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2007.06.09 05:17 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  春野ことり  | 推薦数 : 7

病院に行けば助かるという幻想

6月7日の夜、NHKのニュースで救命救急士の医療行為に関してこんな報道がされていました。

自宅で女性が突然「息が苦しい」と言い、救急車を要請。救急隊が到着した時、女性は心肺停止状態であった。そこで、救命救急士が気管内挿管を開始、操作に手惑い、かなり時間がかかった。挿管が終わると、今度は点滴のルートを取ろうとし、ルートが取れずに更に時間が経過。女性の自宅から病院までは7分で着く距離だったにもかかわらず、救命救急士が自宅で処置をしていたため病院に到着するまでに1時間近く経過していた。しかも、気管に入れたはずのチューブは胃に入っていたことが病院到着後に判明した。

 

ご自宅で女性の遺影を前に、息子さんのコメント

「もしもすぐに病院に運んでもらえたら、母は今ごろ笑っているかもしれない」

    ・・・

あのー、大変お気の毒でしたが、心肺停止した状態でたとえ7分で病院に到着したとしても、生きて笑っていることはありえません。例え直ぐに蘇生術が施されて、運良く(?)命が助かったとしても、脳に不可逆的障害が残ります。

NHKは7分で病院に着く距離だったと強調していましたが、7分でも無理です。それに、医学的知識のない息子さんのコメントをそのまま流し、あたかもすぐに病院に搬送すれば助かったのに・・・!というような印象を視聴者に刷り込むやり方はやめて欲しいと思います。

他にも救命救急士の誤挿管の報道が強調されているのをよく見かけます。しかし、救急隊が到着した時点で挿管しなければならなかったということはどういう状態なのか、ということを一般の皆様に考えて欲しいのです。救命救急士が医療行為を行えるようになったことで、たくさんの命が助かるようになりました。そのことは報道せず、失敗ばかりを強調する報道の在り方に、私は憤りを覚えます。

 

↓こちらはなんちゃって救急医先生のブログ 日々是よろずER診療より

待ち時間に潜む地雷

胸痛で救急病院を受診し、待ち時間に心配停止。蘇生術を受け心拍は再開したが意識はもどらず5年後に死亡。

地裁は病院側の過失を認め、約四千百万円の支払いを命じた。

・・・

どうしてこういう判決になるのか、言葉もありません。

 

マスコミも司法も、大きな勘違いをしています。病院に行けばどんな病気でも助かると思わないで欲しいのです。

 

こういう判決が医師たちの士気を低下させ、医師たちを病院から立ち去らせています。

本当に悲しい世の中です。

こういう判決を見ると 私も医者をやめたくなってきます。

 

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救命救急士の誤挿管に関する報道記事
07/06/05
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
ID:595990

気管挿管ミス?:心肺停止男性、搬送後に死亡----中間市消防署の救急救命士 /福岡

 ◇因果関係を調査へ

 中間市消防本部(一田健二消防長)は4日、中間市消防署の救急救命士(45)が心肺停止状態の男性患者(86)に気管挿管をする際に誤って食道に挿入した疑いがあると発表した。男性は搬送先の病院で死亡したが、因果関係は不明という。

 同消防本部によると3日午後2時5分、男性の家族からの119番を受けて5分後に救急隊が到着。男性は心肺停止状態だったため救急救命士が気管挿管をしたが、正常に挿入されたかを確認する「呼気二酸化炭素検出器」などでも異常はなかったという。

 同27分、福岡新水巻病院(水巻町)に搬送した際、当直医が「蘇生用強制換気用具」で確認したところ、肺ではなく胃に反応があったとして誤挿入と判断した。口頭鏡や聴診器での確認はしていないという。男性は午後3時ごろ死亡が確認された。救急救命士は去年2月に気管挿管の認定を受け、これまで6件実施している。

 一田消防長は「誤挿入の疑いがあることについては真摯(しんし)に受け止め、どういう経緯で誤挿入と判断されたのか当直医から事情を聴きたい」と述べた。

 気管挿管は自発呼吸の乏しい患者の肺に直接、空気を送り込む医療行為。患者の口からチューブを気道に挿入して行う。救急救命士が実施する場合は、患者が心肺停止状態▽事前に医師に連絡し許可を受ける----の条件付きで04年に解禁された。【入江直樹】

