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またまた、前回のエントリーでのコメントをネタに新たなエントリーを立ててしまって恐縮なのですが、
実は、前回の記事 「医者は高給取り」という勘違いのために、どうも一般人から妬まれているようだ に寄せられたコメントの中に、一つ削除させていただいたものがあります。
載せるに値しないと思ったのですが、考えを改めて、ここに掲載します。
投稿日: 2007.09.15 04:42
名前 : しろくま
URL :
メールアドレス: *****@ybb.ne.jp
IP アドレス: *******
内容:
医師の勘違いにあきれながら,書き込んでいます。
今の日本のサラリーマンの平均給与は450万円を割り込む程度です。手取りではなく,税込みで。月30+ボーナス3ヶ月,手取りで22ー23万でしょうか。そんな医者,インターンでもない限り,いないでしょ。
平均給与よりも高くて当たり前という意識でしょ。それはいいけど,そんなエリート意識の垂れ流しに恥ずかしさを感じないのには知性の欠如を感じます。新聞ぐらい,読みましょうね。社会人なんだから。
甘えるのもいい加減にして欲しいですね。
----------------------------------------
というものです。どう思われますか?
この方は医師に日本のサラリーマンの平均給与で働けと言っているようですが、
大学病院の医員の収入は平均給与並みで、しかも日雇いなのでボーナスもない、ということをこの方はご存じないようですね。しかも、「インターン」と言っています。インターンというのはいつの時代の事を言っていらっしゃるのでしょう。研修医のことを言っているのだと思いますが、「研修医」と「インターン」は全く違います。インターン制度はもう何十年も前に廃止されたこともご存じないようです。自分の無知をさらけ出しておいて、「知性の欠如」とは笑えます。自分のことでしょ。あなたこそ新聞ぐらい読みましょうね。おっと、でも今の新聞の医療記事はでたらめが多いので、はっきり言って新聞なんか読んでも仕方がないですけど。
しかも、最後の文章
甘えるのもいい加減にして欲しいですね。
完全に煽っていますね。
荒らしの意図が見え見えです。
匿名性の高いブログのコメントでは、時々このような失礼なものを下さる人がいます。
先日、名古屋市の路上でたまたま通りがかった女性が、携帯サイトを通じて集まった犯人らに拉致され殺された事件がありました。被害女性のブログには、多くの書き込みがされたらしいのですが、その中に、何の罪もなく非業の死を遂げた女性に対して、誹謗中傷する書き込みが相次いだというニュースを知り、日本は終わりだと思いました。
匿名であれば、必ずこういうコメントはいただくものなのですが、やはり、もらうと気分はよくないです。
しかしですね、その後、非医療者の方々から、以下のような医療者への思いやり溢れるコメントをいただきました。
医者の収入が多いというのはよくマスコミに登場している先生方を見て「あれが普通のお医者さんの生活」と思っている人たちが多いのだと思います。
今まで、多くの医療者は自己犠牲の精神の元に、高額な報酬を追い求めることもなく、目の前の患者のために頑張って働いてきました。もちろん例外もいます。しかし、多くの医療者は報酬よりも、自分の使命にやりがいと誇りを感じて日本の医療を世界水準から見たらかなり安い費用で支えてきたのです。
しかし、今、それが崩れようとしています。
なぜだか分かりますか?
「医者は平均収入よりも高い給料をもらっているくせに、甘えるんじゃない」という、しろくまさんのような方が増えたからです。
高い給料をもらっているんだから、忙しくても文句を言うな。
医者だったら治せ。それがあんたたちの仕事だろう。
患者をたらい回しにするな。どんな状況でも患者を診るのがあんたたちの責務だろう。
それを承知で医者になったんだろう。
甘えるんじゃないよ!!
