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< 一歩前進 | メイン | がんになってもあわてない >

十数年前、ことりちゃんという研修医がとある地方大学病院で研修していました。

ことりちゃんの科では、正規の当直の下に、研修医当直というものがありました。

正規の当直医は当直室で休むことができましたが、研修医用の当直室はありませんでした。

それで、研修医は病棟記録室のソファーベッドで休みました。

うら若き乙女が、何十人もの研修医の汗と体臭を染み込ませ、いつ洗濯されたかわからない毛布を被り、眠るのでした。

記録室にカギはありません。不審者だろうが、患者さんだろうが、夜中に入ってくる可能性があります。ちなみに、他の研修医が眠っている時にガバッと入ってくることはよくありました。今考えると何と無防備だったのかと恐ろしいです。

当時の研修医は勤勉な人が多かったので、真夜中の12時過ぎ、1時過ぎまで記録室に詰めてカルテ整理をしたり、勉強したりしている人がいました。眠りにつけるのはその人たちが帰った後です。

ことりちゃんの科は、循環器の患者さんと呼吸器の患者さんが多く入院していたので、夜中に必ず誰か1人くらいは「胸が苦しい」と言います。

すると、まず研修医当直が起こされ、眠いまぶたをこすりながら心電図をカタカタと引いて病室へ行き、患者さんの心電図を取ります。

「これは」、と思うような心電図の時は正規の当直医を呼びます。

採血が必要であれば、研修医が採血して、7階の病棟から2階の検査室へ走って持って行き、検査技師さんに検体を届けます。血ガスは自分で行います。

上級の当直医が、レントゲン写真を撮れと言うと、レントゲン技師さんに頼みます。(医師が自分で撮らないといけない病院もあるみたいですね)

レントゲン技師さんは夜中に起こされて、すごく不機嫌です。「チッ」みたいなことを言われ、研修医ことりちゃんは「すみません、すみません」と患者さんのために頭を下げます。

 フイルムができたら、1階のレントゲン室まで、研修医が取りに行きます。ついでに検査室に出した検体の結果も出ていないか見に行って、出ていたらそれを持ってまた病棟に上がり、上級当直医に見せます。

上級医が「○○○の点滴を投与する」と言い、それが病棟に置いてない時は、1階の薬局まで研修医が走って取りに行きます。で、薬剤師さんにもブチブチ言われて「すみません、すみません」と患者さんのために頭を下げます。

そうこうしてその患者さんが落ち着くと、入院暦のある心不全の急患さんが来たりします。

研修医はまた心電図を取り、採血をして、検体を持って検査室まで走って、レントゲンフィルムを取りに走って、と同じことを繰り返します。

上級医が「前回の入院カルテを出せ」と言うと、研修医はカルテが保存してある倉庫まで行って、そのカルテを探してこなければなりません。真夜中のカルテ庫は幽霊でも出そうな雰囲気で、怖かったです。

やっと明け方にソファーベッドに倒れこむと、深夜勤務のナースから起こされました。

「せんせ、私たち、これから検温に回るので詰め所に誰もいなくなるの。モニター見ててくださいな」

と言われ、詰め所のモニターの前に座らされます。

 そうそう、真夜中に、一般の人から「僕、肺がんじゃないかと心配なんですが、大丈夫でしょうか」などという電話がかかってきて起こされた事も何度かありました。

 

この研修医当直、ちなみに

0円

でした。

正規の当直医は1万円くらい当直料がもらえました。

ある時、いくら研修医だって当直0円はかわいそうだ、上級当直医がその日の研修医当直者に当直料の中から、千円手渡しすることにしよう、と決まりました。

律儀に千円下さる先生もいましたが、知っていて無視する先生が多かったような・・・。

 

こうしてほとんど眠れない夜をすごした翌朝は、また通常通りの勤務です。(医者にとっては当たり前のことですが)

朝、入院患者を診に行って、研修医のデューティー(尿検査当番とか、点滴当番とか、カルテを心電図に貼る当番とか・・・要は雑用)をこなして、お昼に記録室に戻って、入院患者さんのカルテを書いていると、

どやどやどやっと、掃除のおばちゃんたちが記録室に入ってきて

 

「じゃま、じゃま!さっさとどいて

 

