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連載の途中なんですが
先日、こんな記事が ありました。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/145906/
「不良患者」「医療テロリスト」-。医療事故の被害者を中傷する書き込みがインターネット上で横行しており、事故被害者の遺族らが実態把握や防止策の検討に乗り出した。悪質な事例には刑事告訴も辞さない方針だ。遺族らは「偏見に満ちた書き込みは、医師専用の掲示板などに多い。事故の再発防止を願う患者や遺族の思いを踏みにじる行為」と指摘している。
厚生労働省も、悪質なケースで医師の関与が確認された場合、医道審議会で行政処分を検討する。
中傷を受けた遺族や支援する弁護士らが4月、大阪で対策協議会を開催。協議会によると、中傷の多くは「医師に事故の責任はなく、悪いのは患者」との趣旨で、患者や支援団体を「医療カルト集団」とののしったり、事実と異なる内容を書き込むケースもあるという。
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ちなみに「医療事故被害者」と呼ばれる方の中には
本当に医療事故被害に遭った方のほかに、医師が最善を尽くしても助からなかった方も含まれています。
wikipediaで誹謗中傷を調べると
http://ja.wikipedia.org/wiki/誹è¬ä¸å·
誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とは、他人をそしる(誹る・謗る)こと、あるいは根拠のない悪口を言うこと(中傷)。嫌がらせの一種で、非常に陰湿極まりない行為である。
明確な根拠がある場合、すなわち事実を表明することで他人の悪事などを暴露し、結果的にその人の名誉を失墜させることは、誹謗ではあっても、中傷や悪口とは言わない。
特に公共の利害に関する目的で、例えば組織などの悪事を暴露する事は内部告発などのように法的にも正当な行為として認められる。ただしその目的が公共の利害に関係したことでなければ、公表したことが事実であったとしても名誉毀損に該当する。
以前、福島県立大野病院事件第12回公判に関連した記事を書きました。
http://blog.m3.com/Visa/20080128/1
まずは、なくなられた妊婦さんに心から追悼の意を表します。
私は決して亡くなった妊婦さんやご遺族を誹謗中傷するつもりはありません。辛いご心境、お察しいたします。
ロハス・メディカル ブログより引用
公判での、亡くなられた 妊婦さんのお父さんの陳述
「癒着胎盤が極めて稀で、1万分の1、とか、2万分 の1とか、難易度が高いとか、大出血は稀だとか、亡くなったのは娘のせいだとか、言われました。これらは、娘に対する人権侵害、誹謗であり、遺族は逆境の中にいます。」
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以下は私見です。
「病気が稀で(治療の)難易度が高い」ということが「人権侵害で誹謗」に当たるのならば、医師は人権侵害や誹謗を日常的に行っていることになってしまいます。
もちろん、患者さん個人をあげて中傷するようなことはあってはならないと思いますが、この産経の記事によると
「医師に事故の責任はなく、悪いのは患者」
という中傷が多い
とのこと。
これは事実を歪曲していると思います。自分を含めて医師が訴えていることは、
「医師に事故の責任はなく、悪いのは病気」
ということです。
「あなたの病気は悪性の疾患でなおりません」
と医師が患者に話した場合に、患者が
「それは中傷だ!」
と怒るのと同じことではないでしょうか。
私は、「患者」vs「医師」という構図は何も生み出さないと思っています。医療を破壊する意味しかないでしょう。
この記事のように
「患者」vs「医師」
という構図を意図的に作ろうとするマスコミには怒りを通り越して呆れます。
参考ブログ 天漢日乗
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連載の続きはしばし、お待ちを
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コメント
コメント一覧
厚生省での医療安全委員会の審議会に毎回詰め掛けるのは、ある種の患者団体の人たち(知る人ぞ知る)。
傍聴席は、第一線の臨床医でもなく、医療安全の専門家でもなく、できれば医者に厳罰を下すことを願うある種の患者団体の関係者で占められます(なかには、そうでない患者団体の人も混じってはいるかもしれませんが)。
そういう人たちと、記事で患者中傷を刑事告発すると訴えているのも、こういった患者団体グループです。
患者団体といってもさまざまですから、決して一般化はできなせん。
ある種の患者団体グループに、マスコミ関係者が近づいて、このような記事を書いているのです。
イギリスに、予期せぬ診療関連死の報告を受ける機関にあたるNational Patient Safety Agencyがあります。
National Patient Safety Agency(National Health Service)
National Reporting and Learning System: an Overview
http://www.npsa.nhs.uk/patientsafety/reporting/general-overview-of-the-nrlsgeneral-overview-of-the-nrls/
ここには、診療関連死のリポートを基に、故意でも悪意でもない診療関連死を刑事事件化するとは、ひとつも書かれていません。また、報告を警察に通報して、即、刑事事件化することもありません。
日本医療安全学会 患者の安全文化を創る
3. 「医療事故は警察へ」は世界の非常識
http://www.jhcs.jp/topics/5/14
通常の医療事故に警察が介入し、刑事事件として裁く国は、実は日本以外にほとんどない(1)。アメリカでは、医療事故から刑事責任が問われた例は全くない(2)。
・・以下、略。
患者団体も、マスコミも世界の流れを学び取っていただきたいです。
患者団体も色々ありますね。医療者と協力していこうとする善良な団体がほとんどだと思いますが、中には「医療テ○リ○ト」と呼びたくなる団体があります。このような団体は医師を中傷しまくっていますが、患者団体が医師を誹謗中傷しても決してニュースにはなりません。
>患者団体も、マスコミも世界の流れを学び取っていただきたいです。
全く同感です。
狂った人は、狂っている自覚がないのでしょう
今日の一言
「盗人猛々しい」
茨城県の病院で、大腸癌の手術を受けられた患者さんが病院の庭で自殺された事件でしたか。
本当の事情は不明なのですが、内視鏡を使った手術で経験が無かった医者が手術して、合併症に苦しんだけれど、民事裁判で上手くいかなかったので、自殺されてしまった事例だったと記憶しています。
経験が無かった医者が内視鏡手術をしたことと、合併症の因果関係が裁判では認められなかったんじゃなかったかな。
息子さんが、こういうことで苦しむことがないようにしてほしい、と談話を発表していたと思います。
微妙な問題なのですが、一概にクレーマーの患者とは言えない気がします。
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