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2007.11.16 00:30 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  春野ことり  | 推薦数 : 7

土下座する医者

話題のドラマ、医龍2を見てしまいました。

看護婦さんたちが医龍2についてあんまり楽しそうに話しているので、つい。

 

第6話あらすじ 公式サイト ↓

http://www.fujitv.co.jp/iryu2/trailer/index.html

 

 最初から見ていないので、ゴチャゴチャしたあらすじはよくわからないのですが、

第6話では、天才外科医朝田に対抗心を燃やす外科医外山が、大動脈弁置換術の手術を2時間半で行ったと得意になっていた。

しかし、手術した患者がその後心停止となり、それと同時に台風による停電。

ICUで開胸すると、外山が大動脈弁を無理矢理引きはがしたための出血が心停止の原因だったと判明。

自家発電が切れ、暗闇の中、懐中電灯で術野を照らしながら、大動脈弁置換の再手術を行う。

弁置換を終えた外山は、患者の心臓に手を当て、「右冠動脈に狭窄がある!今から引き続きバイパス手術を行う!!」

そして、PCPSのバッテリーも切れ、手動で回しながら必死の手術が行われる。

 

 

ドラマですから、現実にはあり得ないことがたくさん起こります。おいおいおいって感じですけど。

 

そして、患者は一命を取り留める。しかし、手術が終わった後、患者の夫が

「どうして再手術になったんだ!どういうことだ!」

と、怒り心頭。

そこで外科医外山は、土下座して

「私の手術ミスでした!!申し訳ありませんでした!!」

 患者は元気になって無事に退院。

患者は退院するときに、医師外山へと看護師に小さな紙袋を言づけた。

その中身は

あめ玉。

と、短いお礼を書いた紙切れ。

廊下で看護師からそれを受け取った外山は、あめ玉を一粒嬉しそうに口に含んだ。

 

なんだか。。。ねえ。

停電の中、あんなに必死に患者を助けたのに、土下座させられ、というか、自主的に土下座し、お礼はあめ玉・・・。なめられてませんか。というか、なめさせていませんか。

 

先日読んだ、本田宏先生の著書 誰が日本の医療を殺すのか の中にもあったのですが、

患者が亡くなると、何の落ち度もないのに主治医に

「土下座しろー!!」

と言う家族がいるそうで・・・。

 

医者は患者が亡くなるたびに土下座しないといけなくなるのかねえ・・・。

 外科医や産科医、小児科」なんて、土下座ばかりしないといけないのかね。こりゃ、やってられません。

なり手も減るわけだ。

 

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外科医の土下座ーその1
今日はふろっぐジャックではなく、友達の心臓外科医五龍くんのお話です。外科医は1人前になるまで、いろいろな外科を経験しなければなりません。五龍くんが一般外科を回っているときでした。ーーーーーーーーーーー... [続きを読む]
外科医の土下座ーその2
前回までのあらすじ 外科医が土下座残酷物語です。登場人物のおさらい五龍くん:心臓外科医、ふろっぐジャックのお友達海猿くん:上部消化管外科、五龍くんと同期の研修医秀明くん:何とか生き延びることが出来た糞... [続きを読む]
責任の所在
クジラ救出作業中の死亡事故で減免署名約8300人(11月28日 産経新聞) [続きを読む]
posted from kameの いい味出してね 2007.11.29 13:25

コメント

コメント一覧

 ぶはははっ(≧0≦) なんじゃこりゃぁ?ってキャラですね、この外科医外山って! 対抗心を燃やし、難度の高い手術を行う人が、簡単に自主的に土下座するワケありません。更に、エンディングが飴玉でOKだなんて、大ごけ狙いでしょうか(≧▽≦)?
 このような、キャラクター作りが破綻しているストーリーは、漫画の世界では既に化石伝説です。土下座もダメダメ、古過ぎます(懐古狙いしたのならokですが)。タッキーの回の医師の、(大昔の)ステレオタイプなキャラにも感じましたが、この番組制作者の思考が相当古いんじゃないかと思います。漫画を読んで参考にしてほしいです(笑)。
 外科医外山は、高齢者に対してなら、土下座よりお金を、中年なら誠意を、そして若い人に対してなら愛を与えるべきでしたね。
christmas

