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2007.03.25 11:55 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  春野ことり  | 推薦数 : 4

ブログ批判

以前の私の記事、生きている脳が他のブログで批判されていました。ご丁寧にトラックバックを下さいましたので、以下引用します。 

過剰で貧困な想像力

「最期にどういう気持ちで亡くなって行ったのか、ご本人以外の誰にもわかりません。」

と書いておきながら、

「自分だったら、気が狂うのではないかと思います。」

と安易な想像をしておいて、さらには赤太字で

「地獄ではないでしょうか。」

なんて書いて、極め付けには、筒井康孝の小説まで長々と引用して

「ALSの最期の状況に通じるものがありませんか。」

とはなにごとだ。なにごとだってのも変だけど、十分すぎるほど、「ご本人」でもないのに貧困な想像力をめいっぱい働かせて代弁しているぢゃん。。。

今度なにかを書くときは、貧困な想像力と無知を補うべく、きちんとフィールドワークとか下調べとかして欲しい。別に貧困な想像力や無知を恥じることはない。想像力が貧困であることなんて、一部の本当に稀有な人間以外みんなそうだし、だからいろんなもので必死に補う必要がある。また、市井の医者が知っているALSの知識が現実のごく一面にすぎないのだって、この分業が極度に発達した社会では仕方がないのである。

だから、まるで自分が多くを知るものであるかのように装って、安易で過剰な想像力と、現状に関する貧しい知識を元に(ALS患者の)尊厳死について語るのは控えるべきである。私は未だよくわからないことが多すぎて尊厳死に賛成でも反対でもないが、この人の軽率な書き方や安易な結論には100%同意しかねる。たとえ医者だからといって(医者だからこそ)、他者の生や死への欲求を簡単に代弁することなどできないということを肝に銘じて欲しいと思う。

p.s. でも、こういう想像が案外一般的かもなぁ。。。うーむ。

 

というもの。(文中の筒井康隆の漢字が間違っています。)

医者だからこそ他者の生や死への欲求を簡単に代弁することなどできない、というくだりがありますが、私は他者の生や死への欲求を代弁なんてしていません。自分がALSだったら、という仮説のもとに想像力を働かせてみただけです。よく文章を読んでいただけばわかることではないでしょうか。

さらに、あなたがもしこの病気だったらどうして欲しいですか?と問いかけました。これはあくまで問いかけです。どの文章が他者の生や死への欲求を代弁しているのか、ぜひ教えて欲しいです。

そして、「ご本人」でもないのに想像力を働かせて・・・とありますが、本人でもないのに想像力を働かせることがどうしていけないのでしょうか。ALSになった人の気持ちを、ALSでない人が考えたらいけないのでしょうか。私にはどうしてもわかりません。

だいたい、本人以外の人に本人の気持ちというものは超能力者でもなければ分かるはずがありません。だから、自分が相手の立場だったらどういう気持ちがするかを想像して相手を思いやってあげること、これは医療の現場では、いいえ、医療の現場だけでなく社会生活を営む上で、とても基本的で大切なことです。それがなぜいけないのか、まったく理解できません。

今まで、医療は「治療」を目的としてきて、死んでいく人たちの気持ちを慮ることにあまり関心が向けられていませんでした。だから日本で緩和ケアや尊厳死の考えが遅れているのではないでしょうか。

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