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このブログを読まれている皆様は、「白猫黒猫論」とは、後に中華人民共和国の最高権力者となる鄧小平が1962年に述べた指針で、「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」という四川省の古くからの諺でもあることをご存じであろう。
観念論をしりぞけ、物事を実際的に処理する鄧小平の個性をよく表す言葉になっている。
さて、この一週間ブログを書き、気づいたのは、どうも自分の書く記事は実務とか、実際的とかいうものから、かけはなれた位置にあるということだ。
ネズミを捕らない猫ばかり出てくる。ここまでくれば、徹頭徹尾、役に立たない猫の話を続けるしかないと覚悟を決めたところである。
猫と言えば、ヘミングウェイの猫好きが有名だ。
没後50年近く過ぎた現在も、フロリダ州の最南端キーウエストにあるヘミングウェイ博物館には、彼が飼っていた猫の子孫が60匹近くいて、全員に名前があり、高級エサが与えられている。
十数年前、マイアミの学会に出席したときに、私はわざわざその猫の写真を撮りに行った。
夕方で 博物館はもう入場させてくれなかったが、外から猫の写真だけは撮れたので満足していた。
しかし、ここで重要なのは、猫の指の数であった。
ヘミングウェイは迷信深く、6本指の猫は幸運を呼ぶと信じて知己の船長から6本指の猫2匹を譲り受けており、現在も博物館にいる猫たちの約半数は、6本指だという。
せっかくキーウエストまで行って撮った写真だけど、猫の指なんて写ってない。「猫の手も借りたい」という言葉はあるが、普通誰が、猫の手のことを気にするだろうか。
もし、また訪れる機会があれば、必ず猫の指を撮るつもりだ。ヘミングウェイの猫がネズミを捕るのかどうかは、残念ながら知らない。

(港町の,何の変哲もない猫.寝ていると,猫の手は見えない.隠すほど大切なものなのか)
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