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連載は中断です。 すみません
産経新聞にぶち切れました。
まずは、以下のバカ丸出しの記事からどうぞ。
【経世一言】診療報酬 納税者もモノ申す
来年度が改定時期の診療報酬をめぐり日本医師会と財務省がバトルを展開している。引き下げを目指す財務省に対し、医師会の主張は5.7%という大幅な引き上げだ。
その理屈は「地域医療を支える」「国民の安心を守る」「医療の質を確保する」の3つ。まあ、立派な理屈ではある。だが、これを金額換算すると、税、保険料などで何と約2兆円の国民負担増になるから、放ってはおけない。
確かに医師会が言うように、一部地方や産婦人科などで深刻な医師不足が存在する。医師会の主張はその原因を先進国に比べて医療費が少ないとか、近年の2回の診療報酬引き下げに求めている。
果たしてそうだろうか。例えば、保険料や税で負担している公的医療費は、GDP(国内総生産)比で経済協力開発機構(OECD)の平均を上回っている。医師数も毎年、3500~4000人も増えている。
診療報酬だって安くない。公務員に適用される人事院勧告や物価と比較して、まだ下げ幅に大きな乖離(かいり)がある。つまり、下げ足りないのだ。医師会は公務員との比較を筋違いとするが、税金が投入されている以上、その論法こそ筋違いだろう。
薬価もそうなのだが、税金が投入されているという事実認識が医師には希薄なのではないか。いや、納税者はこの事実をほとんど知らない。
医療費の財源は保険料が半分と最大だが、国、地方を合わせた税負担が36%も占めている。残りが患者の自己負担である。では、その使い道はどうかというと、半分は医師などの人件費、つまり診療報酬なのだ。公務員ほどではないが、医師も公費で養っている。
不思議なのは医師数、診療報酬とも十分なのに、なぜ地方や産婦人科、小児科の医師不足、そして勤務医の激務が問題になるのかだ。財政制度等審議会の建議が、これにひとつの解を示している。医局制度の問題や開業医を厚遇する診療報酬体系である。
建議は言う。診療報酬が引き下げられても開業医の利益は増えており、年収は勤務医の1.8倍だ。なのに従業時間は少なく、ほとんどが休日・時間外診療をしておらず、週休2.5日制である。
かつては深夜まで往診してくれ、それが医師への尊敬の念となっていたが、いまや往診はないに等しい。それでいて、再診料など診療報酬点数は病院より高い。こうした優遇を既得権益と言わずして何と言おう。
これでは都市部の開業医になる医師が増えるはずだ。若い女性が選ぶ結婚相手の人気職業で、IT(情報技術)成り金と肩を並べるのもうなずける。だが、納税者はこんないびつな状態を放置して、さらに2兆円も負担するほどお人よしではあるまい。
開業医の診療報酬を大幅に減らし、不足する分野に重点配分すれば、指摘されている問題の多くは解決に向かうのではないか。それは税や保険料の負担軽減にもつながる。
なのに、その配分を決める中央社会保険医療協議会(中医協)は何をしているのか。今回の改定の議論でも医師会代表だけでなく、産業界や中立の委員まで引き下げを求める声がほとんどないという。開業医減点の議論もさっぱりだ。
つまり、議論は医療村の中だけで進み、肝心の納税者が蚊帳の外に置かれている。ここは納税者が声をあげるときだ。でないと、増税は際限がなくなる。(論説副委員長)
*
あきれてものが言えません。
以前も, 産経新聞は「【主張】妊婦たらい回し また義務忘れた医師たち 08/31 」という社説で、多くの医師から抗議を受けました。その記事に関する過去ログ↓
http://blog.m3.com/Visa/200708
私もメールで抗議しましたが、なんの反応もなし。
大手新聞社の論説副委員長たるものが、なぜちゃんと勉強せずにいい加減な記事を書くんでしょうね。
さすがにぶちきれました。
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濃厚治療の結果、年男の肺炎は見る見る回復した。1週間で人工呼吸器からも離脱でき、気管切開も行わずに済んだ。
