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赤ちゃんポストの記事を書いていて、思い出した症例がありました。
予期せぬ妊娠は決して珍しくありません。
そして中には、妊婦が出産まで妊娠に気付かない、なんてこともある得るのです。
10年ぐらい前ですが、40歳女性が心肺停止状態で運ばれてきました。
自宅のお風呂場で大量に出血し、倒れていたとのこと。
体型は肥満。
会陰部が裂けて、臍帯のようなものが膣からチョロンと覗いていました。
産婦人科の医師を呼んで診てもらったところ、出産直後に間違いないとのこと。
女性の夫と娘は、妊娠していたなんて知らない、聞いていないと・・・。
警察官が自宅を調べに行ったところ、赤ちゃんが毛布に包まれて押入れに・・・。無事に生きていたとのこと。
推測するに、女性は出産まで妊娠に気付かず、自宅で突然陣痛が始まり出産した。そして出産時の大量出血により失血死した。
40歳なので早期閉経と本人が思い込んだ可能性あり。かつ、肥満体型だったために、妊娠しても周りも本人も気付かなかった・・・。
突然、本当に突然、赤ちゃんをこの世に残して、不本意にこの世を去っていった女性。
ご遺族の心情は察するに余りあります。
最近もERにいる後輩がこう言っているのを聞きました。
「腹痛の未婚女性の患者が来て、CT撮ったら胎児が写っていた!なんと陣痛だったんですよ」
やはり肥満体型で、生理不順。本人も家族も妊娠に気付いていなかったとのこと。
世の中、色んなことがありますね・・・。
あの時自宅で見つかった赤ちゃんは今では小学生のはず。
誰が育てて、どうしているのだろうか・・・と、事あるごとに思い出します。
お母さんの分も強く生きて欲しいと願ってやみません。
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