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一般の皆さんの中には、漢方薬には副作用がないと思っていらっしゃる方が多いようなのですが・・・、それは大きな間違いです。
朝出勤すると、私が外来で診ている脳梗塞後遺症、高血圧の患者さんが夜間に「四肢の脱力」で救急車で搬入され,入院していました。
当直医は脳血管障害を念頭に置いて、頭部CTを撮っていましたが、CT上は以前と変化なし。
朝、血液データが出てきて、なんとKが1.6mEq/l (正常値は3.5~5.0mEq/l)
低K血症による四肢脱力でした。
なんで?? 3ヶ月前の採血では4.5mEq/lだったのに。
利尿剤も出していないし、
「食事ちゃんとしてた?下痢してなかった?」
と聞いたが、そういうことはないと。
よくわからないけど、輸液の指示を出し、
看護師さんから、いつもの内服はどうしますか?と聞かれ、自分が処方しているのは降圧剤と抗血小板剤、胃薬で、薬がなんとか飲める状態だったし、血圧もすごく高かったので、内服してもらうように指示
そして私は外来に突入しました。
その日は大学から3年目の先生が病棟の回診に来てくれる日でした。
外来中にその先生からの連絡が
「芍薬甘草湯、すぐに中止してください!」
えっ!!そんなの飲んでたの。
私は処方していないが、整形外科から処方されてずっと飲んでいたらしい。
自分の処方している薬は把握していたのですが、他の科から出ている薬までチェックしていませんでした。
ああ、恥ずかしい。
そして、3年目の先生、Good job! です。
芍薬甘草湯の成分である甘草の副作用に、偽性アルドステロン症というものがあり、K低下を来たすことがあります。
後で3年目の先生に「指摘してくれてありがとう」と言ったら、
「ちょーど、大学で全く同じような症例に当たったんですよ!その患者さんも芍薬甘草湯を飲んでいて・・」
私も芍薬甘草湯はこむらがえりを訴える患者さんなどによく処方していますが、こんなに急激なK低下は初めてです。
それに、この症例では3年前から内服していたとのこと。
甘草入りの漢方薬を飲んでいる方の血清Kチェックはこまめにしないといけないと思いました。
甘草入りの漢方薬は他にもたくさんあります。サプリメントとしても市販されているようですが、一般の方はこういう副作用もあることも、ぜひ覚えておいてくださいね。
医師のみなさんもご注意を
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