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先日、小学生の息子が学校で休み時間に捻挫をしました。
保健の先生が学校からタクシーで整形外科へ連れて行ってくださいました。
私は、「ご迷惑をおかけしました」と言って、タクシー代を払おうとしましたが、「学校から出ますから」と断られました。
治療費は払ったのですが、これも後から学校から返還されると言われ、本当に全額返していただきました。
捻挫は学校じゃなくても家庭でもどこでもするものなのですが。。。
私は違和感を覚えました。
そして、こう思いました。
「学校で怪我をしたら、たとえ子供の不注意による怪我であっても学校から治療費が出る」ということが社会通念として浸透すると、
「病院で転倒して骨折したら、すべて病院の責任」
と、世間の人が思うのは当然なのかも知れないと・・・。
↓これ、読んでください。いつも勉強させていただいている、日々是よろずER診療より
転倒と訴訟(自己責任を忘れた日本社会) 転倒を他人の責任にして慰謝料をまきあげようという訴訟の数々です。
こちらはakagama先生のブログ
「善き医療」の幻想 これもひどいですね。医療者から見るとひどい勘違いと思うのですが、もしかしてこれは世間一般では普通の感覚なのでしょうか?
老人はよく転倒します。老人の骨はもろいので、すぐに骨折します。しかし、病院でそれが起こると、世間では「病院の責任」とされてしまうようです。
自分も経験があります。
「入院中に母(かなりのご老人)が転倒して骨折し、それを契機にして体調が悪化して死亡した。病院は責任を取れ」
という趣旨のお手紙をもらったり、
入院期限の迫った老人のご家族に退院をすすめたところ、
「入院中に骨折させておきながら、退院しろとは何事だ。訴えてやる」
と言って、もうとっくに治っているのに退院しなかったり。。。ま、色々とね
そんなわけで、学校から治療費を返していただいて、なんだか「???」と思った私ですが、後から教えていただきました。
「学校は学校保険に入っているので、学校で怪我した場合の治療費は全額出るのだ」 と。
そうなのか。
だったら
「病院保険」というのを作ってはいかがでしょう。
入院中の転倒による骨折、食事の誤嚥までカバーする保険です。入院料に保険料を加算して徴収するというのは・・・。
学校と病院というのは類似性があって、学校は病院の先を行っています。
医療崩壊の前に教育崩壊ありき
モンスターペイシェントの前にモンスターペアレントありきですから
学校保険があるのであれば、病院保険も必要では。
安全はただでは買えませんから。
保険料は患者さまご自身で負担しましょう。
しかし、学校保険の保険料はどこから出ているのでしょう・・・?
↓
道標主人様より教えていただけました。
独立行政法人日本スポーツ振興センター ( 旧学校安全会、旧日本学校健康会、旧日本体育・学校健康センター ) で扱っているそうです。
こちらも参考になります。兵庫県整形外科医学会日本スポーツ振興センター*「医療等の状況」等の文書料 ( 証明料 ) は、医師会などのご協力により無料とされているもので、日本医師会に加入していない医師が、この文書料を請求することは自由なのだそうです。
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あまり更新ができてないのですが、たくさんのアクセスどうもありがとうございます。
以前、このブログで
草薙厚子氏の「僕はパパを殺すことに決めた」 を紹介しましたが http://blog.m3.com/Visa/20070808/1
今、大変なことになっているようです。
AmazonのHPで検索したら、なんと5800~15000円という値段がついていました。↓
草薙氏はご自身のブログでこう書いています。
http://playlog.jp/atsukokusanagi/blog/2007-09-04
五月に出版された『僕はパパを殺すことを決めた』(講談社)について、七月十二日に東京法務局から、「プライバシーを侵害し、少年法の趣旨に反する」として再発防止を求める勧告を私と講談社が受けた。二〇〇六年六月に奈良で起きた、一六歳の少年による自宅放火事件(継母と異母弟妹の三人が焼死)について、少年の供述調書を引用して動機を描き出したことが「少年法の趣旨に反する」と判断された。書籍の著者本人にこうした勧告がなされるのは極めて異例とのことである。
(中略)
少年法第22条で定められた審判非公開については、私の理解では審判そのものを非公開とすることだと思っているが、法務省は捜査資料も含めて審判内容に関わるものはすべて非公開と考えているようだ。しかし、これほど日本中を震撼させた事件については、動機に関わる部分はきちんと公開すべきだというのが私の意見である。重大な少年事件が発生すると、直後には洪水のような情報が氾濫するが、一ヵ月も経たないうちに収束し、やがてまったく報じられなくなってしまう。その理由は少年法の壁に遮られ、取材者が情報を得ることができなくなるからだ。
