。

さて、世の中の父親の皆様は、どうやって旅行先を決めていらっしゃるのでしょうか?

あなたは、自分の決めた旅行先に満足していますか?

別に、この連休にイタリアやトルコに行きたいわけではないでしょう。でも 、本当は家族の希望とは別のところに行きたいのではないですか?

私は、家族旅行のときに、目的地のそばにある自分の行きたいところを、こっそり混ぜるのですが、すごく不評です。

「なんで、こんなつまらんとこへ来たん?」と子供に非難されます。

でも、長年医療という生死のドラマを見続けている我々が、小学生の子供と同じものが見たいわけがないではありませんか。

専修念仏を主張した法然を巡る旅がしたいと提案したときは、妻に「つまんない」と一言で却下されました。

いかに日本の仏教に法然が与えたインパクトが大きかったかを説明しても無駄というものです。

従って、私達は、この9月の連休は、いつものように、よくある観光地でおいしいものを食べて、温泉に入って帰ることになるでしょう。それが、家庭の幸福というものです。

でも、世の中の父親の皆様、本当にそれでいいんですか?

「家庭の幸福は諸悪の根源」と太宰治も言ってるでしょ。

(写真は平泉の武蔵坊弁慶の墓。小さな丸い石が墓標)

 

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日本の医療が、外国の医療と異なることはよく指摘される。

そのひとつに、長期臥床患者(いわゆる寝たきり)に対する態度があるように思われる。

神経内科領域では、長期臥床患者は多い。

欧米では、経口摂取ができなくなったら、それまでよ、と判断されるためクロイツフェルト・ヤコブ病 はすぐ亡くなる。

日本では、この病気が回復する可能性がないのを、患者の家族も十分判っていながら、経鼻胃管を入れて、ぎりぎりまで引っ張る。

脊髄小脳変性症も多系統萎縮症も胃瘻を増設して、患者とコンタクトが全くとれなくなっても、最後まで引っ張る。

ALSは、日本では1/3くらいの患者が気切して呼吸器をつけるが、欧米ではそもそも一部の大金持ちのみにしか呼吸器をつけて生きるという選択肢が存在しない。

なぜ、ここまで寝たきりに対する態度が違うのか、以前から疑問に思っていました。日本人は格別に優しいのでしょうか?

ふと想い出したのが、寝たきりのスーパースター、正岡子規だ。

結核で脊椎カリエスとなり、病床に伏せながら、俳句・短歌の改革のみならず、日本語散文を変革した男だ。

 文学だけでなく野球を日本に紹介したことでも知られ、野球殿堂にも入った。国語や社会の教科書にも必ず出てくる名前である。

寝たきりになっても、これだけの仕事ができることを示した功績は大きく、日本人は寝たきりになった人間に対しても、それまでと変わらぬ態度を取るのではないかと、根拠の弱い仮説を立ててみました。

(写真は伊丹十三記念館の喫茶から中庭を写す。ケーキ小さいな)

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