ただ、炎症による消耗性貧血のため輸血を行ったところ、副作用で全身の皮膚が真っ赤にただれてしまった。
致死率90%以上と言われるGVHD かと思われたが、肝障害は軽度にとどまり、重篤なのは皮膚症状のみであった。
しかし、皮膚の赤みも次第に退いていき、やがて、色素沈着して全身の皮膚が今度は真っ黒になった。
元々色白であった年男の皮膚の変化を、妻、春子(仮名)は嘆いた。
しかし、やがて年男の黒くなった皮膚はボロボロと剥け始め、その下から元来の白い肌が顔をだした。
まるで、蛇の脱皮のように全身の皮膚が剥け落ちると、年男の肌は生まれたての柔らかな白い肌に変わった。
80歳にして目を瞠るような再生能力である。
美しい肌に生まれ変わった年男は、その人格も変わってしまったようだった。肌は美しく再生したが、脳の老化が進んでしまったのだ。
抑制系が取れてセクハラ大王と化した年男は、看護師のお尻や胸に触りまくっていた。
私が年男のベッドサイドにいき、胸に聴診器を当てていると、年男の手は私の胸元へと伸びてくるのだった。
年男は人差し指をコの字型に曲げ、私のネームプレートを撫でるとこう言った。
「ほう、ことりか。可愛い名前だな。どうだ、俺と一緒に熱海へ行こう。いい宿があるんだ。」
「俺は寝技が得意だ。今度教えてやる。春子には内緒だぞ」
「あなた!!聞こえてますよ。先生になんてこと言うんですか。本当に、すみません、先生・・・」
春子はバツが悪そうに言った。妻の春子は年男よりも一回り若い。
「あ、いえいえ。いいですよ。それより佐藤さん、本当にお元気になられましたね」
「ええ、本当に、先生方がお力を尽くしてくださったおかげです」
年男が回復したのは、決して特別な治療をしたからではない。年男に回復する力があったからである。しかし、患者がよくなって、感謝されるのは嬉しいものだ。
転院してきた当初、春子の口からは「東京のナントカ病院のナントカ先生」という複数の医師の名前が何度も出てきたものだ。それらが有名な医師の名なのかどうか私には分からなかったが、東京のブランド病院の医師というだけで、一般人にとっては有り難味があるのだろう。
しかし、年男が重篤な状態から甦った後は、春子の口から一切「東京のナントカ先生」の名前は出てこなくなった。
春子からは大変感謝されたが、「天皇のような治療」だとか、「自分の父親だと思って」と言った長男と次男には、そういえばその後一度も会っていない。
私は、年男の診察を終え、年男のいる特別個室を出ようとした。
すると、春子が私の白衣のポケットに何やら押し込んできた。
「あっ、いけません」
私は反射的に言って、ポケットの中の物を返そうとした。
「いえいえ、先生、ぜひもらってください」
春子は受け取ろうとしなかった。
なんだろう・・・。
部屋を出て、ポケットに入れられた物を出して見て驚いた。
それは、患者さんからいただくとは思いもしないような代物であった。
つづく
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人の命はよくロウソクの火に喩えられる。
命のロウソクの長さは、人が生まれたときから既に決められているのかも知れない。
「天皇陛下のような治療をしてください」
年男さんの次男の口から出た言葉に、正直なところ私は面食らった。
佐藤年男さん(仮名)は東京で会社を経営していたが、脳梗塞で倒れ、半身不随になった。東京の病院でしばらくリハビリをしていたが、入院が長期になったため、年男さんの地元にあるこの病院に転院してきた。
年男さんは転院後リハビリを続けていたが、胆嚢炎を併発した。胆嚢炎は重症化し、右の肺にまで炎症が波及し、胸水がたまった。外科的治療で命を取り留めた。しかし、その後肺炎を引き起こした。かなりの重症肺炎であった。
さらに、年男さんは、いつ破裂してもおかしくない脳動脈瘤と、腹部大動脈瘤も持っていた。東京の病院で見つけられたのだが、東京の主治医からは手術はできないと言われたそうだ。
重症肺炎で危篤状態に近い年男さんの病状を聞くために、東京と大阪から長男と次男がかけつけていた。
