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混合診療を全面解禁にせよという動きが出ています。
そこで、混合診療が解禁になった後の医療がどうなるかについて、考えてみたいと思います。

李 啓充先生の著書

市場原理が医療を亡ぼすーアメリカの失敗 から引用

 

市場原理派の人々は 「価格を支払う意思のある人をアクセスから排除することは悪である」と「配給制」一般を否定し、

価格原理に基づく資源の配分が正義であると主張する傾向がある。

しかし、価格原理に基づく資源配分は、財力のない人々を資源の配分から排除する 「価格に基づく配給」に他ならない。

「混合診療の解禁とは、実は、財力のない患者を必要な医療から排除する「価格に基づく配給制」を医療に導入することにほかならないという基本が理解できていないようである。

 

一方、市場原理派の人々が配給制を好む好まないにかかわらず、現実の医療は、小は医師の診療時間の配分から大は臓器移植の臓器配分まで、さまざまな配給制の下に運営されている。

例えば、医師の診療時間の配分であるが、金持ちの患者には長い時間をかけ、そうでない人には短く、などとしている医師など世の中には存在しない。

重症患者、処置に手のかかる患者には長い時間をかけ、軽症の患者には比較的短い時間でと、患者の「医学的必要度」に応じて有限である自分の労働時間を配給しているのである。

 

 

混合診療を解禁することのもっとも危険な点は、まず第一に、

 

「患者の財力の差に基づく医療差別」を、制度として認めることにある。

自由診療のコスト分を負担できる財力のある人だけが、混合診療の恩恵に預かることができるのである。

 

 

混合診療を解禁した場合の第2の問題点は

「安全性と有効性」が証明されていない治療が、「先端医療」・「高度先進医療」などの名の下に、横行する危険があることである。

営利目的の医療施設が、科学的には「いかがわしい」としか言いようがない治療まで、「先端医療」の名の下に大々的に実施した場合、どのように恐ろしい事態になるか、混合診療解禁論者は考えたことがないのだろうか?

 

 

 

 

混合診療については、まだまだつづきます

 

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