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2009.02.07 23:50 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  春野ことり  | 推薦数 : 12

傲慢

記者日記:医師の説明 /埼玉

 「もう一度、一から説明しましょうか!」。医師は突然、声を荒らげた。昨年末、兄が大病をした。治療法の説明の場に私も同席し、質問しまくった。もちろん面白半分にではない。学会のガイドライン本(書店でも買える)を読み、病状の微妙な差によって治療法も違うことを知っていたからだ。

 だが、医師は「そんな細かいところまで聞いてきたのはあなたが初めてですよ」などと繰り返し、明らかにいらだっていた。揚げ句に、私が「念のため確認しますが……」と治療法のある細部についてたずねた途端、冒頭のようにキレてしまったのである。

 私はひるまず質問し続けたが、こうした場面に慣れていない人なら黙ってしまっただろう。医師と患者・家族を隔てる「壁」はまだまだ高いと痛感した。申し添えておくと、医師はその後も献身的に兄を診てくれた。【平野幸治】

毎日新聞 2009年2月6日 地方版

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090206ddlk11070295000c.html

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ガイドライン本を買って読んだだけの付け焼刃の知識で医師に質問しまくったという記者。おそらくピントはずれな質問を執拗に「しまくった」のだろう。医師をキレさせ、それでもひるまずに質問しまくる。挙句、自分がさもよいことをしたかのように得意げに新聞記事にするこの記者に、社会人としての常識があるとは到底思えない。この文章に医師への配慮や感謝の気持ちは微塵も感じられない。こういう患者や家族が増えたことが医療崩壊を招く一因となっていることに、この記者は気付きもしないのだろう。この記者の相手をした医師に同情を禁じ得ない。

 

過去に書いたブログから、

http://blog.m3.com/Visa/20070430/2

「がんと私」読売新聞2006年6月16日掲載、本田真由美記者の記事より引用

 「医療は万能ではなく不確実なものだ。

間もなく4年になる乳がんの闘病生活を通じて、この言葉の意味がわかるようになった。

医療の限界を実感したのは、患者になってからだ。きっかけは最初の手術から半年で見つかった局所再発だった。

彼ら(医師)は乳房全体でもすべてのがん細胞を取り切れない場合があること、標準治療がすべての人に効くかどうか分からないことーなど、人間の身体の複雑さや医療の難しさを、とことん説明してくれた。

延べ10時間は超える対話を通して、「現代医療も不完全で分からないことだらけ」ということを認識できた。

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この記者さんは、医療は不完全で分からないことだらけということを認識するのに、医師との10時間を超える対話を必要としたと書いているのだ。

ひとりで数多くの患者を担当している医師が、ひとりの患者の説明にそれぞれ10時間以上かけていたらどうなるだろうか?それは不可能な話だ。医師の貴重な時間をひとりの患者の説明のために多く使えば、当然他の患者の診療にあてがうための時間は削られる。この記者さんは、「医師の診療時間は公共の限りある資源である」ということを全く理解していない。

上の二つの記事を書いたような記者さんたちは、自分は特別な人間だから、時間をかけてもらって当然と思っているのだろうか?そうだとしたら記者の傲慢としかいいようがない。

世の中こんな記者ばかりだとしたら、病院の玄関に「新聞記者おことわり」と貼り紙をしたくなる。

 そんな記者ばかりではないことはもちろん分かっているけれど・・。

 

 

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