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2009.05.07 01:20 |  仕事 / 職場  |  恋愛 / 結婚  |  その他(医療関連)  |  白猫黒猫論  | 推薦数 : 0

職業について

 

小学生の頃、授業中に学校の先生に大人になったらどんな職業に就きたいか訊かれても、答えられなかった。

なりたいものが無かったからだ。

テレビでは、毎年アンケートを採って、今年は男の子にはサッカー選手やパイロットが人気があります、などと放送しているが、子供が簡単にそんなアンケートに答えられるなんて信じられないくらいだ。

実は医師になってからも、自分はどんな仕事がしたいのかずっと考えてきた。

子供の頃、あこがれていたのは、「屋台のタコ焼き屋」だ。

屋外の仕事なので夏は暑く、冬は寒いのが難点だが、客の反応がダイレクトに返ってきて、やりがいのある仕事に思える。

医師も客商売ではないかと問われる向きもあるかと思うが、実は大きな違いがある。

タコ焼き屋 の客は食べて「うまい」と思えば、また店に来る。

病院に来た患者は、初診の外来で満足すればまた再来の外来に来るのだろうが、本当に病気が治れば来ないはずである。

神経内科では、パーキンソン病や脳血管障害など多くの病気の患者が長期にわたり定期的に通院するけど、実際のところ完全にはよくならないから通院するのだ。

私が患者なら当然ではあるが、病気が完全によくなれば病院には行かない。

つまり、医師が外来患者を見続けるというのは、いくらコントロールがうまくいってるとしても、ある意味医学的には良くなってないという証拠でもある。

外来は月に一度、自分の無力さを思い知らされる場でもあるのだ。

では、なぜ私は「タコ焼き屋」 にならないのか? 

反応が悪いのだ、女の子に。 

医師を辞めて「タコ焼き屋」でもやろうかと思う、と女の子に話をしても理解されたことがない.

「タコ焼き屋」というのは、そんなに人気のない仕事なのであろうか。

「手伝ってあげる」と頼もしく答えてくれたのは小学生の娘だけだ。

(写真は長崎眼鏡橋のアイスクリーンの屋台)

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