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よっしい先生のブログhttp://blog.m3.com/yosshi/20080621/1で、
拙著 天国へのビザ とともに
という小説が紹介されていました。
(著者さまより、菊花病院→地中海病院の順に読んで欲しいとのことです)
舞台は10年後の日本、国民皆保険制度が破綻しているという設定です。
菊花病院は公立病院で、治療費用が安い代わりに最低限の治療しか受けられません。
地中海病院は民間病院。こちらでは最先端の医療が受けられる代わりに、治療費は大変高額という設定です。
さて、主人公の母親が突然倒れました。菊花病院へ運ばれた場合と地中海病院へ運ばれた場合の、二通りの物語が描かれています。
細かいところまでよく描けていて、大変考えさせられるお話です。
拙著 「天国へのビザ」では、現在を舞台にした第1話と、未来を舞台にした第2話の2部構成です。未来を舞台としたお話では、老人になるほど医療費の自己負担が高くなるという設定にしました。死を間近にした母親の医療をめぐって葛藤する娘の姿が、上の二つの小説とよく似ています。
お金がなければ医療が思うように受けられないというこれらの小説の世界は、近いうちに現実世界のものになるかも知れません。
そうなっても、お金さえあれば最高の医療が受けられてハッピーかというと、そうでもありません。
結局は「死を受け入れる」ということができなければ、残された家族は前に進むことはできないのだと思います。医療制度がいかなるものでも、それは同じではないか、菊花病院と地中海病院を読んで、あらためてそう思いました。
実際、身内の死を受け入れられない人々が増えていることは、臨床現場にいると肌で感じます。そのことは、私が小説「天国へのビザ」を描くきっかけにもなりました。ほとんどの人が病院で亡くなる現在、まるで「死」は社会から隔離されているかのようです。日頃、多くの人たちは「死」について考えることなく生活しているでしょう。そして、自分がどのように「死」を迎えたいか、延命治療を希望するのか、しないのか、そういったことを家族と話し合うことのないまま年老いていく人々が大多数です。
自分が死ぬときのことなんて考えたくないかも知れません。しかし、「死」はいつか必ず訪れます。だから、元気なうちに考えて、ご家族と話し合っておいて欲しいのです。
菊花病院と地中海病院、ぜひ多くの方に読んでいただきたい物語です。
天国へのビザ も、よろしくお願いします。こちらはネットでは読めないので、申し訳ありませんm(_ _)m
(最寄の図書館に申請していただくと、時間はかかりますが無料で読めます)
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コメント
コメント一覧
ついでに、本を人に読んで貰うということは、これからは根本的に変ってしまうのか、ちょっと考えてしまいました。
志村建世
~志村さま、早速のコメントありがとうございます。
読まれるの、お早いですね。
今はネットで小説が読めてしまうんですね。私もびっくりしました。
春野ことり
私の小説をご紹介くださいまして、どうもありがとうございました。また、評価欄に高評価とコメントを残してくださって、本当に感謝です。
志村建世さま
こんにちわ。はじめまして。
WEB小説を選んだのにはいくつか理由があるのですが、日頃、あまり書籍を買わない方にも医療の現実をわかってもらいたかった、というのがあります。私は表現方法の一つとしてWEB小説を考えています。でも、これで本が廃れるかと言うと、私はそんなことはないと思っています。
GFJ
~GFJ先生、わざわざお越しくださりありがとうございます。
本は読まなくてもネットの小説なら読むという若者は増えているのかも知れませんね。WEB小説、若者に読んでもらう方法としてはいいですね。
春野ことり
ところで、これから読まれる方へ。
できれば「菊花病院」→「地中海病院の順に読んでいただけると、作者としては、より嬉しいです。(すみません、注文をつけまして)
GFJ
~GFJ先生
それはよかったです。よいものは広めないと。。
たしかに「菊花病院」→「地中海病院の順に読んだ方がよいですね。文中にも記しておきます。
春野ことり
もしかすると近い将来,こうなるのでしょうか,と思わず考えてしまいました.国民のみなさんが,今目を醒ましてくれなければきっとあのようになるんでしょうね.それも仕方が無いでしょうか.
非医療者のブログや医療問題ブログへの非医療者の書き込みを見ていると,悲観的になってきます.