〔北九州版〕

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~日本の昨今の医療へのあり方にはまったくついていけません。私が大学入学したころとの環境の変化にとまどい、いまでは初期研修を終えたら普通の会社に転職しようと考えています。まわりでそういう意見はきかないし... [続きを読む]
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2007年7月5日 晴れ 気管内挿管は喉頭の声門をこえて、呼吸用の管を気管内に留 [続きを読む]
posted from いなか小児科医 2007.07.06 21:48

コメント

コメント一覧

みんなテレビドラマの見すぎ、影響されすぎ。
困ったものです。


~akagama先生コメントありがとうございます~
全く困ったものです。 春野ことり
 
written by akagama / 2007.06.09 07:58
1.救急救命士が気管内挿管出来るようになって何人の日本人が救われたか?
2.麻疹の予防接種が欧米並に続いていたら麻疹騒ぎになっていたか?

1.挿管が出来るように法を改正するまでにどれだけの救命医が尽力してきたか。たったNHKが取り上げた1件で救命士の信頼は落ち、救命士を目指していた少年の夢は消えうせる。
2.MMRの予防接種後の極めて珍しい無菌性髄膜炎を報道して世のお母さん方に予防接種に恐怖を抱かせる。

私は毎日CNN、NBCどちらかのニュース番組を見ますが、こういう医療不信を煽るニュースをまだ見たことがありません。アメリカは報道をきっと自粛しているんだと思います。社会への影響を考えて。

今回亡くなられたご家族の気持ち、病院にすぐ連れていけば、、という気持ち察するに余りあります。しかし、報道機関はそこで冷静に社会へ与える影響がどの程度か?考えないといけないと思います。いくらネタがないからと言って、この手のニュースに天下のNHKが飛びつくのは?です。


~Tai-chan先生コメントありがとうございます~
予防接種の問題も同じですね。マスコミは報道による社会への影響を考えるべきです。タミフル騒動もそうです。全体の利益を無視し、一部のごく珍しい弊害を取り上げ、ここぞとばかり盛んに強調するのはいかがなものでしょう。 春野ことり
written by Tai-chan / 2007.06.09 09:57
いくら医学が発達したからと言っても人間は神の領域に入ってはいけないのです、そこの所を皆が理解し無い限りこの様な事は無くならないでしょう、(報道陣にしてもお医者さんにしてもそこの所をしっかり広報しないと)遺伝子操作・クローンと神の領域を侵して来ています、命は大切な物ですがいずれは神に召される物、この際永遠の命など存在しない事を再認識させないと。
いざなき・いざなみの時代から日本の神もいずれは消えていく宿命、いざなみを黄泉の国から連れ戻そうとしても所詮無理な話。


~たぬくまぞうさんコメントありがとうございました~
昔の人は死ぬことを「神に召される」と表現しました。いい言葉ですね。今では死ぬことは悪いことになってしまったようです。医学の力で人が死ねなくなったら恐ろしいことになります。そう考えると今の医療崩壊も神が決めていることで、これ以上医療を発展させて人間の寿命を伸ばすな、ということなのでしょうか。そうであれば、仕方がないことなのかも知れませんね。 春野ことり
written by たぬくまぞうさん / 2007.06.09 11:12
手塚治虫の火の鳥を思い出します。
「宗教戦争はどっちが正しいって、・・・・・どっちも正しいのよ。人間の欲望は際限を知らないの。さあ、私を御覧なさい。さあ、あなたも私の体の一部になるのです。」
「あなたの体って・・・?」
「コスモ(宇宙)よ」
ってな感じでしたっけ?

~手塚治虫は偉大でした。人間の欲望は際限を知らない。その通りですね。医療崩壊を見越していたかのようです。 春野ことり
written by Atsullow-s caffee / 2007.06.09 15:34
最近テレビ、新聞等の医療関係の報道を見ると悲しいです。全体的な論調は、「現場を知らない、知ろうともしないのに先入観で報道をしているということに尽きます。」
どうしたらいいんでしょう?
目の前の患者さんを黙々と診療していると、言いがかり(少なくともプロの目から見たらですが)で足をすくわれてる、という話を聞いたことも多いです。
少なくとも、2次病院の救急現場「コンビニ救急」は危機的状況になっています。
行政、政治の問題にくわえ世論誘導の問題もあるようです。
我々に何が出来るでしょうか???


