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今日、「天国へのビザ」を読んでくださった方からお手紙が届きました。以下にご紹介したいと思います。
拝啓
春野ことり様 「天国へのビザ」読みました。まず始めに、この本を書いてくださって本当にありがとうございますと、言いたいです。この本に書かれていることは、正に私の気持ちでした。
私は48歳、3人の子どもがいます。歯科医と結婚して開業し,38歳の時に准看護学校へ行き、今は看護師として医院を手伝っています。
10年前、実習で病院に行った時、老人が多いのに驚きました。私の担当した患者さんは80歳代の男性、胃がんの患者さんで、水も飲ませてもらえず、時々水を口に含ませてもらえるだけの寝たきりの方でした。先生が血液検査の結果を見て、輸血をするとおっしゃったときは、なぜここまでして生かされなければならないのかと思いました。私が医者だったら、延命の治療などしないので、訴えられて逮捕されていたかもしれません。
私の父は内科医でした。私は父の仕事振りを見て、医者の仕事をとても崇高なものと思っていました。父はとても真面目な医者で、その激務を間近に見ていましたので、医者は一生こういうふうに働かなければならないのかと思い、違う道に進みました。でも、ずっと医者になりたかったという気持ちは持っていました。でも、今の医療現場は昔よりもかなりストレスの多い職場になっていますね。先生方がかわいそうです。
私は、趣味でノバラや野菜を育てています。前のものが枯れないと次の芽が出てきません。今の人間の少子化も、老人が多いから次の子ども達が生まれないという自然の摂理だと思っています。日本人の平均寿命が60歳ぐらいになり、ひと家族に子どもが4,5人いるような日本になることを願ってやみません。
最後にもう一度、先生、この本を書いて下さり、本当にありがとうございました。 敬具
お手紙、本当にありがとうございます。大変嬉しく思います。
人間は年老いたら死んで行き、次々と新しい命が生まれ、生命のバトンをつないで行く。そんな当たり前のことが、今の日本では難しくなってきています。平均寿命が60歳というのは低すぎるとは思いますが、せめて老人が自然に死ぬことができる社会になってくれたらと思います。つまり、老衰で食事が摂れない老人に胃ろうを造って無理やり流動食を流すような事をしなくても済む社会のことです。
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