春野ことり
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2008/08 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック

< 終末期相談支援料廃止 | メイン | 延命治療、おいくらですか?① >
2008.05.14 14:00 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  春野ことり  | 推薦数 : 3

沈みかけた船(追記あり)

前回のエントリーで、沈みかけた船のお話を書いたところ、コメンテーターの方が別バージョンを作ってくださいました。

まずは原作をどうぞ

 

沈没しかかっている船がありました。

船には、赤ちゃんから老人まで乗っていました。

沈没を防ぐためには、重量を減らさなければなりません。

船頭さんは苦渋の末、意を決してこう言いました。

「お年寄りからこの船を下りてもらおう!」

老人から反発の声が上がりました。

「年寄りは死ねっていうことか!ひどいじゃないか!」

「人殺し!」

船頭さんは黙り込んでしまいました。

若者や子供たちも何も言えませんでした。

そして、船は沈没しました。

子供も若者も老人も、みな命は平等です。

だから、みんな一緒に海の底に沈みました。

 

おしまい

 

 

欧州の消化器科医先生の作品です

その①

・・・・・

老人から反発の声が上がりました。

「年寄りは死ねっていうことか!ひどいじゃないか!」

「人殺し!」

船頭さんは黙り込んでしまいました。

若者や子供たちも何も言えませんでした。

しかし、いよいよ沈み始めた時に乗員で争いが始まりました。

若者は「これまで十分生きたじゃないか、頼むから死んでくれ」

老人は「なにを、ばちあたりな。誰のおかげでここまでこれた?」

「メタボから先に下りろ」

そして殺し合いが始まりました。

船頭は傍観していました。

ちょうど適度に殺し合いがすんだ頃合いに、船頭は

「ああ、沈まなくて良かった。でも、残った乗員の消耗がひどくて、船が進まなくなったなぁ。安くて良く働く、外人でもいれるか」

そして、残った乗員と外人とでまたしても争いが果てしなく続きました。

そのうち、誰が本当に悪いのかに乗員は気づきました。

乗員と外人の怒りは船頭に向き、船は漂流していくのでした。

 

 

欧州の消化器科医先生の作品 その②

・・・

老人から反発の声が上がりました。

「年寄りは死ねっていうことか!ひどいじゃないか!」

「人殺し!」

船頭さんは黙り込んでしまいました。

でも、若者や子供たちはどうにかしようと考えました。

老人達といっしょに知恵をしぼりました。

まず、船に不必要な物を捨て始めました。

不要な箱ものを捨てました。

そして、船頭達が実はお宝や利権を隠し持っていたことをつきとめました。

それを元手に船を大きく改築し、沈みにくくしました。

さらに、船頭達の不要な大量の持ち物も捨てました。

そして、二度と不正蓄財、利権集中ができぬように船内の規則を作り替えました。

船頭もみんなの幸せを考えられる人を選びました。

そして、老いも若きも力を合わせるようになった船は再び力強く進むこととなりました。

 

 

 次はakoさんの作品です。

 

沈没しかかっている船の近くには豪華客船がありました。

救命ボートを投げれば全員助かりそうです。でも、救命ボートは自分たちの乗っている船の乗客用に用意したものだから別の船の乗客のために使えないといって投げようとしません。

沈没するような貧弱な船に乗る料金しか持てなかったあなたたちの自己責任、と。

 

 

私が書いたものが平等主義日本型バージョンというならばこれは市場原理主義アメリカ型バージョンというべきでしょうか。

欧州の消化器科医先生のその②のような結末になるといいのですが。

 

他の作品もお待ちしておりますw

 

 

たぬくまぞうさんとchristmasさんからもいただきましたのでご紹介します。

 

まずは、たぬくまぞうさんバージョン

 

沈没しかかっている船がありました。

船には、赤ちゃんから老人まで乗っていました。

沈没を防ぐためには、重量を減らさなければなりません。

船頭さんは苦渋の末、意を決してこう言いました。

「お年寄りからこの船を下りてもらおう!」

老人から反発の声が上がりました。

「年寄りは死ねっていうことか!ひどいじゃないか!」

「人殺し!」

船頭さんは黙り込んでしまいました。

若者や子供たちも何も言えませんでした。

船頭さんは考えました

老人には食料を少なくして

治療もしない事にしました

弱った老人はどんどん亡くなり

海の藻屑と消えて行きました

お陰で船は沈まずにすみました。

めでたしめでたし


続き

若者と子供達は考えました

将来同じ目に合うのかと

船で暴動が起き

船頭は海に投げ込まれてしまいました

それから船は何処を漂流しているやら。

おしまい

 