と言われて記録室から追い出されました。

どこまでも研修医は人間扱いされていなかったと思います。単なる雑用マシーンでした。掃除のおばちゃんよりも身分は下でした。

 

なんだか、あつかふぇ先生のブログを読んだら、自分の研修医時代を思い出してしまったもので・・・。

研修医ことりちゃん、シリーズ化するかどうか、わかりません。

 

ところで大学病院離れが増しているというニュース

うーん・・・

当時、大学病院以外で研修する選択肢があったら、ことりちゃんもそうしていたと思います。

ちなみに今は大学病院でも研修医は人間としての人権を認められているようです。(ここに書いたのは十数年前のお話ですので、あしからず)

今は、研修医様は大切にされているようですので、大学で研修する人が増えてくれるとよいと思います。

 

激しさ増す研修医争奪戦 「大学病院離れ」が定着 「表層深層」臨床研修のマッチング

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年10月19日】

 

 

 医大生らの希望に基づき臨床研修先を決める「マッチング」は5回目を迎え、大学病院は3年連続で50%を割り込んだ。大学病院より民間や公立の市中病院、地方より都市部を選ぶ流れが定着し、偏在による医師不足を加速させていると指摘される一方で、都市から離れた場所でも人気を集める病院はあり、巻き返しを狙う大学病院も加わって研修医の"争奪戦"は激しさを増している。
 ▽ランキング
 東京からJRの特急で2時間。房総半島南部の亀田総合病院(千葉県鴨川市)は、マッチング第1希望者数のランキングで毎年、都心の有名病院と肩を並べる。病院側の希望順位を決めるため8月に実施した試験には、定員18人を大きく上回る80人が臨んだ。一人一人の将来の希望に応じたきめ細かい研修内容のほか、病院全体で若手医師を指導する教育態勢、米国人の指導医がほぼ毎日行う英語だけの研修会などが魅力だ。
 外科医を目指し、4月から研修を受けている杉本卓哉(すぎもと・たくや)さん(28)は「学ぶ意欲があれば、チャンスが与えられる。指導も熱心で、理想通りの研修生活を送ることができる」と満足そう。亀田信介(かめだ・しんすけ)院長は「指導スタッフの質と量を備え、ほかにない特色を出すことができれば、地方でも研修医を集めることはできる」と強調した。
 ▽医師不足
 医師免許取得後、2年間の臨床研修が2004年に義務化されたのに伴い、マッチングは導入された。導入前に研修医の約70%が下積みを経験していた大学病院は、04年には53%となり、05年には市中病院と順位が逆転した。
 厚生労働省が昨年実施した臨床研修の調査では、市中病院は「雰囲気がよい」「症例が多い」などと研修医の満足度が高いのに対し、大学病院は「雑用が多い」など不満の方が多かった。
 「大学病院の1年間でやることが、市中病院だと3カ月でできる」。都内の医学部6年の男子学生(24)は希望通り、栃木県の民間病院が研修先に決まった。
 全国医学部長病院長会議によると、北海道や東北、中四国などで研修医の大学病院離れが目立ち、若手医師が減った大学病院は市中病院に派遣していた医師を引き揚げるケースが出ている。臨床研修の義務化が医師不足を加速させたと指摘されるのはこのためだ。
 これに対し、厚労省医師臨床研修推進室は「研修医の大学病院離れや都市部への集中は、学生の自由な選択の結果。臨床研修やマッチングの制度自体の問題ではない」と説明。関係者は「研修医は自分の腕を磨きたいと考え、研修内容や指導医の質を見ている。大事なのは中身だ」と言う。
 ▽教えるプロ
 巻き返しを図る地方の大学病院も現れた。和歌山県立医大病院(和歌山市)は今回、募集定員64人に対し57人(充足率89%)が決まり、都内の有名大学に引けを取らない人気を集めた。
 救急救命の研修に力を入れ、3カ月に1回は研修医の意見を聴き、研修内容の改善に生かす。板倉徹(いたくら・とおる)病院長は「大学病院は人を教えることに関してはプロ。『日本一の研修病院』を合言葉に、人と金、時間をかけている」と胸を張る。
 今回マッチングに参加した学生約8500人に対し、研修医の募集定員は約1万1600人。この"超売り手市場"が研修医の都市部集中につながるとみる厚労省は、都市部の定員を削減し、その分を地方に誘導する対策を検討する。目指すのは「大学病院と市中病院が競い合うのではなく、連携し地域全体で医師を育てる環境整備」(医師臨床研修推進室)だ。
▽マッチング
 マッチング 国家試験に合格した医師が2年間の臨床研修を受ける病院を、学生と病院双方の希望を基にして決める方式。2004年から臨床研修が義務化されたのに合わせて導入された。毎年10月、翌年春の国家試験受験予定者を対象に行われる。学生は事前に、研修を受けたい病院を第1希望から順位を付けて登録。病院側も採用試験や面接の結果を基に受け入れたい学生の氏名を登録し、コンピューターで双方の希望を合致させて研修先を決定する。

