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2006.12.21 05:09 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  春野ことり  | 推薦数 : 5

医療機器の内外格差

一昨日ですが、NHKクローズアップ現代で、医療機器の内外価格差について特集していました。

 

アメリカ製の医療機器は日本ではアメリカの2-3倍の値段になります。たとえば、PTCA用カテーテルはアメリカでは7万5千円ですが、日本では21万2千円。こういう格差はどこから来るのでしょう、というのをやっていました。

 

1. アメリカからの圧力 

 (医療機器の輸入が盛んになった80年代、日米貿易摩擦でアメリカは多額の対日貿易赤字を抱えていた。)

2. 日本の複雑な流通システム

 (日本では色んな業者が間に入り、少しずつ利益をむしり取っていく仕組みになっている。これは、医療機器に限ったことではないようです。 日本の価格

3. 日本では最新医療機器の承認に時間がかかる

(アメリカで最新の機器が、日本で承認されるのは2-3年後。その時にはすでにアメリカでは旧式になって値段が下がっているため、価格差が生じる)

4. 国産品の競争力が弱い

(日本では、審査機関が厳しいため、新しい医療機器の実用化には何億円ものコストがかかる。承認されても、営業力で海外メーカーに勝てない)

などが挙げられていました。

東京女子医科大学の上塚教授が、とても大切なことをおっしゃっていました。

「日本では、医療機器の価格(償還価格)は国によって決められている。その価格が下がると病院も、業者も利益が減る。そして、国民も、医療費の大部分は医療保険から支払われるため、コスト意識が働かない。」 

したがって、値段を下げる圧力が働かない

だから、値段が高いまま放置されている

その昔、バイアグラが異例の早さで承認されたのを思い出します。切羽詰ったお役人達がたくさんいたのでしょうね。

つまり、人間、自分の身に直接降りかからない問題には、熱心にならないということです

私の周りを見ていても、医療費に関してコスト意識を持っている医師は、まだまだ少ないと感じます。

 

天国へのビザよろしく

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