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昨夜、23歳の警察官 林一歩巡査部長(注:昇進して警部になられました)が殉職されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
9ヶ月の赤ちゃんのお父さんでもあり、ご家族のご心痛はいかばかりかとお悔やみ申し上げます。
実は、私の父も警察官でしたので、このニュース、他人事とは思えません。
かつて父は機動隊長を務めたこともありました。家族としては、殉職という可能性を、常にではなくとも覚悟していました。機動隊は事件や暴動が起こったときは大変な危険に晒されるので、早く任期を終えて欲しいと思っていました。
身の危険に晒される事もなく無事に警察官を退職した父は、今は町内の自治会長をしています。今ではちょっとボケの入った、どこからどうみても「普通のおじいさん」です。
さて、警察官の娘だった私、子供の頃から親が警察官ということはあまり知られたくありませんでした。
なぜって、世の中には「医者が嫌い」という人がいるように 「警察が大っ嫌い!」という人がいるからです。
学校のクラスの中には犯罪者や暴力団員の子供がいるかもしれないし、親が警察官だと分かったらそういう子供たちにいじめられるかもしれないとか、余計な心配もしました。
だから大きな声で「お父さんの職業は警察官」なんて、言えなかったのです。
世の中「医者が嫌い」という人より、「警察が嫌い」という人が絶対に多いのではないでしょうか。
警察官だって、安い給料で世の中のためにせっせと働いています。医者の給料が安いって言ったって、警察官より遙かにいいです。(あ、でも、退職金とか恩給とかは医者よりしっかりしてます)
警察官の収入では子供を私立の医学部なんてとても行かせられません。だから私は大学受験のとき、滑り止めは受けませんでした。
学校はすべて公立。進学塾にさえ行った事がありません。(なんて安上がりな子供だったのでしょう。)
本当は都会の大学に行きたかったけど、下宿代のかからない地元大学へ進学しました。(というより、都会の国公立大学の医学部は難関なので入れませんでしたと言うのが正しいか)
子供の頃、父に遊んでもらった記憶はほとんどありません。
父を含めた家族で旅行に行った想い出もありません。
父は生真面目な性格なので、「いつ要請があるかわからないから」と、休日に遠出することもありませんでした。
休日は昇進のための試験勉強ばかりしていました。
家庭を顧みなかった父。母の口からは今でも父への恨み節ばかりが出てきます。
警察官の娘でよかったこと・・・「うーん?」ですが
警察官の娘でよくなかったこと
悪いことできません。(しませんが)
不良になれません。(なりたくありませんでしたが)
万引きできません。(当然です!)
品行方正が求められます。(うーん・・?)
大人になってからは、
「スピード違反で捕まったんだけど、お父さんの力でなんとかならない?」
「なりません!!あきらめてください!」
(実際は「あ、聞いとくわー」とか言ってました)
日ごろあまり親しくないのに、こういう時だけ「なんとかしてくれ」と言い寄ってくる人たちがいたのが、困ったものでしたネ。
高校卒業後に警察大学校へ入った父ですが、実は医学部を受験して落ちていたらしいです。
私が医学部に入学した後、母から聞いたのですが、母が昔のアルバムを整理していたら、父の医学部の受験票が出てきたそうなのです。母もそれまで知らなかったと言っていました。
医学部に落ちて警察官というと、なんだか脈絡のないように思えますが、母いわく「経済的事情で浪人はさせてもらえなかったから、給料のもらえる警察学校へ行ったのよ」
でも私は(父は人のためになる仕事がしたかったのよね~)と思いました。
警察官は医者よりも危険な職業ですね。医者が患者から逆恨みされて殺された事件もありましたが、警察官ほど危険ではないでしょう。
ただし、医者は過労死する危険性があります。これは殉職みたいなものなので、国が遺族への補償をきちんとすべきでしょう。
世の中のために命を張って働いて、国民から嫌われる職業・・・警察官も大変な職業です。
ではまた
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