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年に一度、子供の運動会に行く。

大学の教育学部の附属幼稚園と小学校、中学校の3つの学校が合同で運動会をするので大所帯だ。

すると、なぜか30年以上前の私の中学の時の担任の○○先生がトレパン姿で立っているのだ。

とうに定年を過ぎたはずだが、非常勤で社会を教えにきているらしい。

何か仕事をするわけではないのでトレパンを着る必要は無いはずだが、確かに現役の時から、意味もなくトレパン姿が多かったような気もする。

教え子の子供がまた入学することも多いためか、毎年、必ず一等地に陣取り、見覚えのある卒業生を捕まえては 同じ学年だった××君と△△さんが来ている、とか教えてくれる。

中学2年の頃だったと思う、地理の授業中だ。

3Kとか言ってKの形の島がフィリピンとかに3カ所あるという講義を○○先生がして、私は教室の一番前の席で聞いていた。

歴史は好きだったが地理は退屈に感じており、「つまんないなあ」と心の中でつぶやいた。

ところが、心の中でつぶやいたはずが、はっきりと声になって出ていたらしく、先生が慌てて駆けつけてきて「白猫黒猫論君、大丈夫か?」と声をかけられた。

普通、授業中に 「つまんないなあ」と生徒に言われたら、教師は怒るだろうが、○○先生は怒るよりもひどく驚愕し、心配になったようだった。

運動会で、年に一度会って昔の話をしても、そのことについては触れることはない。

でもこの事件以来、あまり教師を心配させてもいけないなあ、と思いはじめていた。

(写真の手前、スレート瓦屋根?の小屋が附属の購買、40年前から変わらず、崩壊もせず現役で使用)

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