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せんせいの場合は「女医」という立場もあったと思います。
うちのおなごが言っておりました。
「せんせー、あの看護婦女医ぎらいなんですよ、おそらく。」
「うーん、ちょっと口うるさいけど・・・そんなことあるわけが!」
「あまいです。女とはそういうものなのです。」
「はあ・・・世界平和わ、いつになったら・・・・。」
Atsullow-s caffe


~Atsullow先生の「一杯の牛丼シリーズ」に触発されました。
やはり、看護婦さんは若い女医にはキビシイですね。これは世界共通ではないでしょうか。
春野ことり
written by Atsullow-s caffee / 2007.10.20 05:33
自分の体験とあまりにオーバーラップするので、懐かしくなりました。

先生のお話は、一昔前(失礼)の大学病院のあり方そのものですね。

私は、自分の受け持ちが熱発したとき、
どういうわけか、看護師に「酸素!」といわれ、
酸素マスクを探しにいかされたことを思い出しました。

なんちゃって救急医

~なんちゃって救急医先生、コメントありがとうございます。
>どういうわけか、看護師に「酸素!」といわれ、
酸素マスクを探しにいかされたことを思い出しました。

そうそう。一昔前の大学病院の研修医はパシリでしたから。看護師からもいいように使われていました。最近のことは知りませんが。
春野ことり
written by なんちゃtって救急医 / 2007.10.20 06:52
ことりちゃんシリーズですか、これからのシリーズも楽しみにしています。
私が研修医の時は正規の当直代から一部医局を通して研修医にも雀の涙当直代を出していました。研修医1年目は院外当直禁止という教授の方針でしたので、あまり研修医が可哀想ということで、、、読んでいて研修医の頃を思い出しました。
Tai-chan

~Tai-chan、コメントありがとうございます。
ちなみに、私たちは研修医1年目から院外当直に山ほど行かされました。忙しくて当直料が安くて誰も行きたがらないようなところは研修医に回ってきましたね。今考えると、おそろしいですが。
ことりちゃんシリーズ化、どうしようかな。
春野ことり
written by Tai-chan / 2007.10.20 09:20
奴隷自慢はしないつもりですが、二十数年前も全く同じでした。ただひたすら短時間爆睡できたのは、昼間。図書館で戦前の古~~い、黴臭~~い雑誌の書庫の小さな書見机に突っ伏して。ここはPB(今はもうない?)が鳴らない安心できるところでした。循内でECGモニターを夜通し見続けることを、watchingといって、研修医の仕事でしたネ。今はもうありえないことで、セピア色の思い出ですわ。
雪の夜道

~雪の夜道先生、コメントありがとうございます。
>循内でECGモニターを夜通し見続けることを、watchingといって、研修医の仕事でしたネ
うわ。一晩中見ていろと言われなかっただけ、二十数年前よりはマシだったのですね。だいたい異常があったらアラームが鳴りますから、モニターに張り付いて見ている必要はないのですが。今思えばあれは看護婦さんの女医いじめだったのかなと・・・。
春野ことり
written by 雪の夜道 / 2007.10.20 12:21
研修医でも、女医さんの場合はさらに大変であったと記憶しています。
患者さんからナースと間違えられたり、男の研修医よりストレスは多かったんじゃないでしょうか?
今は大学病院で研修しない先生も多いですよね。

