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2007.01.13 23:58 |  診療  |  仕事 / 職場  |  医療事故  |  春野ことり  | 推薦数 : 2

医者の一喜一憂

前回の週刊新潮の記事は、久々にアクセス数一日1000を超えました。フジテレビの番組以来です。みなさん、マスコミネタがお好きだということがよくわかりました。ドクターズブログβランキング1位のskyteam先生のブログはおそらく常に一日アクセス4000から5000をキープしているのだろうと思うと、すごいなーと思います。

 

それはさておき、

年末に私の外来に来た、完全房室ブロックなのに入院できないとゴネた患者さん(詳しくはこちら、ごねる患者)が、無事にペースメーカーを入れてもらって退院されて、私の外来にいらっしゃいました。

「先生のおかげで命拾いしました。本当にありがとうございました。」

と、何度もお礼を言って行かれました。そう言われると、こちらもあの時に手を煩わされたことなどすっかり忘れて嬉しくなり、「よかったですね、よかったですねー。」と言い、患者さんと喜びを分かち合いました。

ありがたいことに、私の地域で循環器疾患の受け入れを断られることはありませんので、どこかの県の(答え:奈良県)某診療科のように(答え:産婦人科)、あちこちの病院に電話をかけまくって受け入れ拒否された上に、「適切な治療を怠り、患者死亡」などと、マスコミから叩かれずに済んでいるので助かります。(今のところはね。でも、この先もっと医療崩壊が進めば、わかりません。産婦人科の先生方は、本当に大変だと思います)

 

話はそれましたが、このように、患者さんが良くなると、医者も本当に嬉しくなります。

逆に、患者さんの状態が悪くなると、医者も一緒に落ち込みます。

私の場合、外来でずっと診ていた患者さんに進行がんが見つかった時なんか、ものすごくへこみます。

 

夫は大学病院で腎臓移植をやっています。

うらやましいことに、患者さんから感謝のお手紙をよくいただいています。

血液透析や腹膜透析に頼っていた患者さんが、自分のおしっこが出るようになるということは、夢のようにすばらしいことのようです。普通の人にとっては当たり前のことが、こんなにも嬉しいなんて・・・!!と、その喜びを綴ったお手紙を読ませてもらうと、

「いい仕事してますねー。」

って感じです。

でも、全部が全部、うまくはいきません。

時には、ひどい拒絶反応を起こしてしまうこともあり、

そんな時、夫は家でも暗―い顔をして、部屋中にどんよーりした空気を漂わせるので、こっちまで暗くなります。話しかけても、上の空のです。会話が成立しません。

手技が悪いために拒絶反応起こすわけじゃないから、仕方ないジャン。何もそんなに落ち込まなくても・・・と思うのですが。

やはり、医者って、そういうものなんです。

患者が良くなれば自分も嬉しいし、患者が悪くなれば自分も落ち込む(たとえ自分に非がなくても)。

そんな、ただでさえ落ち込んでいる時、マスコミに医療ミス、医療ミスと騒がれたら・・・もう地獄の底ですね。

再起不能になる医者もいるようです

そういうこと、マスコミや一般の皆様に少しはわかっていただきたくて・・・

 

天国へのビザもよろしくお願いします。

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