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2007.01.27 00:02 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  春野ことり  | 推薦数 : 3

産科の行方

今日は、かの有名な福島県立大野病院事故の初公判の日です。

昨年3月、一人の産婦人科医が不当に逮捕されました。日本中の医師たちは、大変怒っています。

 

以下、日経メディカルオンラインより、福島県立医大産婦人科教授 佐藤章先生の寄稿文の一部抜粋です。

 

加藤医師が帝王切開手術を担当した患者が死亡したのは200412月のことだ。前置胎盤癒着胎盤で、手術中に出血多量となり、死亡した。癒着胎盤は非常に稀な疾患で、しかも当該患者の場合、癒着は子宮後壁だったので、新生児を取り出す過程で初めて分かるものだった。癒着が分かった場合でもどの程度の出血があるかを予測し、そのまま胎盤剥離を続けるか、子宮摘出に移行するかなどを判断するのは非常に難しい。なお、癒着胎盤は最終的には病理診断で確定するものだが、術後に当大学で病理診断を行い、子宮後壁の癒着胎盤であることを確認している。

(中略)

裁判の行方は分からないが、容易には決着しないだろう。今回の件については、日本産婦人科学会をはじめ様々な学会が逮捕後に抗議の声明を出したほか、昨年末には日本医学会が会長名で「不可抗力ともいえる事例を犯罪行為として扱うことは好ましくない」などとする声明文を公表している。加藤医師を支援する会も立ち上がり、既に1万人を超す署名が集まった。それだけ皆、危機感を持っている表れだろう。

今回のような予見が難しい、しかも故意や悪意がない医療事故をすべて刑事事件として扱ったのでは、誰も手術をやらなくなる。癒着胎盤は最近頻度が高くなっているが、誰も手がけなくなったらどうなるのか。本来、医療事故は警察などではなく、第三者機関が医学的な見地から検証を行うべきだ。また医療事故はゼロにはならず、予期しないことが必ず起り得る医学は完全なものではないことを国民にも理解してもらう必要があるだろう。(談)

 

この裁判の結果次第で、日本中から産婦人科医がいなくなるかどうかが決まると言っても過言ではないと思います。産婦人科だけではなく、外科系、救急の医師不足が深刻になることも確実です。

 

産科医療に関して、 Atsullow's-caffe先生から、すごいサイトを教えていただきました。ぜひ、見て、聞いてください。涙が出ます。

産科を閉じて

子宮天国

あ~いつ休み

 赤い髄液先生のすごい才能に、脱帽です。

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