是非、シリーズ化しちゃってください。
よっしい

~よっしい先生、コメントありがとうございます。
患者さんからナースと間違えられるのは毎度のことで、未だに間違えられています^^;
男性の研修医君は看護婦さんたちと色んな意味で楽しそうにやっていた記憶が・・・
研修医ことりちゃんをシリーズ化すると、とんでもない話を色々暴露してしまいそうで躊躇しています。
春野ことり
written by よっしぃ / 2007.10.20 12:34
はじめまして、ことり先生。いつも楽しく読ませていただいてます。
あまりに懐かしい光景で、初めてコメント入れさせていただきました。
6年前大学で研修中だった女医の私もよくソファーで寝てました。(当直室の二段ベッドがあまりに汚い、という理由もあってですが・・・)
夜中に「サンディミュンきれたから詰めて!」という理由だけでたたき起こされたり、空調の故障で怒っている患者さんをなだめるのに呼び出されたり。あったなぁ・・・。

ちなみに今でも夜中呼び出されるとそのあと病院のソファーで誰が来ようとぐうぐう寝れちゃいます。
慣れって恐ろしいです・・・・。

これからもいろいろなお話、楽しみに読ませていただきますね。
saya


~saya先生、はじめまして。コメントありがとうございます。
6年前も似たような状況だったのですね。
研修医の時は、とにかくどこでも眠れました。
誰からも女性として扱われていなかった想い出が・・・。
本来の医師の仕事以外のことで叩き起こされるのは、どこの大学でも変わらないようですね。
春野ことり
written by saya / 2007.10.20 13:06
おそらくどこの大学病院でも同じ状況だったと思います。私が研修医だった13年前も全く同じ、懐かしくて笑ってしまいました。なんだか江戸時代の丁稚奉公人みたいだなと感じたのを思い出しました。
head&neck


~head&neck先生、コメントありがとうございます。
ほんとうですね。江戸時代の丁稚奉公みたいでした。どこも同じですね。
春野ことり
written by head&neck / 2007.10.20 17:50
はじめまして。一般人ですが、ブログを興味深く読ませて頂きました。
私の担当してもらっていた主治医も、ちょうど十数年前研修医であったであろうお年なので、あの先生もこんな風にして頑張っておられたんだなぁと思って読みました。
その名残なのか、診察室で、自分でプリンターの用紙補給してたり、術前説明の画像や資料をきちんと事前に並べられていたり、終わったら自ら片づけておられたり。
内心、先生自ら片づけている~なんて、びっくりしてました。

今、大学病院で研修されている医師や、一般の病院で研修されている医師など、いろんな世代が入り交じって、すごい時代なんだなぁと思います。

これから、医師になる方は、いきなり高度医療とか、医療崩壊などのすごいところに飛び込まれていくのだなぁなんて勝手に想像しています。

研修医ことりちゃんシリーズ楽しみにしています。
Kei


~Keiさん、はじめまして。コメントありがとうございました。
>自分でプリンターの用紙補給してたり、術前説明の画像や資料をきちんと事前に並べられていたり、終わったら自ら片づけておられたり。
こんなことでびっくりされるなんて・・・。逆にびっくりしました。
外来が暇なときは自分でやっています。
病棟では認知症の患者さんから看護婦さんに間違えられて、「ベッド起こして」とか「おむつ替えて」とかいまだに言われますし。ベッド起こすくらいはやってあげますが、オムツまではちょっと・・・。
春野ことり
written by Kei☆ / 2007.10.20 20:49
私が研修医だった時は、当直で食券が頂けました。
時給20円位だったので、先生より破格の待遇です。(笑)

年棒制だったし、当直で働くのが楽しかったので、今となってはあの時代の研修も悪くないと思うのです

が、が、が、

当時、大学以外の研修病院でしたが、後輩の女医が結婚し、妊娠したため、同期合わせて祝福し、当直の負担を無くしてあげたところ、研修指導医から”当直できない奴は研修医ではない!”と研修の肩書きを外されてしまいました。
私たち先輩は彼女を守ることができませんでした。

戦時中の同じ釜の飯を食った同期の桜と同じ心理で、確かに上手く医師になれたものには良い経験ですが、二度と同じ悲惨な境遇には後輩たちを落としたくないものです。

男とても、今の医療労働環境は悲惨ですが、まず女医さん(子育て世代限定ね)に先に良い労働環境を手に入れてもらって、『まず槐より始めよ』戦略で、徐々に底上げを目指して行きたいものです
Med-Law