~christmasさん、思いっきりウケていただき、ありがとうございます。
私、原作の漫画を読んでいないのでなんですが。一般的に、ドラマ化されるとテレビ製作者の思惑が思いっきり入って、原作のよさを歪めてしまいますよね。
このドラマはなんだかな~・・・ですが、原作は読んでみたい気がします。
春野ことり
written by christmas / 2007.11.16 13:37
いつもお世話になっています。
ドラマでの医者の描かれ方には疑問を感じながらも、今の人は医者や病院をこのように捉え、こういう対応をする医者こそいい医者なんだ(テレビ関係者の感覚と、一般の方では違うかもなのですが)なぁと思われているのかなとも。

土下座は何があってもするべきではないというのは、私も同意見です。

またコメントを付けさせていただきます。
いつもいい記事ありがとうございます。
遊佐


~遊佐先生、お久しぶりです。いらっしゃいませ。
実は、先生が医龍2のことをブログに書いていたのも、見てみようかなと思うきっかけになりました。
テレビ製作者から見た「いい医者」=「すぐに謝る医者」?、土下座が誠意ってこと?以前見たNHKの星空ホスピタルという医療ドラマも、主人公の女医が、過去の患者で難病の女の子の治療費を稼ぐために金の亡者となって働くという、とても無理な設定でしたが、こーいう医者がテレビ製作者の考える理想の医者か。。。と思うと、なんだか医療者は萎えますね。

遊佐先生にほめていただくと、とても嬉しいです。
春野ことり
written by 遊佐 / 2007.11.16 15:40
外科医『外山』かあ。
なんだかなあ、、、。
tさん


~tさん、こんばんは。いらっしゃいませ。
もしかしてtさんの名前も『外山』?だったりして、、、
春野ことり
written by tさん / 2007.11.16 20:37
申し訳ない、テレビ見ないもので
もしかして戦前の事を描いたドラマだったのかしら
それとも中国で作ったドラマ(中国のドラマで日本軍人は良く土下座をします)中国では停電は日常茶飯事だし、何でも人力だから
たぬくまぞうさん


~たぬくまぞうさん、最近冴えていますね。
またまた、ウケました(>▽<)!!
春野ことり
written by たぬくまぞうさん / 2007.11.16 21:37
外科医と土下座について書いてみました。TBします。
また、TBありがとうございました。
Atullow-s caffe


~あつかふぇ先生
いつもお世話になっております。
続きを楽しみにしています。
春野ことり
written by Atsullow-s caffee / 2007.11.16 22:28
医龍、見逃してしまいました。

土下座ですが、介護の現場では土下座紛いのことが多々起こるようです。
夜中の見回りでは何ら変化が無く、朝になったらお亡くなりになっている例。意識クリアで今まで嚥下などに問題のない方が食事中に倒れ一時心肺停止、病院の見解にても誤嚥ははっきりせず、心肺停止の原因も不明の例。等々でも、ご家族からは罵声を受け、とにかく平謝りの様子です。職員は疑問だらけでも、施設側の落ち度にしないと保険関係の支障もありとかで、介護担当の見守り不十分で処理される事が多いとのこと。1~2ヶ月後に落ち着かれ、挨拶に見えるご家族が殆どのようですが、介護職の知人・友人から、そんな悩みを聞かされることの多いこの頃です。

介護現場に限らず、一部の大名企業・悪徳企業を除けば、民間も同じようなことをしているし、させられています(人災の無い軽い支障程、簡単に謝ってしまう傾向があるかも知れません)。
そんな環境に慣らされている民間家族の立場であれば、医療においての何故?という疑問は起きて当然と思えぬでもありませんし、私も家族の立場であったなら、事情を知りたい・説明を求めたい・・の気持ちは否定できないだろうと思います。

が、ミスとこじつければそうなることであっても、「現状では無理や~!」という例は、一般の想像以上に多いのだろうと感じます。(続く)
written by 花 / 2007.11.17 17:41
↓(以下続き)
それでも多くの民間は、負担を最小限に抑えるために顧客クレームを聞き、誠意を持って対応します。が、悪徳業者や行政は実際と異なる明らかな誤りでさえ確認して頂くことが難しい「結果先にありき」主義であるため、説明を求めれば頓珍漢と屁理屈に終わることが多いものです。

医療機関は・・、恐らくこれら(民間と行政)の中間置にあり、現システムの中で専門知識を持たぬ患者(家族)に説明責任を果したくとも、それをすればお医者様ばかりに負担がかかり、他に支障が出てしまうといった問題ではなかろうか?と思います。
とはいえ、言葉と心と少しの確認で分かり合えることをも避け、その怒りを助長させる行政のようなやり方では、その後の当事者や家族に関る他のお医者様方が、負担を背負うことになりかねない気が致します。

