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今回は新聞社の取材の続編のつもりでしたが、あまりに酷いテレビ番組を見てしまったので、テーマを変更しました。途中で子どもがギャーギャー泣いたりしたので、番組を全て見ていたわけではありませんが、目に付いた事項について意見させていただきます。
まず、
産婦人科医が不足していることに関する、医療事故にあった経験のある一般の方の発言
「昔は出産で医療ミスがあってもそれを妊婦や新生児側の問題にしていたのが、最近はミスを隠せなくなってきたから、今になって産婦人科医が足りないと言って言い訳しているに過ぎない。」
それは違います。
出産というものはそもそも危険を伴うものです。現代の医療がいくら進歩したとは言え、妊婦や赤ちゃんを助けられない場合も中にはあります。近年はマスコミによる医療ミスの報道が過熱したため、たとえ不可抗力的な事故であっても、すべて医療ミスではないかと勘ぐられるようになりました。医師たちも必死で命を助けようとしています。しかし、結果が悪ければ訴えられる、そういう時代です。産科医というのは大変ハードな仕事です。産科医たちは自分の生活を犠牲にして診療に当たっています。しかし、これでは報われません。産科医が減るのは当然の結果だと思います。
ある芸能人の方がこう言って、怒っていました。
「虫垂炎で他の病院を紹介してもらった時、すぐに診てもらえるように電話してもらったのにも関わらず待たされた上に、女医が出てきた。しかも、前の病院で説明したから伝わっているはずなのに、また同じことを質問された。」
電話してもらったからすぐに診てもらえると思ったら大間違いです。病院は忙しいのです。虫垂炎よりももっと優先しないといけない重篤な患者がいる場合もあります。芸能人だから優先的に診てもらって当然と思っていらっしゃるのでしょうか。それに、病院を変わったら、また同じことを聞かれるのは仕方がないことです。問診と言い、大切な診療行為の一部ですから。前の病院から人づてに聞いたことを鵜呑みにして、伝達ミスがあれば、医療ミスにつながります。それに対して怒るのは筋違いです。そして、あなたの発言、女医をばかにしているように聞こえましたが、私の思い過ごしでしょうか。
「3ヶ月で老人を見捨てる、姥捨て病院!!!」
患者が3ヶ月以上入院していると入院費が下がるように決めたのは厚生労働省です。3ヶ月以上の長期の入院患者ばかりを入院させていたら、病院は経営が成り立たなくなります。つまり、つぶれます。だから、3ヶ月で病院を移ってもらうというのは、病院側も背に腹をかえられずにやっていることです。それをこんな言い方をするとは、酷いです。
「病院というものは病気を治すところですから、治る見込みの無い人は帰っていただきます。」というVTRの医師の言葉に「ええーっ、ひどいー!」というゲストの声。
しかし、それは真実です。病院というのは、病気を治療するところであって、自宅で介護できない老人を引き取って世話をするところではないのです。こういう費用が医療費として医療財政を圧迫しています。姥捨て病院となじるくらいなら、どうか、在宅でご自分の親を介護してください。姥を捨てて病院に押し付けているのはいったい誰ですか。
司会者が、「20歳の患者と80歳の患者がいて 、両方同じぐらい危険ですぐ手術が必要な状態だったら、どっちを優先的に手術しますか。」と、心臓外科医に聞いていましたが、心臓外科医はそれにたいして明確な回答をしませんでした。
「日本では80歳の患者でも20歳の患者でも、手術の点数は同じだから、どちらが儲かるということはない。それがいいところだ。」
すると司会者が「ほー、それはいいですね。日本の医療で初めていい点が出ました。」
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20歳と80歳の患者だったら、20歳の患者を優先すると、なぜ言わないのでしょう。80歳の患者に手術をして、後何年生きられますか?20歳の患者に手術をして助けたら、後何年生きられますか?20歳の人ならこれから結婚して子どもを作って子孫を残すことができます。答えは明らかではないですか?20歳と80歳の患者に医療行為を行っても、診療報酬が同じというのが、果たして本当にいいことなのでしょうか。私にはわかりません。
本当に見ていて悲しくて涙が出ました。
テレビ番組というのは面白ければそれでいいのですか。社会にどんな影響を与えるのか、きちんと考えて番組を作って欲しいと思います。
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