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2007.11.21 03:20 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  春野ことり  | 推薦数 : 5

医師の過労死

 ぜひ、読んでほしいブログがあります。

http://blog.m3.com/nana/20071120/1

産婦人科医なな先生の周囲で、2人の医師が過労死しました。

産婦人科勤務医の勤務状況は異常です。

月に20回の当直、当直5連日など。珍しくないようです。

当直の翌日は休めるわけではありません。通常通り、外来、手術、検査、回診などの業務を行っています。

これでは、過労死しない方がおかしいでしょう。

そして、極めつけが、医師の不当逮捕、マスコミによる医療バッシングです。

少ない人数で死ぬほど頑張っても一般世間は考慮してくれません。最高の医療を求められます。

これでは益々産婦人科医のなり手が減ってしまいます。医師が増えなければ、状況は何も変わりません。

 

医師不足、特に産婦人科医、小児科医の不足が顕著になっていますが、いまだ何ら有効な改善策が見あたらない状況です。

平成11年過労自殺した小児科医の中原利郎先生は、平成19年にやっと労災認定をされました。実に8年もかかっています。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/

中原先生のことはよくマスコミでも取り上げられているようですが、他の医師の過労死についてはマスコミが取り上げることころをあまり見ません。

しかし、日経メディカル8月号の特集、「顕在化する医師の過労死」を読んで、驚きました。

実に多くの医師が過労死しているではありませんか。しかし、ここで紹介されているのは氷山の一角です。

 

医師の過労死は産婦人科や小児科だけの問題ではありません。今のままだと医師の過労死は外科、内科へと、波及してくるでしょう。

この事態を食い止めるために、どうしたらいいのでしょう。

いまだに、何ら有効な対応策が取られていません。

 私がお願いしたいことはまず

 

故意ではない医師の過失に課す刑事罰をなくすこと

 

これだけでも、診療の負担がかなり違ってきます。

お願いですから、これ以上、事態を悪化させないでください。

 

医療費抑制と安全要求の狭間で

医師が逃散

残った医師は次々過労死

 

これが日本の医療の現状です。

 

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数年前にベネルクスの某大学病院に臨床留学していました。
自由と寛容の国家ととして知られている国です(臓器移植から安楽死までなんでもあり)。
私のいたセクションでは医師は3交代制。
基本的にICUやCCU勤務の医師が夜間に病棟内での患者の急変に対応していました。
もちろん、自宅待機のオンコールで呼ばれることも、何度かありましたが日本ほど多くはありませんでした。
病院勤務医が過労で倒れることのないように勤務シフトが敷いてありました。
人口当たりの医師数は日本より多いのですが、医師不足の認識が医療行政にも現場サイドの両方にあり、医学部の定員を2倍以上に増やしています。

患者はいきなり病院を受診することは出来ず、かかりつけの家庭医を受診します。家庭医の受診にも予約がいります。
その結果、必要ならば紹介状を持って予約して病院を受診するので、軽症でも夜間の時間外・救急外来を受診する日本のような状況にはなっていません。
どうしても緊急性があって家庭医がつかまらない場合には、時間外受診紹介センターに電話連絡して、時間外外来を受診するシステムになっていました。

日本の場合、患者サイドが病院勤務医の善意に頼りすぎているというか、甘えているのではないかと思いますね。

また、面白いことに、患者側にインフォームド・コンセントを受ける権利があると同時に、患者がインフォームド・コンセントを拒否する権利も認められています。
予後も含めて、何もかも知らされたくない権利も保証されています。
日本では、インフォームド・コンセントをしないといけないような風潮ですが。
written by 鶴亀松五郎 / 2007.11.21 14:53
>当直の翌日は休めるわけではありません。通常通り、外来、手術、検査、回診などの業務を行っています。
>これでは、過労死しない方がおかしいでしょう。

メチャクチャだと思います。
少なくとも当直明けのお医者様には、お休み(非番扱い)して頂きたいです。
患者のためにも、お医者様のご家族のためにも、先生ご自身のためにも・・。
といって、病院のお医者様全てがパート・アルバイトでも困りますし・・、名目3交代になっても、お一人で日勤・夜勤をくり返す(特養でよくあるパターンです)のでは何ら変わりませんし・・。
どうしたら宜しいのでしょうか?

実は私は手術を経験し、その手術後から「一寸心配」程度の症状で近くの医院にて診察を希望すると、「うちではここまでしかできませんから、ちゃんと病院で検査を受けて下さい」「いえ、そこまでで十分です」「いや、行った方がいいです」そんな問答となります。仕方なく主治医の先生の外来日を待ち、片道1・5H程度の病院の予約外診察をお願いしたことがありますが、「症状が続くようなら、いづれ検査しましょう」に留まりました。
手術後、医院を含め、医療機関のアクセスは非情に悪くなったと感じます。これは私だけではなく、大きな手術を受けた方々の多くが感じています。病院の関連クリニックなどでない限り、結局は心配があれば病院のお忙しい勤務医の先生に頼らざるを得ない状況があると思います。

開業医の先生方には逃げ場がありますが、勤務医の先生方にはそれもなく、本当にご苦労が多いことと患者の目からも容易に想像できます。
過酷だと思います。
本当に、何とかならないものでしょうか?

最後に・・
ことり先生、くれぐれもお体を大切にして頂きたいとお願い申し上げます。
written by 花 / 2007.11.22 01:32
>鶴亀松五郎先生
貴重な体験談をありがとうございます。
世界から見たら、日本の医療は不思議に見えるでしょうね。
医師の3交代が理想ですが、日本では慢性的な医師不足のため、無理ですね。今から医師の数を2倍にしても、一人前になるのに10年以上はかかります。日本の医療行政の見通しは甘すぎて、笑い物になりそうなくらいです。
今まで、医師が自己犠牲の精神で頑張りすぎたために、患者サイドが甘えてしまって、崩壊寸前にまで来てしまったのだと思います。
>患者がインフォームド・コンセントを拒否する権利
これは初耳です。色んな権利が確立されていますね。安楽死までありの国ですから、日本とは全然違いますね。
日本も諸外国に倣うべきところは倣わないといけません。



>花さん、コメントありがとうございます。
花さんも大変な経験をされていますね。やはり、開業医は色んな疾患を幅広く診なければいけないので、自分の専門外の分野で特殊な手術をした患者さんなどを診る自信がないのです。手術した主治医から、どんな症状が出たときに紹介するべきかなどの具体的な指示があったり、病院とクリニックが綿密に連絡が取れるような状況であればいいのですが。現実はなかなか難しいものだと思います。
大きな病院は、重症患者がどんどん回ってくる上に、軽症患者もまだ自由にアクセスできますので、そこで働く医師は大変です。それに給料は忙しい公立病院の方が低いのものです。本当に何とかしないといけないと思います。
私はそんなに忙しくない民間病院勤務ですので、過労死することはまずありませんが、お気遣いどうもありがとうございます。^^
花さんも、お大事に・・・。
春野ことり
written by 春野ことり / 2007.11.22 17:53
結局、政策が悪いのですけど。
マスコミは、わかってないのか、わかっててなのか知りませんけど。
医師叩きの風潮は変わる気配はないですよね。
今のところ。

一体、我々はどうすれば良いのでしょうかねー。
過労で死ぬまで働けとでも言うのでしょうか。
Dr.I


~Dr.I様、コメント、TB、ありがとうございます。
マスコミは医師の過労死についてももっと報道したらいいのに、と思います。
過労で死ぬ前に、逃げるべきでしょう。やはり・・・
春野ことり
written by Dr. I / 2007.11.22 22:11

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