(以下略)
こちらに 草薙厚子を擁護する!という記事があります。以下、その中から引用
事件は昨年6月に起きた。17歳の長男が自宅に放火をして、妻子3人が焼死。草薙さんは『僕はパパを殺すことに決めた』(講談社)のなかで、非公開の少年審判や供述調書の内容を詳細に引用した。それが刑法の秘密漏示に当るというのだ。奈良地検が少年の父親などから告訴を受けていたものだ。ここには言論・表現の自由をめぐって深刻な問題がある。しかしどこのマスコミも指摘しないことに父親の問題がある。事件は父親の異常な暴力がきっかけに起きている。少年は本当は父親を殺害しようとしていたのだ。その父親が自己の責任を背負うことなく、草薙さんを告訴した背景には自己保身があると私は思っている。見栄や外聞が自己責任よりも大きいのだろう。
私も基本的に有田さんの考えと同じです。
再発防止という意味で、このような、世間を驚愕させるような事件の真相は公開されるべきだと思います。そしてこの事件を招いた父親には、反省をして罪をつぐなってほしいと思います。供述調書を読む限り、真の加害者は父親です。罰せられるべきは父親だと思います。
草薙氏は、ご自身のブログで、供述調書をそのまま引用した理由をこう書いています。
実際、法務省からは「なぜ地の文に溶け込ませて書けなかったのか」との質問があった。もちろん、調書の内容を地の文で書くこともできた。しかし、そうすることによって「これはどこまでが真実なのか」と疑う人が出てくる。この事件の真相を知るためには、少年がいかに追い詰められていたか、その心情を伝えることが不可欠である。そのためには、生の声を聞いてもらうのが最も良い方法だと判断した。
たしかに、そう思います。
しかし、少年を精神鑑定した医師が秘密漏示容疑で家宅捜査を受けています。有田さんが指摘するように、『情報源との関係で問題はなかったか。情報源には「引用する」ことまでの了解は得ていただろうか』
という疑問は出てきます。
世の中の正義のために批判を覚悟で真実を出版するということに対してはエールを送ります。
しかし、それに協力したために罰せられる人が出てくることには、なんだか理不尽を感じてしまいます。
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・「天国へのビザ」が録音図書に
旭川市中央図書館 より「天国へのビザ」の録音図書製作の許諾依頼をいただきました。
同図書館では、昭和57年よりボランティアグループ「音訳グループ旭川本の会」の協力を得て、「視力障害者コーナー」を開設し、以来、対面朗読サービス・録音図書製作、貸し出しなどを実施しているそうです。
対象図書: 『天国へのビザ』
録音方法:当館指定の朗読者によるカセットテープへの吹き込み
製作テープ:マスターテープ並びに貸出用テープ、デジタル図書 各1組
貸出対象者: 視覚障害者、肢体不自由者、寝たきり老人など、活字印刷物の判読が困難な利用者
世の中に多くの著書があふれる中、「天国へのビザ」をご指定頂き、誠に光栄です。ありがとうございます。
・医学通信社 月刊/保険診療 10月号
「カルテ・レセプトの原風景」臨時拡大編のコーナーに執筆致しました。
月刊/保険診療は、保険医、保険医療機関における医療事務従事者など、広く医療関係者を読者対象とした医療総合誌です。医学知識・経営管理・医療事務。医療界のニュースなどで構成されており、特に診療報酬点数に関連した記事・解説の充実に力を入れ、読者より好評を得ているとのことです。
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もう医師の報酬の話は終わりにしたいのですが
最初に「医師は給料もらいすぎじゃないのか」というコメントをくださった愚樵さんのブログに、とてもよいことが書いてあったので紹介したいと思います。
「医師が異常な「献身」」をしていたなんて話がウソだ。医師はちゃんと報酬を受け取っていた。考えてみればいい。どれだけの人間が正当な報酬なしで「異常な献身」を続けていられるというのか。この論でいうと昔の医師は皆、聖人といえるような人だったという話になるのだが、そんなことがあったわけはないのである。医師はちゃんとその働きに見合う報酬を受け取っていた。それが今は見えなくなってしまっただけのことだ。
その報酬とは「心の所得」である。この「心の所得」という言葉は先頃有罪が確定したとある県の知事が提唱した概念なのだが、要するに労働からはお金以外にも所得がある、という観念論だ。
そして、その愚樵さんのブログにTBされていたブログにも、こう書いてありました。 アルバイシンの丘より
医師たちは報酬のほかに,感謝や尊敬を得てきたのは事実であろう.そのほか,尊敬されること自体が,さらに医療行為そのものの仕事への誇り,達成感,優越感,などに導くことにもなっただろう.医学部志望が未だに高倍率を続けていることが何よりの証しである.医師たちががんばって来れたのも,高報酬そのものだけではなくこのような「心の報酬」があったからなのは確かである.