年男さんは80歳。高齢で合併症をたくさん持っている。かなり厳しい状況である。その説明の最中に、次男が言ったのが「天皇陛下のような治療を」という言葉だった。
昭和天皇が亡くなった時に報道された治療のことを言っているのだろう。こんな地方の小さな病院で、無理難題もいいところである。
私が返答に困っていると、東京に住む長男が言った。
「父のことを、先生のお父さんだと思って治療して下さい」
次男よりも分別があると思われる長男によって、年男さんは「天皇」から一気に「自分の父親」に格下げになった。
(私は全ての患者さんを自分の肉親と思って治療しています)
そう言い返せばよかったのだろうか。しかし、そう口に出した途端にそれは白々しく空に響き、自分の心に重く圧し掛かりそうであった。
「天皇」であれ、「自分の父親」であれ、彼等の言いたいことはこういうことだろう。
(父は特別な人間なのだから、特別な治療をしろ)
特別な治療をしようがしまいが、人の命の長さは神様によって決められているのだ。
「ここでできる限りの治療を行います」
私は答えた。
「日本でできる限りの治療」ではなく、あくまで、「ここで」つまり「この病院でできる限られた治療」である。
その日、年男さんには人工呼吸器が装着された。
つづく
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ぜひ、読んでほしいブログがあります。
http://blog.m3.com/nana/20071120/1
産婦人科医なな先生の周囲で、2人の医師が過労死しました。
産婦人科勤務医の勤務状況は異常です。
月に20回の当直、当直5連日など。珍しくないようです。
当直の翌日は休めるわけではありません。通常通り、外来、手術、検査、回診などの業務を行っています。
これでは、過労死しない方がおかしいでしょう。
そして、極めつけが、医師の不当逮捕、マスコミによる医療バッシングです。
少ない人数で死ぬほど頑張っても一般世間は考慮してくれません。最高の医療を求められます。
これでは益々産婦人科医のなり手が減ってしまいます。医師が増えなければ、状況は何も変わりません。
医師不足、特に産婦人科医、小児科医の不足が顕著になっていますが、いまだ何ら有効な改善策が見あたらない状況です。
平成11年過労自殺した小児科医の中原利郎先生は、平成19年にやっと労災認定をされました。実に8年もかかっています。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/
中原先生のことはよくマスコミでも取り上げられているようですが、他の医師の過労死についてはマスコミが取り上げることころをあまり見ません。
しかし、日経メディカル8月号の特集、「顕在化する医師の過労死」を読んで、驚きました。
実に多くの医師が過労死しているではありませんか。しかし、ここで紹介されているのは氷山の一角です。
医師の過労死は産婦人科や小児科だけの問題ではありません。今のままだと医師の過労死は外科、内科へと、波及してくるでしょう。
この事態を食い止めるために、どうしたらいいのでしょう。
いまだに、何ら有効な対応策が取られていません。
私がお願いしたいことはまず
故意ではない医師の過失に課す刑事罰をなくすこと
これだけでも、診療の負担がかなり違ってきます。
お願いですから、これ以上、事態を悪化させないでください。
医療費抑制と安全要求の狭間で、
医師が逃散、
残った医師は次々過労死
これが日本の医療の現状です。
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今年封切られた映画 Sicko(シッコ)は、貧乏な人は医療を受けられないという、アメリカの医療制度を痛烈に批判した映画です。
観に行きたかったのですが、行けないまま上映が終わってしまいました。
子持ち常勤女医には映画館へ自分の好きな映画を観に行く余裕なんてありません。
(ここ何年間か、映画館で観た映画といえば、クレヨンしんちゃん、ドラエモン、ポケモンなど、子供たちのものばかり。)
で、DVDが出るのを待っています。