~Med-Law先生、コメントありがとうございました。
まず女医の労働環境のことを考えてくださって、ありがとうございます。しかし女医の負担を減らすことで、男性の負担が増えてしまうのも、大変心苦しいです。女医も男医も気持ちよく、無理なく働ける環境になって欲しいものです。そのためには医師数にゆとりが必要ですが、当分は無理でしょうね。。。
ちなみに私は結婚が早かったのですが、入局後3年間は子供を作るなと当時の医局長から言われ、その通りにしていました。今も、後輩の女医には研修医の間に子供は作らないほうがいいとアドバイスしています。
春野ことり
written by Med_Law / 2007.10.21 00:05
7年目の外科系女医です。
「研修医ことりちゃん 当直編」、楽しく読ませていただきました。自分の研修医時代と全く同じで、懐かしい気持ち、当時の悔しい気持ち、それでも何だか仲間がいて楽しかった気持ちなどが去来し、笑いながらも切ない気持ちでした。あの頃のトラウマがあって(?)2度と大学病院になんか行きたくないって思うのですが、なぜか男性医師のほとんどは「大学研修も悪くなかったよ」と怪しい笑みを浮かべるんですよねえ(笑)。
もう2度と・・・と思っていたのに、今度大学病院に戻る(強制送還)事になりました。。。怖いです(笑)。でも、あの研修医時代があったから、今、ちょっとやそっとのことじゃくじけないんだと思うんです。大学病院離れの新聞記事で、研修医が「大学は雑用が多いから」という理由で行かないのは、私はちょっと甘いような気もします・・・がどうでしょうか?
ぷりcise


~ぷりcise先生、コメントありがとうございます
多くの方が同じような経験をされているようですね。
>あの研修医時代があったから、今、ちょっとやそっとのことじゃくじけないんだと思うんです。
確かにそうだと思います。
今の研修医は大学を避けるようですが、採血、点滴などは外の病院では全部看護婦さんがやってくれるので、自分では採血や点滴ができない医者というのが大量発生するような気がします。
最近はローテート中の研修医に厳しくすると自分の科に入ってくれなくなる可能性があるので、厳しくできないみたいですね。ポリクリの延長みたいな感じになっているとかで、やる気のない研修医が多いと聞きます。個人的には若いうちに苦労するのもいいものだと思います。
大学強制送還・・・頑張ってください。
私も大学院生として大学に戻ったときは、本質的に大学の体制は変わっていなかったのですが、看護婦さんやパラメディカルから医者として扱われたため、研修医時代に比べたらずっとよかったですよ。
春野ことり
written by ぷりcise / 2007.10.22 13:10
m3.netでこのブログを知りました。
自分(外科医)の研修医時代をしばし思い出しました。
地方国立大某外科医局でしたが、研修医にも当直料(8000円程度?)ありました。でも夜間のレントゲン(ポータブル)は自分で引っ張ってきて撮影してました。技師は現像(自現機)しかしてくれなかったように覚えています。ポータブルも病院(外科系病床)に一つしかなく、3階から11階まで探し回った記憶があります。
幕天子


~幕天子 先生、コメントありがとうございます。
研修医にも当直料が出たのですか。同じ国立病院でも年代によって違うのでしょうか。私の所は技師さんが文句をブチブチ言いながらも撮影してくれたのでまだマシな方だったのでしょう。当直料もらえなかったことよりも、単なる使いっパシリのように扱われることが嫌でしたね。二度とあの頃に戻りたくはないです。
春野ことり
written by 幕天子 / 2007.10.23 10:22
 僕らの研修の頃も、
「院長、婦長、看護婦、医者・・・犬猫ねずみ、研修医」
というヒエラルキーがしっかりありました。実験動物よりも大切にされなかった。懐かしいです。
猩々

~猩々先生、コメントありがとうございます。
研修医は実験動物以下ですか・・・。掃除のおばちゃん以下とは感じていましたが・・・。そこまでとは。
春野ことり
written by 猩々 / 2007.10.23 15:47
はじめまして。