たしかにそうです。お二人とも非常によいことを書いていらっしゃる。
今まで医師は賃金以外に「尊敬、感謝」という心の報酬を受けてきました。これらはお金には換えられない喜びです。
愚樵さん曰く、「しかし、今はそれが見えなくなってしまった」
だから、医師にとってはその分「減収」なわけです。
産科医が減っているのはもう国民周知の事ですが、外科を選択する人も減っています。
風の便りで聞いた私の大学の話ですが、今年の外科の入局者は1人だったとか。ちなみに皮膚科は7~8人入ったそうです。(しかし皮膚科の人員はそれでも足りていませんが)
最近、日経新聞に「このままでは外科医がいなくなる」という見開き2面にわたる意見広告まで出ました。http://blog.m3.com/BH/20070901/1
事態は深刻なのです。
そもそも「外科」といえば医療の花形です。(でした?)
実際に患者さんに手を加えて病気を治すのですから、そのやりがいは内科の比ではないと思うのです。
産科も大変やりがいのあるお仕事です。新しい命を取り上げるのですから。
元々、外科医や産科医は「心の報酬」をたくさん得ていたはずです。しかし、最近は、それらが得られにくくなった。
手術やお産が成功すれば、今も感謝してくれる患者さんや妊婦はたくさんいます。
しかし、うまくいかなかった場合はどうなるでしょう?
民事で訴えられます。刑事罰もあり得ます。
結果だけで責任を問われます。
手術がうまくいって患者さんからいただける感謝がプラスの報酬ならば、訴訟、刑事告発というのはマイナスの報酬です。
訴訟ばかりが増え、感謝や尊敬があまり得られない昨今は、差し引きすると外科医にとっての「心の報酬」はマイナスになっているのではないでしょうか。
公立病院では、緊急性が高く呼び出しが多くて訴訟リスクが高い科の医師も、そうでない科の医師も、報酬は同じです。すずめの涙のような時間外手当で差がつくくらいでしょう。しかし、外科や脳外科、循環器などの医師らがそれで文句を言っているのは聞いたことがありません。それは、彼らがやりがいという「心の報酬」を多く得ていたからだと思うのです。
しかし、最近はそのような科を選択する若手医師は減っています。
アルバイシンの丘さんはこう書いています。
医学部志望が未だに高倍率を続けていることが何よりの証しである.
しかし、最近は医学部を卒業しても医師にならない人が増えているという話もあります。
参考:
そんなことを聞くと国民は税金の無駄と怒るでしょう。しかし、医学部を卒業したら必ず医師にならなければならないという規則はありません。
ちなみに、医師一人を育てるのにかかり税金は1億円と言われていますが、それはでまかせのようです。
参考:
医学部を卒業しても医師にならない学生が増えているというのは、医師という仕事に希望が見出せない人が増えているということです。
やっと国は医学部の定員を増やす方向へ向かいました。定員は当然増やすべきです。
しかし、いくら定員を増やしても、医師の労働環境が改善されなければ、医師にならない医学生が増えるだけかも知れません。
産科医療の崩壊はすでに各地で起こっています。
これに続くのは外科でしょう。このままでは本当に日本から外科医がいなくなるかも知れません。
そうなったら虫垂炎(俗にいうモウチョウ)で命を落とすのが当たり前になります。
外科医や脳外科医の次には内科医もいなくなるでしょう。
国民は今から覚悟を決めなければなりません。
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医療を壊しているのは「人の心」と思います。
これを立て直すのはもはや不可能なのでしょうか・・・
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またまた、前回のエントリーでのコメントをネタに新たなエントリーを立ててしまって恐縮なのですが、
実は、前回の記事 「医者は高給取り」という勘違いのために、どうも一般人から妬まれているようだ に寄せられたコメントの中に、一つ削除させていただいたものがあります。
載せるに値しないと思ったのですが、考えを改めて、ここに掲載します。
投稿日: 2007.09.15 04:42
名前 : しろくま
URL :
メールアドレス: *****@ybb.ne.jp
IP アドレス: *******
内容:
医師の勘違いにあきれながら,書き込んでいます。
今の日本のサラリーマンの平均給与は450万円を割り込む程度です。手取りではなく,税込みで。月30+ボーナス3ヶ月,手取りで22ー23万でしょうか。そんな医者,インターンでもない限り,いないでしょ。
平均給与よりも高くて当たり前という意識でしょ。それはいいけど,そんなエリート意識の垂れ流しに恥ずかしさを感じないのには知性の欠如を感じます。新聞ぐらい,読みましょうね。社会人なんだから。
甘えるのもいい加減にして欲しいですね。
----------------------------------------
というものです。どう思われますか?