 

次は、christmasさんの目指せ!印税生活バージョン

 

船底に亀裂が入り、船はまさに沈没寸前です。慈愛あふれる屈強な男たちは海へ飛び込み、船の周りを泳ぎだします。一人、また一人と波間に消えました。
「それでも男かっ!」と老人たちに責められ、ひ弱な男たちも渋々泳ぎ出し、波にのまれていきました。
赤ん坊がインフルエンザっぽい症状を出し、子供たちが海に捨てられます。ある母親が赤ん坊を追って波に飛び込みます。
「母性はないのかっ」の叱責に、今度は母親たちが海へ消えました。船上に残った中年女性は、老人たちのゲートボールで慣らした素晴らしいチームプレイで、簡単に船から突き落とされてしまいました。
こうして老人たちは、無事、天国へのビザを手に入れたのでした。。。
しかしながら、、、海に消えた人たちの中には、無人島に泳ぎ着いた者もいました。彼らは島で生活を始め、やがて集落を作り…。ある日、他島に流れ着いた同朋たちと交流すべく、一艘の船で宴会を始めました。が、船が沈没しかかって…。
「ふふん、昔が懐かしいけど、俺たちゃ昔とは違う。経験豊富なサバイバーじゃ~」。バージョンアップして、第二ラウンドの始まりです。。。

 

いやー、christmasさん、過激です(>▽<)。

みなさん、想像力が豊かですw

 

なかのひと

 

人気blogランキングへ←ランキング参加中。ここをポチッとクリックしてネ。応援よろしくお願いします。

 

天国へのビザ ←こちらもよろしくお願いします

Amazon 在庫あり 全国書店で取り寄せ可能

地域の図書館にリクエストもネ!

 

固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/Visa/20080514/1/trackback

コメント

コメント一覧

オリジナル作品は出来ませんが、この3作品に、ある共通点を感じました。

>市場原理主義アメリカ型バージョン

というか、今の医療崩壊の原点かなという気がします。(作品に対する評価ではないです)
azuki



~azukiさん、いつもコメントありがとうございます。
はい。テーマは医療崩壊です。船=医療保険、船頭=政府、乗客=国民、といったところでしょうか。
春野ことり
written by azuki / 2008.05.14 14:47
沈没しかかっている船がありました。

船には、赤ちゃんから老人まで乗っていました。

沈没を防ぐためには、重量を減らさなければなりません。

船頭さんは苦渋の末、意を決してこう言いました。

「お年寄りからこの船を下りてもらおう!」

老人から反発の声が上がりました。

「年寄りは死ねっていうことか!ひどいじゃないか!」

「人殺し!」

船頭さんは黙り込んでしまいました。

若者や子供たちも何も言えませんでした。

船頭さんは考えました

老人には食料を少なくして

治療もしない事にしました

弱った老人はどんどん亡くなり

海の藻屑と消えて行きました

お陰で船は沈まずにすみました。

めでたしめでたし


続き

若者と子供達は考えました

将来同じ目に合うのかと

船で暴動が起き

船頭は海に投げ込まれてしまいました

それから船は何処を漂流しているやら。

おしまい

written by たぬくまぞうさん / 2008.05.15 08:45
12日の分を読まずに書いてしまいました、御免なさい。
上海からはインターネットの通信速度が遅くて、(高速回線になっているのですけど)自分のも書き込んでいません、帰ったら纏めて書く積りです。
たぬくまぞうさん


~たぬくまぞうさん、早速投稿くださってありがとうございます。
今、上海なんですか。四川省は大変なことになっていますね。
ネット状況が悪い中、わざわざありがとうございました。お気をつけてお帰りください。
春野ことり
written by たぬくまぞうさん / 2008.05.15 09:03
身辺多忙でしばらく見なかった間に、すばらしい花ざかりですね。終末医療支援の腰くだけは、お粗末と言うほかはありません。1時間話して2000円というのもお手軽ですが、考え方は大事にしたいと思いました。患者も家族も国の財政も救えるかもしれない問題なのですから。医師だけを矢面に立てるのも、ちょっと違うような気がします。
志村建世


~志村さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
花盛り、嬉しいです。
>「患者も家族も国の財政も救えるかもしれない問題」
本当にそうなんですよね。もう一歩進んだ議論が欲しかったのですが、残念です。
春野ことり
written by 志村建世 / 2008.05.18 01:03

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。