~た、狸が梨食ってる先生、コメントありがとうございます~
先生のように救急の現場で働いている方にとって、こういう報道は本当に悲しいですよね。
先入観による報道はいい加減やめてほしいです。
私たちに何ができるのでしょう。 春野ことり


written by た、狸が梨食ってる!! / 2007.06.09 20:00
今日の東京新聞の日曜特集は「医師不足・苦しむ地方」でした。
http://www.tokyo-ne.co.jp/daizukai/
わが国の「医師不足」は明らかに政府の失策だ。・・・との内容、政府だけで無く、警察・検察・弁護士・報道それに一部の患者皆で医師不足に追い込んでいるとしか思えません。
「天国へのビザ」及び続編を早くベストセラーにして、法律の改正がなされるように努力して下さい。

続編への提案:日本人の死に対する倫理観を基にした小説、いざなみの神でさえ永遠の命は無かった、そして黄泉の国から連れ戻す事は出来なかったのだから。
サイボーグの国になって皆が永遠の命を貰ったと言う、医者いらずの国の物語でも良いかも。(この方が政府の政策に合いるかも)


~たぬくまぞうさん、またまたコメントありがとうございます~
うちで取っている中日新聞も東京新聞と同じ系列なので、その特集は見ました。「医師数は西高東低」って書いてありましたね。マスコミは医師不足とわかっていながら、一方で相変わらず医者叩きもしています。
続編のご提案、ありがとうございます。なんだか、手塚治虫の火の鳥の未来編を思い出します。火の鳥の生き血を飲むと不老不死になるとの伝説を信じ、古代から未来まで、愚かで強欲な人間達が火の鳥を求めて争います。火の鳥はそんな人間達を冷ややかに空から眺めています。多くの日本人がこの漫画を読んだと思うのですが、この漫画から何を学んだのでしょう。今では医療の進歩により人間が死ななくなったと勘違いされるようになり、医師たちが刑事罰を受けるようになりました。火の鳥は今ごろ空からそんな日本人達を冷ややかに眺めていることでしょう。

>「天国へのビザ」及び続編を早くベストセラーにして、法律の改正がなされるように努力して下さい。
応援よろしくお願い致します。  春野ことり
written by たぬくまぞうさん / 2007.06.10 14:32
こんばんは
ことり先生

トラックバックありがとうございました。仰る通りですね...マスコミによる洗脳によって作られた、「医療は万能説」にみんな踊らされています。ちょっと考えて、「世の中には100%ってないんだ」、「この手技が上手くいっても救えなかったかもしれない」って考え直してくれればいいのですが....。大半の方々は、マスコミから流れてくる情報を鵜呑みにされている様です...。

マスコミ各社と我々ブロガーとの情報発信力は歴然たる差がありますが...このような草の根の運動をつづけていくしかないな...と感じています。こちらからもトラックバックさせていただきました。

~いなか小児科医先生コメントありがとうございました。~
そうですね。医師が世間にもっとアピールをしないのが悪いとどこかの雑誌に書いてあるのを読みました。本業も忙しいけれど、睡眠時間を削って医師がブログを書くことで少しでも世の中が変わってくれれば、と思います。 春野ことり
written by いなか小児科医 / 2007.07.06 21:55
はじめまして。
医療には従事していない一般庶民です。
みなさんがおっしゃるように、報道の在り方は相当の疑問があります。それは報道を見ている僕たちにも十分感じています。
医療に従事されている方から見れば、「すべて治癒させるのは困難」とのご意見もわかります。
ですが、僕たち一般の者からみれば唯一の希望なんです。
「助からないかもしれない。でも、なんとかならないか」
そんな切実な想いで病院に行くんです。
あなた方は一日に何百人もの患者さんを診察し、救急の場合はさらに多くの人命にかかわっていると思います。
あなた方にとって、そのうちのたった一つなのかもしれません。
ですが、僕たちからすればあなた方が唯一の存在なんです。
あなた方しか頼れるものはないんです。
その、あなた方から「全部が全部助かるわけじゃないから…」って、あっさり言われた僕たちはどうすればいいんですか?
医療の現実もわからない素人の僕が言うのもおかしいとは思います。
ですが、あなた方は「医療のプロフェッショナル」ですよね。
違うんですか?
「プロ」たる者がそんなあっさり決断していいんでしょうか?
少なくとも最善を尽くすべきだと思うのですが…。