この方は医師に日本のサラリーマンの平均給与で働けと言っているようですが、
大学病院の医員の収入は平均給与並みで、しかも日雇いなのでボーナスもない、ということをこの方はご存じないようですね。しかも、「インターン」と言っています。インターンというのはいつの時代の事を言っていらっしゃるのでしょう。研修医のことを言っているのだと思いますが、「研修医」と「インターン」は全く違います。インターン制度はもう何十年も前に廃止されたこともご存じないようです。自分の無知をさらけ出しておいて、「知性の欠如」とは笑えます。自分のことでしょ。あなたこそ新聞ぐらい読みましょうね。おっと、でも今の新聞の医療記事はでたらめが多いので、はっきり言って新聞なんか読んでも仕方がないですけど。
しかも、最後の文章
甘えるのもいい加減にして欲しいですね。
完全に煽っていますね。
荒らしの意図が見え見えです。
匿名性の高いブログのコメントでは、時々このような失礼なものを下さる人がいます。
先日、名古屋市の路上でたまたま通りがかった女性が、携帯サイトを通じて集まった犯人らに拉致され殺された事件がありました。被害女性のブログには、多くの書き込みがされたらしいのですが、その中に、何の罪もなく非業の死を遂げた女性に対して、誹謗中傷する書き込みが相次いだというニュースを知り、日本は終わりだと思いました。
匿名であれば、必ずこういうコメントはいただくものなのですが、やはり、もらうと気分はよくないです。
しかしですね、その後、非医療者の方々から、以下のような医療者への思いやり溢れるコメントをいただきました。
医者の収入が多いというのはよくマスコミに登場している先生方を見て「あれが普通のお医者さんの生活」と思っている人たちが多いのだと思います。
今まで、多くの医療者は自己犠牲の精神の元に、高額な報酬を追い求めることもなく、目の前の患者のために頑張って働いてきました。もちろん例外もいます。しかし、多くの医療者は報酬よりも、自分の使命にやりがいと誇りを感じて日本の医療を世界水準から見たらかなり安い費用で支えてきたのです。
しかし、今、それが崩れようとしています。
なぜだか分かりますか?
「医者は平均収入よりも高い給料をもらっているくせに、甘えるんじゃない」という、しろくまさんのような方が増えたからです。
高い給料をもらっているんだから、忙しくても文句を言うな。
医者だったら治せ。それがあんたたちの仕事だろう。
患者をたらい回しにするな。どんな状況でも患者を診るのがあんたたちの責務だろう。
それを承知で医者になったんだろう。
甘えるんじゃないよ!!
今ではこういう考えの方が増え、医療者は患者から感謝される事が本当に少なくなりました。
病気は治って当たり前、治らないのは医者が悪いと言う人がどんなに増えたことか。
自分たちの言動が医師の自己犠牲の精神を失わせているとも知らずに無邪気に医師を非難する患者、医療ミスと合併症の違いも知らずに、すべてを医療ミスと報道するマスコミ。
そのようなものたちが医療を破壊しているのだと私は思います。
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前回のエントリー、「病院を壊すのは誰だー文藝春秋10月号」
実はコメント欄が盛況でした。
事の発端はある非医療者の方からの次のようなコメントでした。
今騒がれている診療拒否の問題の根っこに、絶対的な医師不足があるというのはその通りだと思います。また、特に産婦人科医が敬遠されているということも。
しかし、それにしても疑問に思うのは、それほど医師が不足しているというのに、なぜ、国全体の医療費が膨張しつづけているのか、ということ。このままでは医療費を中心とする社会保障費(と国債費)で国家財政は破綻するように言われていますね。
本文中で医師以外の医療関係者の法外は高報酬のことに触れられていますが、その言外には「医師は高報酬で当然」という意識が感じられるような気がします。もちろん、医師が他の職種と比べて高収入をえることに反対するつもりはないのですが、それにしても庶民感覚からすると、度を過ぎているように感じられてしまいます。
医師不足問題の根幹には大学医学部の定員問題があるわけですが、医師の数が制限されてきたのは医療費全体の問題があることは間違いないんですね。薬漬け、検査漬けの医療がこれまでどれほど批判されてきたことか。こうした批判の中には、庶民感覚からすれば法外な高報酬への批判も含まれるわけです。
そう考えれば、医師不足の問題は、医師自身のこれまでの行いが招いた結果でもあると言えなくはない。新聞のサイテーの記事も、そうした医師への偏見ないしは僻みが根底にあるのかもしれない。そんな風に思うのです。
もちろん、偏見と僻みから記事を書く記者を擁護するつもりはないですが、そうした偏見と僻みを放置する医師の側に問題が全くないとは言い切れないと考えます。病院を壊しているのは、医師自身でもあるのではないでしょうか?