そんな話を知人にしていたら、ジョンQ という映画を観るといいと勧められ、早速DVDを借りて観ました。
2002年のアメリカ映画です。主演は デンゼル・ワシントン
以下、TUTAYA onlineより引用
作品紹介
愛する妻と息子の3人で平和な毎日を送っていたジョンQ。ところが、昨日まで元気だった息子が突然倒れた。息子を助けるにはすぐにでも心臓移植が必要だった。しかし彼の入っている保険では心臓移植まではまかなえない。病院の院長はお金ができたら、心臓移植待ちの患者リストに名前を載せるというが、ジョンQには全額を工面することができない。切羽詰まったジョンQは、病院を占拠し患者たちを人質に取った…。
現代の(アメリカ)医療制度のあり方、特にお金がある者だけが命が救えるかのような現状の(アメリカ)社会に一石を投じた問題作。主演のオスカー俳優、デンゼル・ワシントンが、子を思う父親を熱く演じており、観る者を感動で包む。監督はインディーズの父、ジョン・カサヴェテスの息子、ニック・カサヴェテス。アン・へッシュ、ロバート・デュバル、レイ・リオッタ、ジェームズ・ウッズら名優たちも好演。
*
ジョンは息子のために寄付金を集めますが、移植の費用どころか、入院費さえも払えず、息子は退院させられそうになります。
善良な市民であったジョンは、息子の命を救いたいあまり、犯罪行為を起こすことになります。
そして、この映画で一番心に残ったシーン
元々お金には執着のなかったジョンが、息子の寝ているベッドサイドで、息子にこう言い聞かせます。
「元気になったら、金を儲けろ。人を押しのけてでも金をもうけろ」と
このシーンは非常に悲しいです。
日本をこんな社会にはしたくありません。
この映画を見ていると、お金がないことを理由にジョンの息子を移植待期名簿に登録しようとしない病院経営者、お金持ちだけの手術をしている医師らが、本当に冷血に感じてしまいます。
しかし、悪いのは医師や経営者ではなく、アメリカの医療制度です。
日本の医療にも市場原理を持ち込もうとするきな臭い動きがあります。その手始めが、混合診療全面解禁です。
絶対に市場原理は医療に持ち込んではならないと、この映画を見て改めて思いました。
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李 啓充先生の著書
市場原理が医療を亡ぼすーアメリカの失敗 から引用
市場原理派の人々は 「価格を支払う意思のある人をアクセスから排除することは悪である」と「配給制」一般を否定し、
価格原理に基づく資源の配分が正義であると主張する傾向がある。
しかし、価格原理に基づく資源配分は、財力のない人々を資源の配分から排除する 「価格に基づく配給」に他ならない。
「混合診療の解禁とは、実は、財力のない患者を必要な医療から排除する「価格に基づく配給制」を医療に導入することにほかならないという基本が理解できていないようである。
一方、市場原理派の人々が配給制を好む好まないにかかわらず、現実の医療は、小は医師の診療時間の配分から大は臓器移植の臓器配分まで、さまざまな配給制の下に運営されている。
例えば、医師の診療時間の配分であるが、金持ちの患者には長い時間をかけ、そうでない人には短く、などとしている医師など世の中には存在しない。
重症患者、処置に手のかかる患者には長い時間をかけ、軽症の患者には比較的短い時間でと、患者の「医学的必要度」に応じて有限である自分の労働時間を配給しているのである。
*
混合診療を解禁することのもっとも危険な点は、まず第一に、
「患者の財力の差に基づく医療差別」を、制度として認めることにある。
自由診療のコスト分を負担できる財力のある人だけが、混合診療の恩恵に預かることができるのである。
混合診療を解禁した場合の第2の問題点は
「安全性と有効性」が証明されていない治療が、「先端医療」・「高度先進医療」などの名の下に、横行する危険があることである。
営利目的の医療施設が、科学的には「いかがわしい」としか言いようがない治療まで、「先端医療」の名の下に大々的に実施した場合、どのように恐ろしい事態になるか、混合診療解禁論者は考えたことがないのだろうか?
