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県立多治見病院で、80代の男性が食べ物をのどに詰まらせて、心肺停止の状態で救急車で運ばれました。救命救急センターの治療で心拍が再開したものの、人工呼吸器を付け、強心剤投与が続けられ、回復の見込みがないと診断されました。
男性は96年7月14日付で「重病になり、将来、再起(の可能性が)ないとすれば延命処置をしないでほしい」とする文書を家族に託しており、入院2日目に家族が延命治療の中止を申し出ました。
しかし、倫理委の報告を受けた舟橋院長は「国などの指針が明確でなく、時期尚早」と判断。昨年3月、富山県の射水市民病院で人工呼吸器を外して問題化した例もあり、「現段階では、医師だけが責任を問われかねない」として治療中止を認めませんでした。
本人が延命治療を中止して欲しいと言う文書を用意しているにもかかわらず、なぜ、病院長は容認しないのでしょうか。
この患者さんは3日目に亡くなっているので、苦しむ期間が幸い短く済みましたが、延々と続いた場合、この患者さんの望みは全く無視されるわけです。
なにか、世の中間違っていませんか・・・
拙著天国へのビザも、まさに人工呼吸外しが最大のテーマとなっております。私は、この小説の中で、末期状態で人工呼吸器をつけられ、最期の最期までとことん苦しみぬいて、変わり果てた姿になって死んでいく、一人の患者の壮絶な死に様を描きました。
こうして本人の意にそぐわずに無駄な苦しむを被る患者が今後いなくなるためにも、法整備は急務だと思います。現場の医師たちの苦悩は続いています。人工呼吸器を外してあげたい。しかし、「医師だけが責任を問われかねない」今、それをしてあげることはかなり勇気が必要です。
少しでも多くの方々に、この問題について考えて欲しい。
そう願って、私はこの小説を描きました。
ところで、たぬくまぞうさん様より、有難いコメントを頂きました。
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