このコメントに対し、医師からたくさんのコメントをいただきました。以下 抜粋
医師の給与と医療費の増大とは全く別な次元かと思います.(中略)
日本の医師の給与がいかに国際水準からみて低く抑えられているか理解していただかないと,
医療費の多くは医療従事者には使われておりません(薬剤,医療器械などに多く使われております).多くの医師時間の勤務時間はおそらく労基法の2倍以上は働いており時給にすれば情けないものなのですよ.これは医療機関が儲けるわけでなく,製薬会社,器械屋さんが儲かるだけです.器械やさんが儲けた分の消費税はなんと医療機関がかぶるのですよ(医療費には消費税がかけれませんから)!
薬価を決めるのは厚生労働省ですし,医薬分業でいくら薬を使っても医療機関が儲かるわけでなく,調剤薬局が儲かる仕組みです.
つまり医師はほとんど奴隷状態です. MTL
医師の給与に関して国際的にみて低いというのは事実ですし,勤務時間あたりということになればさらに低価格であるということを知って頂く必要があるでしょうね.日本のような「労働基準法無視」で医師が働いているような先進国はどこにもありません.医師の給与は,一流企業の課長クラスや放送局の職員などの給与よりも安く,医師が高報酬であるという言い方はおかしいのではないでしょうか?
ネットで検索すれば資料がみつかると思いますが,「デタラメ報道」を繰り返すテレビ局の職員の給与は勤務医の給与よりも高いのです. level3
医者になって驚きました。勤務医って昔からちっとも給料に変化ないんです。そう、日本の診療報酬って開業医向けに出来ていたんですね。ところが最近の診療報酬も改変に改変を重ねた結果、開業医でも潰れる所が相次いで出ていますよね。
儲かっているのは美容整形と包茎の手術やっているお医者さん位でしょうw。お金持ちになりたくて医学部来たのに、これじゃ全然夢がないじゃない、医療崩壊って言うし、、、ということで医学部学生が卒後医者にならずに別の職業を選択なんてことになってきています。 Taichan
日本より多くの医療費を使っている国々の医療が崩壊してきているのに、日本の医療は全体としては何とか踏みとどまっています。踏みとどまっている一番大きな理由は、医療従事者の頑張りが続いているからだと自負しています。かつて米国のヒラリー・クリントン上院議員が日本の医療を視察した際「日本の低医療費は医療従事者の聖職者さながらの自己犠牲の上に成り立っている」と言っています。しかし、頑張りにも限度があります。
一般の人の中には、愚礁さまのように「医者は法外な高報酬」と思っている方も少なくないかもしれません。しかし勤務医は、人々の幻想の中にあるような「うらやましがられる職業」とはかけ離れた状況にかなり以前から追い込まれており、しかもその境遇は年々さらに過酷になっています。
昨年3月に厚生労働省が発表した「2005年賃金構造基本統計調査」によると、医師の所定内給与月額は72万1400円でした。一般平均に比べると高いことは高いのですが、24時間365日責任から解放されず、帰宅後休日も夜間も呼び出されれば働き、労働時間とは認められない当直を寝ずに働き、実労働時間も過労死水準(週平均労働時間が63.3時間)に達している仕事としては「法外」という報酬額ではないと感じます。時給に直せば看護師よりも安い給与で働いている医師はたくさんいます。つまり、医師が高給取りであるのは、医療の中の給与体系で特別扱いされているわけでも何でもなく、ただ単にたくさん働いているからだというのが現状です。 hirakata
ほか、多くの皆様からコメントをいただきました。
すると、最初に質問をされた一般の方から新たな質問が・・・
日本の医師個人個人の報酬については、例えば欧米を基準にした場合、むしろ低いんだという点については納得いきました。医療制度全体の経済的観点からみた歪みについても、少しは理解できたように思います。
しかし、です。では、そうした歪み等の問題が解決できたとして、全体として日本の医療体制は良い方向に向うのか?
(中略)
医療もこれからはアメリカの如く持てる者だけのモノになってしまわざるをえないのではないのか?
