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2006.12.01 23:01 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  春野ことり  | 推薦数 : 3

訴訟に怯える医師達(15)

実際のところ、末期状態の患者に高額な治療を行うのは、西浦だけには限らない。医療訴訟の急増している昨今、訴訟を恐れた医者が過剰な医療を施してしまうことはよくある。

生前あまり見舞いにも来ず患者の状態を把握していない家族が、患者が急変して亡くなると、医療ミスがあったのではないかと病院に文句を言ってくることもある。感謝の気持ちを忘れ、「何かあったら訴えてやる」というスタンスの患者たちが増加しているのも事実だ。最近のマスコミによる偏った医療報道が、医師に対する国民の不信感を増幅させているようだ。

医療ミスはあってはならない。しかし、人間はミスをする。医療側はミスを未然に防ぐようなシステムを整え、ミスをゼロにするよう力を尽くさなくてはならない。ところが現在、多くの勤務医は日々の過酷な労働で疲弊している。寝不足や疲労のためミスを起こしやすい状況にある。

それにも関わらず、患者達の医療に対する要求は高まる一方である。治って当然、治らないのは医療側のせいだという風潮が蔓延っている。最近は、医療側に落ち度がなくても、結果が悪ければ訴えられるというケースが増えている。医療訴訟の増加は、医師らを脅かし、医師たちに医療財政のことよりも、自分の身を守ることを優先とさせてしまう傾向にある。

 

http://www.tokyotosho.co.jp/info/bun/s28.html

 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862230962/ref=sr_11_1/249-4503063-7813949?ie=UTF8

 

 

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