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天国へのビザ おかげさまで、注文入っているようです。
ブログ初告白します。
遠い昔、私が自分の診療科を選択するとき、最終的に迷ったのは、内科と産婦人科でした。
実は当時の心は
産婦人科>内科 >・・・>・・・ でした。
産婦人科を考えた理由
その1:女性がなる意義が高いと考えたから
やはり、自分も産婦人科にかかるなら女医さんがいいです。女性の身体は女性のほうがよくわかる。それに、女性の気持ちも、女性のほうがよく分かるはず。そう思ったから
その2:喜びのある科だから
勧誘会で産婦人科医が誇り高く言っていました。「産婦人科は唯一『おめでとうございます』と言える科なんだよ」
実際、臨床実習でお産の見学をして、涙が出るほど感動しました。新しい生命が生まれるのを手助けできるなんて、なんて素敵な仕事なんだろう!そう思いました。
その3:オペがしたかったから
内科医はオペができません。オペ室の雰囲気、好きでした。自分では手先が器用だと思っている私、オペしてみたかったです。
やっぱり、産婦人科 これしかないわ!
そう思っていた時期がありました。
でも、どうして内科医になったのでしょう。
それは・・・
反対されたから
えっ、誰にって?
じゃあ・・・内緒で教えます (全然内緒じゃねーっつーの!)
犯人は、
今の夫(当時は交際中だった)
です。
産婦人科?絶対やめとけ
と言われました。
そう言われてやめる方もやめる方ですけどね・・・
(当時私なんぞを勧誘してくださった産婦人科の先生、ごめんなさい)
反対の理由は
仕事が超ハードだから
訴訟が多いから
他に○△×
◇○×△○
・・・・・・・
・・・
当時は「なんでアンタにそんなこと言われないといけないのさー!」と思いました。
でも、
とりあえず内科に入ってみて、どうしても産婦人科が忘れられなければ医局を変わるってこともありネ(なんと柔軟な考え!)と、思い、内科にしてみました。
内科に入ったら、内科は内科で面白かったし、忙しく日々の仕事をこなすうちに、自分が産婦人科に入りたかったことなどすっかり忘れて年月が過ぎました。(本当に最近まで忘れていました)
ですが、最近、
産科医療崩壊の危機を報じるニュースに心が痛むようになりました。
なな先生のブログhttp://blog.m3.com/nanaを読んで、うらやましいなーと感じるようになりました。(大変だなーとも感じますが)
もしも、夫の言うことを聞かずに産婦人科に入っていたら今頃・・・
天国へのビザの代わりに周産期医療をテーマにした小説を描いていたかも知れませんし (タイトルは現世へのビザ??)
なな先生のようにお産に生きがいを感じて仕事に明け暮れていたかも知れませんし、
はたまた訴訟を3つぐらい平気で抱えていたかもしれませんし、
妊婦が亡くなって逮捕されていたかも知れませんし、
過労死していたかも知れませんし
そうなる前にドロップアウトしていたかも知れませんし
・・・・
・・・
さてさて、どんな人生が待っていたことか・・・
もう一度出直してみたい気もしますが
人生やり直しは効きませんから
悔いのないように生きないといけませんね
今では診療科を選択するときに、家族から「産婦人科はやめろ」と反対される人はもっと多いのではないでしょうか・・・と、危惧しています。
この前、医師会の会報を斜め読みしていたら、どなたかが、これから専門の診療科を決める若い医師に向けてこう書いていらっしゃいました。
「どうか、労働条件に惑わされることなく、自分の本当にやりたいことは何かを考えて専門科を選択して欲しい」
・・・
痛いくらいに訴えたいことはよくわかります。
でも、労働条件も大切ですね・・・。
片道の燃料だけ積んで戦地に赴けと言われても、無理です。
今では、産科医療が崩壊しないように祈ることしかできない私です・・・
今から産婦人科に変わろうってのも、無茶ですし・・
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