混合診療については、まだまだつづきます
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話題のドラマ、医龍2を見てしまいました。
看護婦さんたちが医龍2についてあんまり楽しそうに話しているので、つい。
第6話あらすじ 公式サイト ↓
http://www.fujitv.co.jp/iryu2/trailer/index.html
最初から見ていないので、ゴチャゴチャしたあらすじはよくわからないのですが、
第6話では、天才外科医朝田に対抗心を燃やす外科医外山が、大動脈弁置換術の手術を2時間半で行ったと得意になっていた。
しかし、手術した患者がその後心停止となり、それと同時に台風による停電。
ICUで開胸すると、外山が大動脈弁を無理矢理引きはがしたための出血が心停止の原因だったと判明。
自家発電が切れ、暗闇の中、懐中電灯で術野を照らしながら、大動脈弁置換の再手術を行う。
弁置換を終えた外山は、患者の心臓に手を当て、「右冠動脈に狭窄がある!今から引き続きバイパス手術を行う!!」
そして、PCPSのバッテリーも切れ、手動で回しながら必死の手術が行われる。
ドラマですから、現実にはあり得ないことがたくさん起こります。おいおいおいって感じですけど。
そして、患者は一命を取り留める。しかし、手術が終わった後、患者の夫が
「どうして再手術になったんだ!どういうことだ!」
と、怒り心頭。
そこで外科医外山は、土下座して
「私の手術ミスでした!!申し訳ありませんでした!!」
患者は元気になって無事に退院。
患者は退院するときに、医師外山へと看護師に小さな紙袋を言づけた。
その中身は
あめ玉。
と、短いお礼を書いた紙切れ。
廊下で看護師からそれを受け取った外山は、あめ玉を一粒嬉しそうに口に含んだ。
なんだか。。。ねえ。
停電の中、あんなに必死に患者を助けたのに、土下座させられ、というか、自主的に土下座し、お礼はあめ玉・・・。なめられてませんか。というか、なめさせていませんか。
先日読んだ、本田宏先生の著書 誰が日本の医療を殺すのか の中にもあったのですが、
患者が亡くなると、何の落ち度もないのに主治医に
「土下座しろー!!」
と言う家族がいるそうで・・・。
医者は患者が亡くなるたびに土下座しないといけなくなるのかねえ・・・。
外科医や産科医、小児科」なんて、土下座ばかりしないといけないのかね。こりゃ、やってられません。
なり手も減るわけだ。
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昨年の11月14日、ブログを初め、今日で1周年です。
正直に言いますと、ブログを始めたきっかけは、天国へのビザ の宣伝のためでした。
宣伝しなければ本を皆さんに知っていただくことができません。出版社はほとんど宣伝してくれないので、自分で宣伝するしかありません。最初は新聞広告も出したりしました。
新聞広告って高いんです。地方紙にほんの小さく載るだけで数万円かかります。全国紙だと数百万円かかると言われました。
ブログなら、経費かかりません^^。
というわけで、せっせとブログを書き始め、だんだん本の内容からかけ離れていきましたが、
プチ炎上のたびにアクセス数は増え
1年でなんと50万アクセス達成しました。
始めた当初は、こんなにアクセスいただけるとは想像だにしませんでした。
おかげさまで 天国へのビザ も増刷を果たしました。
医療系雑誌からの執筆依頼もいただき、レギュラー執筆することにもなりました。
皆様、ありがとうございます。心からお礼申し上げます。
最近、更新が滞りがちなのですが、肩の力を抜いて、ブログは気長に続けて行きたいと思っております。
では、今後ともよろしく御願い申し上げます。
管理人 春野ことり
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「いつもブログに過激なこと書いてるね」
と言われたばかりなのに、
またまた、こんなタイトルをつけてしまいました。(汗)
過激なタイトルをつけると、アクセス数が増えるので・・・スミマセン。
実は、先週末、医学部の同窓会へ行って参りました。
歳がばれますが、卒業後十五年目の同窓会です。約半数が集まりました。
幹事さん、ありがとうございました。
一口に医者と言っても色々な医者がいます。
医学部を卒業すると、みんな医師国家試験を受けて、医師免許を取るのですが、その後の進路はてんでんばらばら。
大きく分けて、臨床医と基礎医。
臨床医の中でも、勤務医と開業医。
勤務医の中でも、国公立病院勤務医と、民間病院勤務医。
大学教官もいれば、行政の仕事に就く人もいます。
勤務内容も勤務条件も、てんでんばらばら。収入も全然異なります。