勝手な意見だと思います。
ですが、あなたの書いている記事を読んで、素直に感じたことを書きました。
多分に言い過ぎた部分もあるとは思います。
その辺はお詫びいたします。

是非とも今後も医療の場で頑張って頂きたいと思います。
失礼します。   shu


~はじめまして。コメントありがとうございます~
誤解があるようですが、医療者はあっさり諦めているわけではありません。必死なんです。目の前で患者が死にそうになったときの気持ち、あなたに分かりますか?想像がつきますか?必死ですよ。心臓はバクバクして処置しようとする手は震えます。心の中で悲鳴をあげながら必死で助けようとしているんですよ。そういう気持ち、わかります?医者は神様じゃないんです。最善を尽くしても助けられない命があるのです。それを分かっていただけませんか?やはり一般の方は患者が亡くなったらすべて医者のせいと思われるのでしょうか・・・。悲しくなります。 春野ことり
written by shu / 2007.07.12 20:00
決してそう思っているわけではありません。
というか、僕の書き方もおかしかったのだと思います。
医者が神様じゃないのも知ってます。
患者が亡くなったのを医者のせいにしているわけでもありません。
助けられない命があることも知ってます。
その辺は身近な人間を見てきましたから十分にわかっているつもりです。
あなた方がどれほどの緊張感と辛さと闘っているか、おそらく僕の想像をはるかに上回るものだと思います。
自分の親若しくは子供が今にも死にそうな状態になっているとき、素人の目から見ても多分だめだろうと思っているとき、それでも助けて欲しい。たとえ植物状態になってもいいから命だけは失いたくない。と思う家族の気持ちをあなた方はどれほど理解してくれますか。
自分たちもわかっているんです。多分死ぬだろうって…。
でも、それでもなんとかしたい。してほしい。
家族はそう思うはずです。現実僕も思いました。
全てをあなた方のせいにしているわけではありません。
あなた方を非難するつもりでここにコメントを残すわけでもありません。
医療を頼ってしまう家族の思いを判って欲しいんです。
万能じゃないことを判っていても頼るしかない家族の思いを判って欲しいんです。
TV報道をみている全ての一般人が全てマスコミに踊らされているわけではありません。
TVドラマを信じているわけではありません。
身近な人間の死に接したことのある人間ならそんなことは思いません。
医療に携わる人々がどれだけ真剣に接してくれたか身をもって判っているからです。
どう結んでいいのかわかりません。が、このコメントがまたあなた方の気持ちを不愉快にさせてしまうことにならないよう願うだけです。

茨城 谷津修一

written by shu / 2007.07.12 22:05
>谷津様
誠実なお返事、ありがとうございます。
大切なご家族を亡くされたご経験がおありなのですね。
>たとえ植物状態になってもいいから命だけは失いたくない。と思う家族の気持ちをあなた方はどれほど理解してくれますか。
分かりますよ。医者の家族だって、皆さんの家族と同じように亡くなるのです。自分が医者でも助けてあげることができずに亡くなるのですよ。家族の死は誰にとっても辛い物です。医者は家族の死が平気だと思われますか?救急室で患者が亡くなって泣き叫ぶ家族の姿を見ても医者は何も感じないとお思いですか?
通常は患者が救急で来て、または入院中の患者が急変して心肺停止しそうな場合、医者は必死で蘇生をします。植物状態になったらいけないからやめようなんてことはこの場合考えません。
このエントリーに「待ち時間に心肺停止して蘇生術を受け心拍は再開したが意識はもどらず5年後に死亡。」という例をあげました。必死に蘇生した結果、心拍は再開して5年後に亡くなった。それでも医師の過失を言い渡され、4100万円の賠償金支払いを命じられるのです。私たちにどうしろというのでしょう?
今、救急や、産婦人科、小児科、外科を中心に、全国で医師不足が進んでいます。なぜだかおわかりですか?助からない命を医療者の責任にされることがあまりに多すぎるからです。一生懸命全力を尽くしても、患者が亡くなったらマスコミから叩かれ、訴えられて負けるのです。悪意がなくとも刑事事件となり逮捕されることもあります。こんな危険な職業、誰が就こうとしますか?医学部の新卒生も、人の命に関わるような科をさけるようになりました。今一番人気があるのは眼科や精神科や放射線科など、人の死にあまり関わりのなく、訴訟の少ない科です。救急や、産婦人科、小児科、外科、脳外科、そして内科までも、なり手が減っています。その結果が医療崩壊なのです。

