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救急できた患者が、いろいろな症状を持っていると、それぞれの専門科の医師が集まるのが、大きな病院の長所ではある。
しかし、どの科の医師も疲れすぎてどうしようもない、できれば自分の専門科にあまり関係なさそうな症例は遠慮したい、というときはある。
以前の病院で、高齢の女性が、救急車で運ばれてきたとき。患者は、少量吐血もあり 、血圧も少し低下、意識レベルも少し低下しているが、状態が悪いことを説明できるほどの原因が、さまざまな検査をしても判然としなかった。
当直医は、消化器科医に診察を依頼するが、吐血はたいしたことない、と言われる。循環器科医も循環器科的には、特に問題ないと、やりすごす。
神経内科の私も呼ばれたが、神経系は直接の障害は無く、意識障害は二次的なものだろう、これを神経内科で診るのは勘弁してほしいと思ってしまった。
道筋をつけるのは総合内科がよいのではと思うが、総合内科医は、すでに疲労困憊しており、入院を取りますなどとは言いそうもない。
結局、この症例の入院を引き受けたのは呼吸器科だった。少し、呼吸状態も悪かったのかもしれないが、誰も呼吸器が原因とは思わなかったはずだ。
口には出さなかったけど、呼吸器科はえらいな、と皆が思ったであろう。
後日、呼吸器科から神経内科に転科を打診された患者がいた。
他院に脳出血で入院後肺炎を生じて悪化し、当院呼吸器科に転院。重症肺炎で呼吸器がつき、離脱できない。
肺炎もよくならないのだが、患者 が肺炎をきたした原因が脳出血なので神経内科で診てくれないだろうか、という申し出だった。
呼吸器科も、やはり疲れてるようだった。
(写真は淡路島の「奇跡の星の植物館」.奇跡の星に奇跡の医療はあるのか?)
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