絶滅危惧種の産婦人科医を選択した人は、うちの学年ではたった一人なので(80分の1)、十五年前からすでに絶滅の危機に瀕していたように思います。
外科医は当時まだメジャーでしたので、同期にはたくさんいます。
大学で心臓血管外科医をしているS君は、会が始まるやいなや、「カイリ(急性大動脈解離)が入った」と大学から呼ばれて帰っていきました。
365日24時間拘束されている医師は、大変です。卒業してから十五年、ずっとこういう生活が続いているわけですから。
最近の学生は、自分の進路の選択時に、労働条件に重点を置く人が増えているので、産婦人科や外科医になろうという人は減っています。
当たり前といえば、当たり前の話です。過重な医師の労働環境を見直さないといけないと思うのですが・・・。医師数が増えなければ、労働条件がよくなるはずもなく。
産婦人科医残酷物語Ⅱのバミュ先生や
ななのつぶやき の、なな先生たちは、当直5連日などもこなしています・・・。殺人的な労働環境です。なんとかならないでしょうか。
話が同窓会から逸れてしまいました。
元へもどします。
同級生で私のブログをチェックしてくださっている人たちが思いの外多いことを知り、感激です。ありがとうございます。
天国へのビザ の紹介もし、押し売りまがいのことも(汗)しましたが、
帯の「なぜこの人たちは死ねないのだろう」のフレーズを見て
「きゃー!こわい。何?患者にシネって事?よくこんな本書いたねー。こんな本病院に置けないよ~」
で、私が書いたミミズのようなサインを見て
「ぎゃー!何これ?アニサキス!?」
とか、言いたい放題言われ、でも買ってくれました。
同級生っていいものですね^^。
十五年経っても、みんなあまり変わっていませんでした。
みんなそれぞれ人生経験積んで、変わっているはずなのに、同窓会って不思議ですね。十数年の時間を簡単にワープしてしまうので。
何人かから言われたのが
「昔からそんな文才あったっけ?」
うー・・・なかったです。
「どうして小説を描こうと思ったの?」
うまくこたえられなかったので、この場で回答すると、
「訴えたいことが積もり積もって爆発したから」です。
同窓会で嬉しかったこと、
一緒に卒業したメンバー、一人も死んでいないこと。
いやー、これは、嬉しいです。
今日の記事はタイトルの割にパンチがありませんが、これで。
みなさま、ごきげんよう。
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11月6日、中日新聞の夕刊を何気なく広げたら、こんな記事が目に止まりました。
大きな文字で以下の見出し
「診療報酬 矛盾だらけ」
都内で歯科医3人”自殺”
日々是よろずER診療のなんちゃって救急医先生から、記事全文送って頂きましたので、掲載いたします。(いつもありがとうございます)
特報 都内で歯科医3人“自殺” 診療報酬 矛盾だらけ 削減へ不正対策強化 『摘発ありき』の指導
2007.11.06 夕刊 2頁 2面 (全2,358字)
診療報酬の不正請求をめぐり、東京社会保険事務局の個別指導対象となった都内の少なくとも3人の開業歯科医師が、この1年間に自殺したり、自殺とみられる死に方をしたりしていたことが分かった。指導対象となれば、最悪で「5年間の保険医登録の取り消し処分」の可能性もあるが、そうした処分が下される前に、なぜ3人は死んだのか。指導と死は無関係なのか。真相を追った。(鈴木伸幸)
港区で開業していた五十歳代の男性歯科医師は昨年四月に最初の指導を受けた。その九カ月後の今年一月に再指導。八カ月後の九月上旬に処分の程度を決める監査に入るとの通知があり、監査予定日の三日前に、首をつって自ら命を絶った。
国が定めた指導大綱には「保険診療の取り扱い、診療報酬の請求に関する事項について周知徹底させることを主眼とし、懇切丁寧に行う」とされている。
だが、最初の指導は二時間足らず。再指導もわずかに三十分。男性から相談を受けていた歯科医師によると「指導医療官は『こんなことをしていて、お前はすべてを失うぞ。今から診療所に行って、調べてやってもいいぞ』と、まるで犯罪人扱いで、ほとんどどう喝だった」という。
男性は、歯科医師仲間や患者からは「おとなしくてまじめな人」で通っていた。
男性の妻は「診療報酬が引き下げられた昨年四月から、診療所の収入が三割落ちた上、報酬請求に必要な書類が増え、連日深夜まで仕事に追われていた。そこに、指導のプレッシャーで疲れ果てていた」と話す。
男性は妻などにあてた遺書や手紙を残していたが、指導に関する恨みはつづられていなかった。「文句をいえる気力があれば、自殺しなかったと思う」と妻はいう。
裁量次第で認定にずれ