今ではこういう考えの方が増え、医療者は患者から感謝される事が本当に少なくなりました。
病気は治って当たり前、治らないのは医者が悪いと言う人がどんなに増えたことか。
自分たちの言動が医師の自己犠牲の精神を失わせているとも知らずに無邪気に医師を非難する患者、医療ミスと合併症の違いも知らずに、すべてを医療ミスと報道するマスコミ。
そのようなものたちが医療を破壊しているのだと私は思います。
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コメント
コメント一覧
乱文乱筆失礼しました。 ぺがさす
~ぺがさす先生、いつも応援ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします 春野ことり
マスコミ、行政、JBM と、古き良き日本の医療が失われていく元凶はいくつも考えられますが、根源は人の心だと思います。医療を商品と考えるか公共財と考えるか、国のあり方と同様、人々が決めるものだと思います。
ただ、一部に我が儘な ( 心が僻地な ) 方々がいらっしゃると、公共財としては成り立ちません。みんなで我慢して支えるという心のあり方が必要です。
今のところ、豊かになってしまった日本人にはそれは難しいのではないかと危惧しています。一度失ってみないと分からない、しかし、実際に失っても誰か他人に原因を求める甘えが人々の心の中にある、ならば失われてしまうまでの間になるべく正しい記録だけでも残そうと思うのです。
次に再生するときには、今までよりもよりよいものになるように。 道標主人
~道標主人様 ご来訪ありがとうございました。
「医療崩壊の元凶」 大変勉強になりました。
>根源は人の心だと思います。
同感です。
失ってみて初めて有り難味がわかるものは世の中にたくさんあります。医療もそのひとつ。
再生されるまでの間は、病気になったら、みんな諦めましょうというしかないですね。
春野ことり
最初の私の質問の真意については、自分の所に書きました。
http://gushou.blog51.fc2.com/blog-entry-59.html
これは一昨日に書いたものですがTBを送る勇気もなくて、そのままにしていました。本記事を拝見して、そのままTB送らなくてよかったと思っています。少し追記を加えた上で紹介させてもらいます。
それにしても、なぜ、お医者さんに感謝できなくなったんでしょう? 治療してもらったら素直に感謝する。つい最近まで、そんなことはごく当たり前のことだったような気がします。これは別に医療に限らず、サービスを受けたら感謝する。それとお金は別問題だったはず。
飛躍しますが、食事の前の“いただきます”、食後の“ごちそうさま”、こうした風習が失われていったこととお医者さんへの尊敬と感謝の念が失われていったこととの間には、相関関係があると思います。お米をお金で買っても、お米を作ったお百姓さんへの感謝は別にあった。そんなのが「普通」だったはずなんですね。
ヒラリー・クリントンが日本の医療関係者を聖職者扱いしたのもわかります。ヒラリーには、日本人には当たり前に見えている「何か」が見えないから。聖職者にでも喩えるほか、なかったでしょう。でも、その「何か」はもうほとんどなくなってしまいましたね。
この「何か」さえあれば、奇跡はけっして奇跡なんかじゃないのに。 愚樵
~愚樵様、
しろくまさんのようなコメントは今までも何度かいただいており、愚樵さんのコメントがきっかけというわけではありませんので、お気になさらないようにお願いします。内容をよく読まず、記事のタイトルだけ見て攻撃をかけてきたコメントと思われます。愚樵さんのように素朴な疑問とは全く性質の異なるものです。
「心の報酬」いい言葉ですね。まさにそうです。賃金よりも大切なのは「心の報酬」です。こちらの言いたいことをわかっていただき、うれしく思います。 春野ことり
ボーナス数千万・数億の世界
不動産ファンド
平均年収1700万以上 もはやマスコミを超える
マスコミ
平均年収1500万
医師 平均39.9歳
平均年収1000万ほど
世のサラリーマン達は、医師より外資金融や不動産屋、マスコミを妬むべきだと思います。
医師ばかりねたまれているように思いますね。
やっぱり、美容外科医や金持ち開業医を紹介するマスコミのキャンペーンのおかげかもしれません。
平均年収1000万なんて、
一部の海運・証券・武田・キーエンスあたりなら達成しているので、こちらも妬んでください。病院より武田製薬のほうが儲かっていますよ。労働時間も含めると医師の給料はMRよりも完全に安いと思いますよ。