「農家のこうめ」さんのような方が増えてくればまだよい方向に向かう希望は持てるんですが...
Level3
~Level3先生、コメントありがとうございます。
本当に、近い将来こうなるのかと考えてしまいますね。多くの国民に読んで考えて欲しいと思います。
「農家のこうめ」さんは素晴らしいですね。このような方が増えてくれるといいのですが。医者不信・医療不信などというブログがブログランキングの結構上の方に来ているのを見ると、悲観してしまいます。
春野ことり
先生の同級生の皮膚科の先生が医局に置いて下さっていた「天国のビザ」を手にとってコチラにお邪魔しています。殆どROMですが、これも何かのご縁と感じております。○○○の病院には月に2回だけ来て地域医療の現状を肌で感じて、循環器の内科と外科の連携に尽力しているつもりです。富士山の麓という大自然の中で学ぶことが沢山あります。
今回も志村さんのHP経由でこのWEB小説を一気に読みました。感想は、志村さんのHPへ書かずにいれませんでした。
育児と仕事の両立のみならず、医療の将来に向けての先生の発信されるエネルギーに敬服いたします。今後とも頑張って下さい! 応援しています!!
6歳になる双子の娘達のお風呂当番だけの・・・父親@心臓外科医より
(注:伏字はブログ管理人による)
お久しぶりです。コメントありがとうございました。
志村さんのところでご感想読ませていただきました。
10年後の菊花病院と地中海病院を行き来する、凄まじい生活ですね。
私もこの小説の世界が現実になるという心配が杞憂であることを願います。
熱いメッセージをどうもありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
熱いメッセージをどうもありがとうございました。
ハードな毎日を送っておられるのですね。
先生のような方が、今の日本の医療を支えておられるのだと思います。
小説を通じて、沢山の素晴らしい方々とのつながりができ、私は幸せです。
よっしい先生、春野先生にも心から感謝しています。
「2018年 地中海病院〜あとがき〜」をお読みして、私は志村さん、
春野ことり先生、そしてGFJ先生へこの本との出会いと皆様との
ご縁に感謝の言葉を書かずにはいれませんでした。
私も九州の出身で、幼少期を大自然の中で寛大な父親と優しい母親か
ら無償の沢山の愛情を注がれて育てていただきました。そして今は、
自分が親として超未熟児として我々夫婦の下に生まれてきた娘達が神
様のご加護と愛情を沢山受けてスクスクと育つ姿を見て・・・日曜日
の朝に娘2人と3人で教会の礼拝に通っております。短時間ながら、
心洗われる大切な時間です。
先生が勤務医から小さな町の開業医になられて、こんなに素晴らしい
メッセージを現場の我々に発信して下さる情熱に共感いたします。
私も4年前の今頃・・・「白い巨塔」の伏魔殿に突然メスを取り上げ
られて、病院から放り出されました。将来の希望も、明日の生活も想
像できない辛い時期を、周りのみんなに支えられて励まされて今の自
分の環境をゼロから作ることが出来ました。
私の医師としての原点はそこにあります。確かに、端から見ると忙し
すぎる毎日かも知れませんが・・・正直、好きでやっているのです!
常勤の病院だけなら週休2日の9〜17時という生温い病院です。収
益だけを計算してる幹部と喧嘩もするのは無駄なので、今の私には自
由な時間を家族との時間そして自分の時間(最近は優先順位が逆転し
てしまいましたが・・・)に費やし精一杯生きようと思っています。
そこから、春野先生やGFJ先生への共感が生まれたのだと思います。
っして、志村さんという今の医療を真剣に見守って下さる人生の大先
輩がいらっしゃるという素晴らしい出会いだと思います。
これからも、無理をなさらずに頑張って下さい!
追伸:「頑張れ天草四郎!」は同門の大先輩の心臓手術を執刀後に社会
復帰されて色んな事件が起きた時に、その先輩外科医が私に送
って下さった大切な激励のお言葉です。
azarashi
~azarashi先生、はじめまして。
拙著をお読み頂きありがとうございました。
療養型はどこまで治療をすればいいのかというところで悩みますよね。大外科の一線から転向されたならば尚更だと思います。何もせず自然な経過を迎えさせてあげることが現代ではなかなか困難でもあります。私自身も悩むことばかりですが、お互いにがんばりましょう。
春野ことり
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