より弱い者へのたちにシワ寄せとして表れて来はしないか?私が最初に愚かな質問をさせていただいた背景には、こうした疑問・不安があるのです。
すると、それに対してまた多くのコメントが寄せられました。
一読の価値ありです。ぜひご覧ください。
新小児科医のつぶやき でも取り上げられました。
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天国へのビザ 第2刷刷り上ったそうです。アマゾンではまだのようですが、書店お取り寄せ可能です。よろしくお願い致します。
コメントくださる方へ: 管理人が非礼と感じるコメント、また意味不明なコメントは掲載いたしません。あしからずご了承ください。
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文藝春秋10月号は、最高の医療という特集です。
奥野修司氏の「病院を壊すのは誰だ」という記事が大変まとまっています。
小見出しだけ紹介
国の政策が医師不足を生んだ
読んで字のごとく
コンビニ医療の蔓延
ちなみにコンビニ医療とは、<患者が医師の疲労を考えず、自由気ままに休日、夜間診療を受けること>
自治体病院の二重苦
つまり赤字と医師不足の二重苦
再生を模索して
自治体病院は本当に再生可能なのだろうか
現状を無視した小泉内閣
小泉政権の改革がいかにひどかったか
この中で、ちょっとびっくりした部分だけ抜き出します。
自治体病院の二重苦より
官僚体質のおかげで、「年収1千万円の職員はザラ、下手すると過重労働にあえぐ医師なみの高所得で、仕事はずっと少ない」
「准看護師で年俸1200万円、掃除のおばさんが退職金5千万円」といった、民間では考えられないことが起きている」
再生を模索してより
病院を引き継いだとき、職員の中には年収一千万円近い看護補助員もいた。彼らをいったん解雇し、給与体系を民間ベースにして再雇用すると、その年は約1億円の黒字になったという。
・・・・・絶句
准看護師のほうが医師より年俸がいいのか・・・。
医師は数年で病院を転々とするので、退職金ってものはほとんどもらえないのよね。掃除のおばさんが5千万円の退職金っていったい・・・。
なんだかアホらしくなってきますね。
自治体病院に勤める医師の皆様は読まないほうがいいのかも知れません。
コンビニ医療の蔓延より
変わったのは医師も同じである。たとえば、若い医師は「精神科、眼科、皮膚科といった、どちらかといえば生命に直接かかわりのない分野を志願する」
(これ、本当ですね。で、笑えたのが)
「研修医をきつく叱ると、不平をブログに書かれて、次から来てくれなくなるとこぼす医師も少なくなかった。
(いえ、笑っている場合ではありません)
限界ギリギリまで荷物を乗せたロバが、追加したレンガ一枚で倒れるように、新たな研修制度の導入が最後の一押しとなって、各地の病院が崩壊したのです」
非常に言い得ています!!
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天国へのビザ は 9月中旬以降、第2刷発行予定です。増刷に際し、第2章で回想シーンをひとつ追加しました。新しくなって再登場します。よろしくお願いいたします。
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ひらかた先生のブログがんになってもあわてない より引用させていただきます。
「食べ物で癌は治りません」 (注:引用文の赤字、太字は管理人が勝手に強調しました)
キノコを原料にした薬っぽいカプセルを「がんが治る」などと宣伝して売った人たちが逮捕された。再三書いているが「これを飲めばがんが治る」という万能薬・万能食品はない。
記事は次のとおり。
がん効能宣伝、無許可販売…容疑の2人逮捕
キノコ原料 健康食品
(2007年9月6日 読売新聞)
「がんの抑制効果」などと効能をうたって、キノコを原料にした健康食品を無許可で販売したとして、神奈川県警生活経済課と横須賀署は6日、通信販売会社「テレビショッピング研究所」(東京都大田区)の元役員莫慶(43)(同区山王)と社員高橋伸歩(34)(同区下丸子)の2容疑者を薬事法違反(無許可販売、貯蔵)の疑いで逮捕した。
調べによると、莫容疑者らは昨年7月~今年5月ごろにかけ、静岡県内の無職女性(34)など15人に、医薬品に当たる健康食品「まるごとはたけしめじ」を、許可を受けずに販売するなどした疑い。
同社は2004年2月~今年5月、この健康食品を約4万人に販売し、16億円の利益を得ていたとみられる。県警は同容疑で元社長高橋正樹容疑者(58)の逮捕状を取り、行方を追っている。