妬みが多くて医師にとって息苦しい世の中になると、有能な医師はますます海外に逃亡したり、医師であることをやめてますます医師不足になるでしょうね。 とうしか
~とうしか様、コメント、TBありがとうございます
医師よりもお金持ちになれる職業はたくさんあるのですが、なぜか医師ばかりがねたまれるような気がしますね。医師はお金持ちという誤解を解こうとしたら「平均より給料高いだろう」と非難されるのですから・・・。
こんな状況なので、医学生も医者にならない人が増えているらしく・・・。その気持ちもわかる気がしますが、ますます医師不足ですね。 春野ことり
現在、日本の幼稚園から小中学校に至るまで、運動会の競走などでは順位をつけない学校は多いです。幼稚園なんぞ、ゴール手前で全員が手をつなぎ、「みんな一等賞」。ちゃんと練習もします、これは笑えます。小学校の給食時に「いただきます」を言わせた教諭に、「給食費を払っているのに、なぜ‘いただく’と言わせるのだ」とクレームをつける親もいます。
「国家の品格」という本に、日本人はお金に換算して価値を決めるようになった、とありましたが、実感するところであります。著者は更に;
もちろん国民が時代とともに成熟していくなら問題はありません。しかし、「国民は永遠に成熟しない」のです。過去はもちろん、現在においても未来においても、国民は常に、世界中で未熟である。したがって、「成熟した判断が出来る国民」という民主主義の暗黙の前提は、永遠に成り立たない。
と述べているのがコワイです。この考えを打ち破るのは教育に鍵があるのではないか、荒れる患者や無責任マスコミの出現も含めて、私は秘かに考えております。 christmas
~christmas様、何度もコメントありがとうございます
同感です。みんな平等という教育が世の中をおかしくしているのだと思います。世の中に出たら平等なんてありえないのですから。「国民を成熟させる」ために必要なのは、やはり教育の再生でしょう。 春野ことり
(このコメントは医療関係者と関係ないので削除されて結構です)
区内の中小企業は最盛期13000社以上有りました
昨年は4000社くらいに減ってしまいました
残っている所も殆どがここ10年位昇給なし
勿論ボーナスなど有りません
だから後継者はいなくなるし
値段を上げるにも親会社は海外へ生産をシフトしているし
皆年金を貰える様になると会社を止めてしまいます
跡地はマンションになるか建売住宅になるか
(国が土地の価格を上げる手伝いをしているし、海外生産の手伝いをしているのだからどうしようもない)
資源の無い日本、物を作り海外に輸出してお金を稼ぎ食べているのでは無いのか
最初の間違いは池田首相の所得倍増政策だと思います
皆が所得が増える事を夢見て
(実は政治家や役人の所得を増やす為だった)
所得が増えれば当然物価が上がる
暮らしは苦しくなるの繰り返し
それ以上に所得の増えた政治家・役人・マスコミ等は良いけれど
役人特にキャリアと呼ばれる人は天下り天国(退職金の貰いたい放題)
戦後の役人の書いたシナリオに従っている自民党
(この自民党に入れている国民も悪いが)
自由・平等と言う名に誤魔化されている国民
(言論の自由「自制の利かないマスコミ」・教育「何でも禁止したり、ゆとりと言って国民総白知化を進めたり」)
遊びなどで怪我をしてこそ痛みが分かると言う物、怪我もしない子供が平気で人を殺す、ゲーム感覚で死んでもリセット出来ると考える人、医者がリセットするので無くてゲームを作ったメーカーや販売を認めた役人にリセットして貰ってはどんな物か
喘息でも自動車メーカーの責任が認められた
(医療費はかなりお医者さんの所へ行くはず)
ゲームメーカーや役人の責任を認めては
(警察も医者の責任よりそちらの責任を追及しては) たぬくまぞうさん
~たぬくまぞうさん、コメントありがとうございました
力作だったので、削除はもったいないと思いまして・・
どこの世界も大変です。しかし、世の中が不況だとますます医師叩きが増えるような気がします。
私も殺人ゲームは取り締まるべきだと考えています。同感です。
本当に国民総白痴化ですね。 春野ことり
私たち一般人、患者の味方であるはずの医師を傷つける行為はいかがなのものか?と思います。恩を仇で返すようなものです。
診療代を払っているから恩はないとでも思っているのでしょうか?とんでもないです。ペイしていません。
ついでですが、行政側も国民が等しく医療を受けられるように制度をつくってくれているおかげもあることを忘れないで欲しいと思います(一部の国民の要望から崩れつつありますが)。