卒後5年ですが、僕が研修医だった某地方国立大学も
まさに先生とおなじような感じでした。
なつかしいです。

夜間・昼間にかかわらず、心電図・採血・レントゲン
薬・検体出し・モニターの番・男性の尿カテ留置

電話の応対もさせられてました。

当直料は医局から3000円はもらえましたけど。

今はだいぶよくなってるみたいですね。
A中

~A中先生、コメントありがとうございました
5年前も同じでしたか。
新臨床研修制度が始まるまでは同じだったのでしょうね。
しかし当直料0円というのは、他にはあんまりなさそうです。
春野ことり
written by A中 / 2007.10.27 21:45
m3.comからこのプログに入りました。自分は市中病院(救急病院)の循環器内科勤務医師(男)です。このプログを読んで19年前の自分の研修医の頃を思い出し、あの頃の懐かしさを感じました。私の大学病院での研修医時代(循環器・呼吸器内科病棟)での当直は医師になって半年目からできるようになりました。はじめて当直したときは、急患のため、ほとんど眠れませんでしたが、やっと一人前扱いされているようで嬉しかった記憶があります。当直料は一旦、助手や講師のところに手渡されてから研修医に渡されました(たしか8000円だったか)。研修医の点滴当番はありましたが、採血業務は看護婦さんがやってました。ただし、注射は夜中寝ているときにでも(研修医にかかわらず)当直医が起こされて利尿薬など静注していました。血ガスは7階東病棟から8階東の外科病棟まで上がって自分で測定していました。患者さんが夜中に症状を訴えたときは一旦診察し直接主治医に電話して、必要なら来てもらいました。早く一人前になりたかったので、丁稚奉公も仕方ないと思い、夜遅くまで病棟にいた記憶があります(上級医より夜は臨床経験を積むいい機会だと言われ、たしかにその通りでした)。7階西病棟(消化器内科)は採血業務も朝早くに研修医がやっていました(消化器内科に入らなくてよかったとそのときは単に思っていました)。この年になって今、あらためて、ことり先生のプログを読んだとき、わたしがことり先生の立場でしかも、女性であったならば、とても耐えられないと感じながら仕事していたと思います。大学病院や病棟によって研修医の雑用の度合いに差があることにいまさらながら気づかされ、心打たれる思いで読ませていただきました。私の研修医時代はまだ、恵まれていたのではないかと。当院にマッチングシステムを受けた若い先生(4年目)が私たちの仕事の助けになっていただいていますが、当時に比べると今の若い先生は恵まれた環境で仕事できていると思います。この若い世代の医師が上級医になっていけば、研修医に優しい医師になっていくような気がします。私の経験では、厳しく教えられて育った医師は厳しくなりますし、やさしく教えられて育った医師は優しい医師になっているようにみえます(個人的な意見ですが)。長くなってすみません。


written by 19年目循環器内科医師 / 2007.10.28 22:25
19年目循環器内科医師先生、コメントありがとうございました。
だいたいどこの大学病院も循環器の科は似たようなものですね。病棟によっては、雑用にかなり差があると思いますが。
私たちは1年間は正規の当直の下の研修医当直をさせられました。最初の頃は、一々上級医を起こして聞きながらやっていましたが、半年目以降は、自分で解決できるようになってきて上級医を呼ぶこともほとんどなくなり、上級医は寝ているだけで当直料がもらえ、研修医は寝ずに働いても0円もしくは千円という状況でした。静注はすべて医師が行い、採血は朝の予定通りの採血だけは看護婦さんがやってくれましたが、緊急時は絶対にやってくれませんでした。
たしかに、下の医師に対しては自分がされてきたようにしてしまいがちですね。今後、下に優しい医師が増えてくれればいいと思います。あと、大学病院でも看護師さんが静注してくれないだろうか、と思います。

written by 春野ことり / 2007.10.28 23:48
 お久しぶりです。
 遅ればせながら、こんな世界・環境、我々も一般の人もおそらく知らないと思います。参考になります。
 でも、そういう世界・環境を是正していけるのも体験した方々であればこそであり、それをやっていかなければ何も変わらないのでしょうね。
 もっとも、それが出来るような環境(医師・看護師不足の解消や、患者の過剰受診・時間外受診の抑制など)ができないと難しいのでしょうが、鶏と卵でしょうか。



written by psq / 2007.11.17 18:29
psq先生、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
確かに、この問題は鶏と卵ですね。
一般の方々にこういう環境を知って頂くことだけでも意味があることだと思わせて頂き、ありがとうございます。
この記事、単なる自分の回顧録という意味しか考えていませんでしたが、psq先生からコメントいただき、書いて良かったと思います。
written by 春野ことり / 2007.11.18 02:18

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