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今日は小説の紹介は中断します。
小説の中で、最近は医療側に落ち度がなくても結果が悪ければ訴えられるというケースが増えている、と書きましたが、落ち度がないのに訴えられて、慰謝料の支払いを命じられるという大変理不尽な判例が最近もあったので、紹介します。
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岡山市の私立病院で大腸がんの手術を受け、約7カ月後に死亡した女性の夫と長男が「医療ミスがあった」として、同病院長の医師に約4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、約1300万円の支払いを命じた。 藤山雅行(ふじやま・まさゆき)裁判長は「余命はわずかだったが、医師の過失で寝たきりの闘病生活を強いられ、死期が早まった」と認定。 その上で「人生の最期を自宅に戻って親しい人と交流しつつ、身辺整理する機会を奪われた。夫は看病疲れで入院を余儀なくされ、顔を合わせることもできなくなった。一時的でも平穏な生活に復帰し得た場合と大差があり、精神的損害は大きい」と判断した。 判決によると、女性は2001年5月、同病院でがんの摘出手術を受けた。その際「手術が成功しても余命は6カ月」と診断された。手術後、カテーテルで栄養を摂取していたが、腎不全などを発症して岡山大病院に転院。さらに転院した別の病院で、同年12月に死亡した。 病理解剖で死因は「カテーテルが原因で感染症となり、敗血症と続発する腎不全などが考えられる」とされ、夫らは04年1月に提訴。医師側は「がんが死因」などとして過失を否定した。 判決は「カテーテルによる感染症が死につながった」と認めた。ただ支払いを命じたのは慰謝料で、医師の過失がなかった場合でも「生存は若干の期間」として逸失利益などの請求は退けた。 | |||
末期がんの患者が感染症になったら医師の責任ですか?カテーテルを入れたのが悪いということですか?しかし、この遺族はもし医者がカテーテルを入れなければ、そのために死期が早まったと訴えていたでしょう。
いったい私達はどうしたらよいのでしょうか。
こういう判決が医師らの士気を低下させ、医療崩壊を助長していることに、裁判官らはいつ気付くのでしょうか。
こういう理不尽な判決に
医者は泣き寝入りするしかないのでしょうか?
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少子高齢化社会では、医療費は、末期状態での延命治療に使われるよりも、もっと子ども達や生まれてくる命を増やすために使われるべきではないのだろうかと、麻子は思う。一回数十万円かかる体外受精を受けられずに、子どもを諦める不妊カップル達もいる。平成二年に「1・57ショック」を迎えてから十六年が経った今、やっと不妊治療の援助が実現されることとなった。これまで、厚生労働省は不妊症を疾病ではないとして、保険適応を認めてこなかった。その間にもどんどん出生率は低下した。もっと事前に手を打てば、解決のしようがあったのではないだろうか。
今、産婦人科と小児科の医師が足りず、社会に弊害が出てきている。これも、もっと事前に手の打ち様があったのではないか。産婦人科や小児科だけではない。外科、麻酔科など、リスクの高い診療科から順に、そして内科医まで、病院診療を離れ始めている。このままでは、医療崩壊は免れない。
老人が増えれば有病率は高くなる。医療技術が進歩し、高度な医療が広く行われるようになれば、それに伴い医療費も上がる。財源がそれに追いつかないのは目に見えている。
だからと言って、診療報酬を下げようという動きもあるが、これは本末転倒の話である。今でも多くの勤務医達は劣悪な労働条件で働いているというのに、医療費が高騰するからといって診療報酬を下げれば、根本的な解決は何もなされないまま日本の医療の質を落としてしまうことになるだろう。
http://www.tokyotosho.co.jp/info/bun/s28.html
http://blog.goo.ne.jp/secondopinion/e/20d45874dd1a2b9dcc0156ce16aa69c3
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