そもそも、昔は、自分ですべて賄わなければいけないものだったもの。庶民の願いから、助け合いから生まれた制度。
日本の医療制度は次代に引き継ぎたい大事な公共財なのです。
その公共財、医療制度が心無い一部の者の過大な要求、行為によって壊れようとしています。国民が選んだ政治家により、(よって民意を反映した?)医療制度改革によって壊れようとしています。
辛うじて現場に踏みとどまって下さっている医師の方々の心を折るような言動は慎みたいと思います。 ako
~ako様、あたたかいコメントありがとうございます。涙が出ます。健康な人たちには医療の有り難味がわからないのでしょう。失ってみて初めてわかるのかも知れません。
医師は一部の心無い人たちの言動でくじけてしまってはいけないのでしょうが、今、自治体病院などで過酷な勤務を続けている医師たちにとっては、ほんの少しのきっかけで現場を去ってしまうかもしれない、本当にギリギリの状況だと思うのです。
国民の皆さんがakoさんのような認識を持ってくださることを、心から願います。 春野ことり
「臨床の現場より」という弱小ブログをやっております。ことり様のページのように大きくなると様々な人が訪問されますが、批判と荒らしの境目は微妙なところと感じています。「天国へのビザ」のコメント欄での管理人の対応、意見等はさすがだなあと感心しきりでした。
これからも時々訪問して参考にさせていただきたいと思います。(拙ブログよりブックマークさせて頂きました。ご迷惑ならばお知らせ下さい。 head&neck
~head&neck先生、はじめまして。
お褒めにあずかり、恐縮です。まだまだ未熟者です。ブックマーク光栄です。今後ともよろしくお願い申し上げます。 春野ことり
医師の報酬についても、もっともらっていいはずです、自分が病気になった時自分より年収の低い人に命を預ける気には自分はなりません。
また休みもなく、働いている医師に命を預けるのも不安があります。
早急に医療者の待遇を改善し、少しでも余裕がある生活ができるように行政は考えるべきだと思います。
それがひいては国民の安心に結びつくのですから。
このまま放置すれば、間違いなくもっとも苦しく、厳しい状況になるのは、医療側ではなく、一般の我々だと思います。
また理にかなわない、刑事訴訟を起こすことは、権力の乱用であり、民主主義への挑戦のように思えるのは私だけでしょうか。(故意以外は刑事訴訟にするべきではない!)
医療は必ず体への侵襲を伴い、また確率の世界です。
その中で今の日本医療は世界一治療が成功する確率が高い国の一つです、
それは一人一人の医師の勤勉さと、自覚と、奉仕の結果であり、そのことに感謝の念を述べるのは人として当たり前のことだと思うのですがね。そんなことすら我々日本人は忘れてしまったのでしょうか。
取り巻く状況は厳しいものがありますが、声を出さなくなったら終わりです、たとえ小さな声でも真実はいつか届くものだと思います。理解して応援している非医療者も少なくないはずです。諦めずに少しずつでも変えて生きましょう。本当に毎日ご苦労さまです。 romorom
~romorom様、
医療者の言いたいことをすべて代弁してくださって、本当にありがとうございます。このように全てを理解してくださる非医療者の方がいらっしゃると思うと、本当に嬉しく心強いです。
医療は国民みんなで支えていくものだと実感します。
このようなお言葉が医療者の折れそうな心を救ってくれるのです。諦めずに声を出し続けていくことが大切ですね。何度も暖かいお言葉をいただき、感謝いたします。
春野ことり
ただ一般の方の意見に流されなくてもいいし、目指す所をもう少し高い所に置いた方がいいように思います。
ことりさんがこのブログを書こうと思った動機、更に本を書こうと思った動機に戻っていいのだと思います。
そう考えると今回紹介されたコメントにも反応しなくていいのでしょうね。これからはスルー、削除で次のステップへ移った方が疲れないかも?です。 Taichan
~Taichan、ご助言ありがとうございます。
>目指す所をもう少し高い所に置いた方がいい
その通りですね。いちいちコメントに反応して怒っていても仕方がないです。最初は削除したのですが、やはり問題提起として使わせていただこうと思いつきまして・・。
このブログを始めた本来の目的に戻ろうと思います。
(でも、こういう話題の方がアクセス数が上がるんですよね~。。。アクセス数なんて気にしない方がいいのでしょうが、やはり気になる。。。) 春野ことり
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