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このブログはすでに単行本となり発売されている小説「天国へのビザ」から抜粋してお送りしておりますが、都合により、一部割愛させていただきます。どうかご了承ください。
経営者側が西浦を問題視しながらも辞めさせる事が出来ない大きな理由の一つは、勤務医の供給の絶対的不足にあった。
現在、地方では勤務医の不足が深刻である。大都市への医師の集中、ここ十数年で増加している女性医師達の出産、育児による離職などに加え、平成十六年から設けられた新臨床研修医制度が勤務医の減少に拍車を掛けた。この制度により、それまで大学病院で実際に患者を受け持ち、大学病院の看護師がやらない点滴を行うなど、大きな労働力を提供していた研修医が大学病院で研修しなくなったため、医局は市中病院へ派遣している中堅の医師らを呼び戻さねばならなくなった。
市中病院では大学の医局から派遣される医師が減り、激務に耐えられなくなった勤務医が次々に開業し、さらに勤務医が減るという悪循環が起こっているのであった。
そんな勤務医不毛時代の最中、たとえ西浦のような医者でも、病院としては辞められたら困るのだった。西浦が辞めたとしても、代わりの医師の補充は望めないからだ。
http://blog.goo.ne.jp/secondopinion/e/20d45874dd1a2b9dcc0156ce16aa69c3
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