民間企業同様に・・を求めるわけではございませんし、今直ぐどうこうなるとも思っておりませんが、何らかのシステム(空港ならぬ病院内で加入できる予後を保障する手術前保険などとか・・)を作るための未来への課題はあると思います。

あめ玉は・・、まあドラマですから「こんな事で土下座する医師は甘いよ~!」の意味にも取れますが、2度目の手術に自信があったからこその土下座であるようにも・・。(^^)
written by 花 / 2007.11.17 17:44
花さん、コメントありがとうございました。
>ご家族からは罵声を受け、とにかく平謝りの様子です。
この状態、よくわかります。私が思うに、日本人の意識がおかしくなってきているのです。
本来、老人は家庭で家族により介護されてきました。以前の日本では、多くの人が病院や施設のスタッフに「いつもお世話になってありがとう」という感謝の気持ちを持っていました。心の中では色々不満に思っていても、それを表に出すことはなく、感謝を述べていました。しかし、今は違います。
病院や施設に老人の世話を押しつけ、何かあればクレームをつける、そんな人たちが増えました。
小松秀樹先生は、医療に100%の安全はないと、その著書で力説しています。多くの日本人がそれを認識しなければなりません。今のままでは、病院も施設も成り立たなくなるでしょう。

ま、これはドラマですから、土下座のような派手な演出は場を盛り上げるためだったのでしょうから、あまり真剣に取り立てるのもなんですが、「家族がうるさいからと取り合えず謝っておけ」というのはやめるべきです。
written by 春野ことり / 2007.11.18 02:36
医龍は「永井明」原案の漫画です、永井明氏は東京医大出の
医師でしたが、昨年か今年なくなりました。この漫画のベースは時代的にかなり古く、まだ医局体制が色濃くのこり、教授は天皇の時代です。(おそらく永井氏が現役の医師のころはまだそういう時代だったはづです)それを現代に無理やりはめ込んだのが医龍です。ただ他の医師漫画「ブラックジャックによろしく」、「Dr.コトー診療所」と比べると、真実により近くで書かれていると思いました。
 まあ確かに東大医学部インターン闘争のころは、わけの分からない大学教授がいたみたいですね。(土下座して謝らせたくなるような)
 個人的には「白い虚塔」の財前教授が有罪ははないだろう、と思うのは私ぐらいなのでしょうか?だって誰にでも見落としはあるし、誰にでも偶然本質をつく場合もあるのだから。(渡辺純一の「ダブルハート」になるとさすがに医師の思い上がりだと思いますが ← こんな医者は土下座させたい)
romorom


~romoromさん、詳しい解説、ありがとうございます。
「医龍」の原作も、「ブラックジャックによろしく」も、「Dr.コトー診療所」も、読んでいないのですが、面白そうですね。
「白い虚塔」は「巨塔」の変換ミスだと思いますが、今の大学病院は「虚塔」の方が合っているので、あえてこう書かれたのかなとも思いました。ちなみに私の出身大学の病院長は「今の大学病院は『白い巨塔』ではなくて『白い廃墟』であるという寄稿文を書いていらっしゃいましたw。見落としで有罪はひどいと私も思います。
春野ことり
written by romorom / 2007.11.23 02:13
春の小鳥先生、「白い虚塔」は違う場所で皮肉って書いていたら漢字変換が覚えてしまったようで、ここでは変換ミスです。(久々に正しく書いたらこうなってしまいました)
 さらに間違いがあり、渡辺淳一でしたね。そして「ダブルハート」より「白い宴」の方が先でしたね。
 この「白い宴」は渡辺淳一が札幌医大を追い出される原因となった小説だそうですが、初期のころの彼の作品は医者を扱ったものが多く、またドキュメンタリータッチの作風で医師でなければ書けないものばかりでしたが、最近のはあまり読む気にもなれません。
romorom


~romoromさん、「渡辺純一」、あ、ほんとうだ。気が付きませんでした。渡辺淳一は初期の作品がいいですね。「遠き落日」とか、中期の作品もよいものがありますが、晩年はまた違う世界を極めようとしているようですね。
春野ことり
written by romorom / 2007.11.23 22:52

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