同社は元プロ野球選手や歌手などを使って、テレビ、新聞などで宣伝していた。同社はすでに販売を中止している。
(記事ここまで)
キノコを乾燥させて粉にしたものを売って、16億円の利益である。総売り上げは24億6000万円とみられている。利益率65%というだけで、まともな商売ではないと判断する十分な根拠となる。
このような商売は、弱っている人の気持ちに上手につけ込むノウハウを持っている。病気を抱えていれば、体だけでなく気持ちも弱くなり、頼りになるものを探し求める。西洋医学は自らの力の限界をわきまえているので「これ以上は治療のしようがありません」とか「治せる治療はありません」と言わざるを得ない。そのような時に「これを飲めば治ります」と言われたら、そちらを頼りにしたくなる気持ちは十分わかる。
しかし客観的に見て「西洋医学に見放されても、これを飲めば確実に治る」という物質は、現実にはまだない。私は500人を越える進行がん以降のがん患者さんとつきあってきた。そのうちの半分以上の人は「がんに効く」「がんが治る」という物質を飲んでいた。しかし広告通りの力を感じたものは、いまだに一つもない。
広告を見てもホームページを見ても、これらの健康食品・機能性食品などは「頼りになります」という書き方をしている。このような書き方は優良誤認で不当表示防止法違反の疑いがある。「がんが治る」と書けば薬事法違反である。この広告に乗せられて正しい治療から遠ざかれば、改正健康増進法違反である。
怪しい業者のホームページや書籍には「西洋医学の医師は、自分が治せなくて悔しいから、私たちの治療を認めないんだ」というような中傷が、よく書かれている。たしかに治せないことは悔しいが、だからといって有力な治療が他にあっても認めないほどちっぽけながん治療医は、日本にはまずいない。そんなことを自分たちが認められない理由と思っている方が、よっぽどちっぽけだ。
西洋医学では、非常に地道にコツコツと、病気を治す方法を積み上げてここまで来た。途中で画期的な治療法や薬剤の開発もあったが、すべてのがん患者にすばらしい恩恵をもたらす画一的な方法は、まだ見つかっていない。
キノコでも何でもいいから「これを飲めばがんが治ります」というものを、本当に見つけて欲しいものだ。そうなれば日本では「がん治療医」が不要になり、現在深刻になっている医師不足が大幅に緩和されるだろう。それができる自信がないなら、病人の弱みにつけ込むこのような商売は、一刻も早く淘汰されるべきである。
引用ここまで
ところで、人気ブログランキングの医学ランキング上位に、
癌は自然治癒すると銘打ったブログがあります。
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私たちのことを
がんという病気を本当に治らない病気だと思いこんでいる無能な医者 などと書いています。
「整形外科」や「皮膚科」も存在する意味がない などとも書いています。
癌が自然治癒したら、そんな嬉しいことはありません。
しかし、それは幻想でしかありません。冷静に考えれば誰でもわかります。
ひらかた先生も書いていらっしゃるとおり、病人の弱みにつけこんで人をだます行為は、許されるものではありません。
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今、ノーフォールトという小説を読んでいます。
昭和大学医学部産婦人科教授が、産科医療の危機を描いた小説です。
さすがに、現役の産婦人科教授の描いた小説だけあって、リアルに現場の雰囲気が伝わってきます。現在の産科医療を取り巻く状況がとてもよく表されていると思います。
作品の中から、あるシーンの会話部分のみを引用させていただきます。
(カッコ内はブログ管理人がつけたしました。)
(瀬川:病院の顧問弁護士) 「産婦人科は大変ですね。訴訟の多い科ですから。
医師の数で割ると、他の科の約3倍の訴訟率ですよ。
賠償金額にすると医賠責で支払われる額の半分を、たった5%の産婦人科医師が支払っている計算になります」
(須佐見:産婦人科教授) 「それは最近の統計ですか?
それくらいかもしれませんね。結果の落差が激しいですから・・・・・
それに、母児ともに無事で当たり前という先入観もありますから、何かあった時は、家族の悲しみと怒りがどうしても医療提供者に向いてしまう・・・医者が悪いわけじゃないんですがね。」
「瀬川先生、大学病院相手の訴訟は、支払能力のある大学か病院、個人名を挙げるなら理事長とか院長を被告にするのが普通じゃないですか?
