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最近、外来がとても忙しくて、息切れがします。
日曜日に天国へのビザの記事が、この地域では購読率の高い新聞紙上に載ったのですが、「先生、新聞見ましたよ」とか言ってくる患者さんは1人もいなくて助かります。やはり、顔写真はお断りしてよかったです。(忙しい外来で余計なことを色々言われると、更に時間がかかりますので)
私の勤める病院には、
急性期病棟(治療が必要な患者に治療を行い、良くなれば退院する。一般の方が普通に想像できる病棟)と、慢性期病棟があります。
慢性期病棟はさらに
回復期病床(骨折や脳卒中などで、治療が終了してからも2-3ヶ月の間入院を継続し、リハビリを行う)、
療養型病床(寝たきりの患者さんで、自宅で介護できない患者さんが長期間入院する。医療保険を使う型と介護保険を使う型の2通りがある)に分かれます。
療養型病棟の実態は、あまり世間では知られていないと思います。Joysun先生がおっしゃるとおりで、世間から隔絶されています。知っているのは医療従事者や患者の家族ぐらいでしょう。
私も、初めてこの光景を見たときは本当にショックでした。私の父も、退職後、特別養護老人ホームに第2の就職をした折にその光景を初めて見たショックを私に語りました。
このように、一般人はこういう「植物状態(または限りなくそれに近い状態)の人たちが寄せ集められて寝かされ、生かされている」光景を知りません。医者でさえ、大病院ばかりで勤めていると、こういう光景を目にすることはありません。
多くの人がこの光景を目にすれば、「私はこんな状態になってまで生きていたくない」という人がたくさん出てくると思います。
「こんな状態でもいいから、できるだけ長く生きていたい」という方もなかにはいらっしゃるでしょう。それはそれでいいと思います。
ただ、今の社会では、こういう状態を望まない人たちにそれを拒否する権利が認められていません。寝たきりになって意思の疎通も行えなくなれば、「私はこんな状態で生かされたくないのに!!」と訴えることもできないのです。 私の病院にはそんな患者さんたちがたくさん寝ていらっしゃいます。
「あなたは、こんな状態で生きることを希望していますか?」 と聞いても、答えは返ってきません。
私は時々思います。 もしかして、この人たちは意思の表現ができないだけで、感情は持っているのではないか。身体の痛みや苦しみを感じることは確かです。しかし、表現できないだけで、もっと高度な感情が保たれているとしたら・・・地獄です。生き地獄です。
自分がもしそうなったらと、ぜひ一度想像してみて下さい。
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