別の指導に立ち会ったことがある歯科医師によると「問題のある報酬請求について丁寧に指摘し、修正するよう指導する医療官もいる」という。だが、指導における不正認定では医療官の裁量が大きく、個々の資質に指導内容は左右される。東京社会保険事務局では、顔ぶれが変わったここ一、二年は「指導ではなく、不正摘発ありきだった」と指摘する歯科医師は多い。
こうした情報は歯科医師には知れわたっていて、昨年十月には新宿区で四十歳代の男性が、今年五月には杉並区で六十歳代の男性が、いずれも個別指導の通知を受け、指導予定日の直前にビルから転落するなどして亡くなった。遺族などは、現場の状況などから自殺とみている。
いずれの死も、指導を動機と結びつける具体的な証拠はない。だが、三人とも指導対象となってから死んだ-という事実は、偶然の一致とするにはあまりに不自然だ。
東京歯科保険医協会は、この中で港区のケースについて、指導に行きすぎがあったとみて東京社会保険事務局に抗議。東京都歯科医師会も、指導内容やその進め方に問題がなかったか調査を進めている。
もちろん、東京社会保険事務局にも、指導の中身はともかく、不正請求を厳しくチェックするには正当な理由がある。「不正請求の疑いがなければ、指導を受けることはない。指導を受けても不正請求をしていなければ、何も怖がる必要はないはず」だからだ。
頑張るほど赤字になる
だが、日本の診療報酬は国際的に異常に安い。他先進国の平均と比べて四分の一というデータがあるほどだ。しかも単純な出来高払いであることから、特定非営利活動法人(NPO法人)「みんなの歯科ネットワーク」副理事長の歯科医師、大塚勇二氏が言うように「いい治療をしようと頑張れば頑張るほど、赤字になる」実情がある。
それに加え、一九六一年に導入された国民健康保険の診療報酬は、定期的に改正はされているが「つぎはぎだらけで、進歩した現在の歯科医療にふさわしい設定になっていない」と指摘されている。
例えば、治療の質は問われないため、同じ治療に三十分かけて丁寧に処置しても、十分で終わらせても報酬は同じ。虫歯の治療では神経を残した方がいいが、残せるかどうか微妙なときに保存を選択すると、条件によって報酬は異なるが、奥歯では基準が千二百円。その後、やはり神経を抜かなければならない状態となり、処置すると報酬は五千七百円だが、前の報酬分の千二百円は減額される。
「それなら最初から神経を抜いてしまおう」と歯科医師が考えても仕方がない。だが、それは患者の利益にはならない。
そのため、保険医療をあきらめて患者負担が大きい自費診療を選択するか、保険診療を拡大解釈して報酬を請求し、それが不正とされてしまうこともある。
もっとも、こうした実情から、以前は社会保険事務局も拡大解釈には寛容で「一定の許容範囲があった」という。ところが、財政の悪化もあり、国が医療費削減を徹底。厚生労働省は医療官を増員する方針を示す一方、不正請求対策の強化を指示している。
『個別判断』 現場が混乱
歯科医師側も「不正請求は許されない」としているが、最大の懸念が医療官の裁量の問題だ。例えば、歯が欠損したあとに人工歯根を埋め込む「インプラント」という技術がある。これは保険対象外だが、同時並行で進む別の治療に保険を適用できるのか、東京歯科保険医協会が今年二月に厚労省に統一見解を求めたところ「個別具体的に判断する」と回答があった。
「これでは、現場の医療官による、恣意(しい)的な判断が下される恐れが強い」と同協会の中川勝洋会長は批判する。
診療報酬は矛盾だらけだが、不正追及だけは厳格化。その一方で不正認定は個々の医療官の裁量任せでは、歯科医療の現場は混乱するばかりだ。
杉並区の開業歯科医師、増田進致(のぶゆき)氏は主張する。「現状の制度では、まじめに治療すればするほど、やっていけなくなる。それを抜本的に変えなければ、どうにもならない時期に来ている。保険歯科医療が崩壊して困るのは国民。そうなってからでは遅い」
中日新聞社
(引用 ここまで)
歯科開業医の自殺、医師にとっては対岸の火事ではありません。
歯科医療に限らず、診療報酬は矛盾だらけです。
実際、患者さんのために一番よい治療を行うと、病院や医院の持ち出しになるということはよくあります。
もちろん、不正請求は断固糾弾するべきです。しかし、このままでは多少の不正請求をしないと多くの病院、医院が潰れてしまう時代がやってきそうな予感もします。
やがて保険歯科医療は崩壊して、歯科治療は全額自費となる時代がやってくるのかも知れません。歯科医にとってはその方が好都合なのかも知れません。
保険医療の崩壊で困るのは国民です。
そうなってからでは遅いのです。
最後の一文に心から同意致します。
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