本件の場合、担当医師も被告にされているんですが、なぜなんでしょうか?」
(瀬川弁護士)「担当医師個人を被告として提訴する場合も時々みられますが、それは、たとえば、担当医と家族との間の意思の疎通が欠けていたり、病状説明が不充分だったり、そのために家族がその医師に不満を持っている場合が多いですね。担当医が個人的に恨まれていることもあります」
(須佐見教授)「恨まれる?君島君は私の最も信頼する部下で、柊君は心の優しい女性医師です。あの二人は感謝されることがあっても、恨まれることなどありえないはずです」
(瀬川弁護士)「いやいや、そういうお医者さんであれば、そのお二人を被告にしたのは、個人への不信とか不満とかではなく、裁判を有利にするための戦略でしょう。
訴状を読んでみないとこの件のことはわかりませんが、一般に原告側は、被告の過失、あるいは不法行為を明確にし、その印象を強く裁判官に与えようとします。そのために個人の不法行為を強調するのですよ」
(須佐見教授)「不法行為?あの二人が不法行為を行ったと言うんですか?」
(瀬川弁護士)「それは法律用語ですよ。こういう訴訟の場合、損害賠償を請求するためには、法的根拠として債務不履行責任か不法行為責任を問うという形を取るだけで、本当の意味で彼らが不法行為をしたと言っているのではありません。裁判になったら、これは争いですから、どちらも勝ちたいと思います。ですから、相手も争いに勝つためにいろいろな戦略を立てるのです」
(須佐見教授)「裁判というのは、真実を明らかにするためのものではないんですか?」
(瀬川弁護士)「真実を明らかにした上で、判決を下すのです。裁判官といえども人間ですから・・・人が下す判決ですからね、弁護士はできるだけクライアントに有利な判決になるように努力をするのです」
(須佐見教授)「ということは、弁護士はクライアントのためなら善良な人間を犯罪者扱いしてよいというわけですか?」
(瀬川弁護士)「状況によっては、結果的にそうなってしまうこともあります」
(須佐見教授)「弁護士は、裁判に勝つためなら、間違ったことを言おうが、相手を傷つけようが、どんなに苦しめようが、おかまいなしでいいんですか?そんな弁護士にとって大事なのは真実ではない。クライアントの利益、それもほとんど金だ。要するに屁理屈を言って争いに勝利すればいいんだ。(略)」
(瀬川弁護士)「落ち着いてください。もちろん、弁護士にも一握りの不適格者がいるでしょう。どの業界にも5%くらいは、その業務に不適とされる者がいると言われています。でも、この件、原告の弁護士が必ずしもひどいとは言えないと思いますよ。被告を誰にするかも、正当な一つの戦略ですから」
(須佐見教授)「私たちはもとより患者を傷つけようとは思っていない。患者のためにと思って夜も眠らずに働いているんだ。それなのに、結果が良くなければ、弁護士は、医者を悪者に仕立て、犯罪者扱いする。それこそ不当な行為だ。
近頃は学生までが、訴訟を恐がって、産婦人科に入局してこない。転科する者まで出てきた。日本中で産婦人科の若手医師が不足している。誰がこんな状況を作ったんだ。弁護士が悪いんじゃないのか?」
(瀬川弁護士)「じゃあ、医療被害にあった患者を誰が救うんですか?勉強もしないで間違った医療行為を繰り返す医者、金のために不要な検査をし、必要のない薬を処方する医者、中には、患者のためでなく自分のために無理な手術をする医者もいる。そんな医者のために被害にあった患者は泣き寝入りするんですか?(略)」
(途中省略)
(須佐見教授)「患者のためにと思って懸命に努力した、だが、力及ばず救えなかった人間と、クライアントのためと言いつつ、間違った主張をして相手を傷つけ苦しめる人間と、どちらが悪いのか?
天国に行ったら神様に訊いてみようじゃないか」
引用終わりです。
ところで、昨年、奈良大淀病院で転院先が見つからずに亡くなった妊婦さんのご主人は民事訴訟を起こしていますが、被告は大淀町と担当医師です。
どう考えても大淀町と医師には過失はないと思います。
訴えるならシステムを整備しなかった県か国でしょう。
しかし、県や国では勝ち目がないから、勝つための戦略として医師個人を訴えているのであれば、
非常にやり方が汚いと思います。
天国に行って神様に訊かなければ答えは出ないのでしょうか・・・。
天国へ行く前に、この世できちんと答えを出さないと、
日本から産科医はいなくなりますよ
本当に
ノーフォールト、ぜひぜひぜひ、多くの方々に読んで欲しいです。
特に、マスコミ関係者の方!!
「たらいまわし」と安易な報道をするすべての報道者にお読みいただき、日本で産科医のおかれている状況をぜひ学んで欲しいと思います。
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天国へのビザ は 9月中旬以降、第2刷発行予定です。増刷に際し、第2章で回想シーンをひとつ追加しました。新しくなって再登場します。よろしくお願いいたします。
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romromさんwrote:
>やはりお医者さんはヒポクラテスの教えが引き継がれてきているのでしょうか
先生方のブログを読む程に、その印象を深めております。私は健康な時まで、事の発端となった非医療者の方と似たような考えを持っていました。自分が入院して医療者の方々と接し、初めて医療現場とマスコミ報道との認識のズレが大きいと驚いた次第です。
現場を覗かないと想像することさえ難しい、と私は実感しました。その一方で現場の方なら、「覗くぐらいではほとんど理解はできない」と仰るのではないかと思うのです。ですから、医師でない私が強く訴えることは、ほんの少しの事しかできないでしょう。
マスコミの報道はマスコミのものです。医師は医師として訴えるべきことがあります。奈良県立医大の勤務状況の公開は、その良い例でしょう。春野ことり先生の小説も然りです。
「ほどよく生きて、ほどよく死にたい。でも、自分とその家族だけは、QOLを保ったまま長く生かして」と医師に注文する人に、あなたは別格じゃないよと諭すのは我々の役目です。なぜ別格と成り得ないのかを科学的に説明するのは、医師が適役に思います。