このままいけば、日本の医療は完全に崩壊します。しかし、マスコミはその原因などについてはあまり報道しません。それどころか、医療不信をあおるような報道が未だに後を絶ちません。
我々医師ブロガーたちは何とかそれをくい止めようと、地道にブログを書いているのです。
このような現状を少しでもおわかりいただければ、私がブログを書いている意味もあるものと思います。

written by 春野ことり / 2007.07.13 06:19
字数制限で書ききれなくなったので、続きです。

今回頂いたコメントは私たち医療者への激励ととらえさせていただきます。こんな状況でも頑張っている医師たちはまだまだたくさんいます。そのような医師たちの自己犠牲の精神により、何とか日本の医療は支えられているのです。
日本の医療がこれ以上崩壊しないように、応援をお願いいたします。
written by 春野ことり / 2007.07.13 09:06
谷津修一 様

はじめまして。
田舎で脳外科をやっている者です。

なお、現在は大学院生で、実験メインの生活なのでこのような時間に書き込みができます。

善良な医療者は患者さん、患者さんの御家族の気持ちは充分にわかっていると思いますよ。頼りきってしまう気持ちも。

春野ことり先生もあっさりと助からないと言っているわけではなく、長い臨床経験の上で、考えに考え抜いた上での記事です。

気持ちで解決するのならばそんなに簡単なことはありません。技術・知識の研鑽の上ではじめて改善できます。

人間の作り出した、設計図が完全にわかるもの、例えば自動車だって修理不能になります。残念ながら人間の設計図を全部わかっている人間はいません。完全に人間の生命をコントロールできる人間はいません。

この問題は感情で結論を出そうと思っても出ません。もちろん原動力は感情からくるものではありますが、議論はあくまで理性的であるべきだと思います。そこにとらわれているうちは未来永劫解決しません。恐らくどんなに技術が進歩しても医者という仕事はなくならないと思います。ロボット博士みたいな形になるかもしれませんが。そんな時代になってもこの議論は続いていると思います。恐らく戦争もなくならないでしょう。それが人間というやつの性だと思います。

我々はプロですが、仕事を持っている方は皆プロということになります。非難されるのは仕方ないと思います。ただ他にも、戦争を起こしてたくさんの命を傷つけている政治家というプロが世の中にいます。医療費を削って、リハビリの日数制限を設けて、自動的に死に向かうように政策を推し進めている政治家もいます。そういった方も是非糾弾していただきたいと思います。

より大きな悪を糾弾するほうが、世のため人のためと考えております。

これから何百・何千の命を救うかもしれない医師を刑事訴訟という形で未来を閉ざしてしまうのは果たして正義でしょうか?

より大きな視点に立って欲しいと思います。
いわゆる大人になるということですが、それがいいか悪いかは又、別の議論になるかもしれません。

長々と失礼致しました。
written by 大森 義範 / 2007.07.13 10:30
一番言いたいこと。

「患者と医療者は対立関係にあるものではない」
ということです。

そこのところをおかしくさせるような意図を感じさせる
報道や施策が多いように感じる私は被害妄想でしょうか?

患者さんも家族も医者も看護師も、皆で協力すべき
事柄であるはずなのに・・・悲しいことです。
written by ぺがさす / 2007.07.17 17:31

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