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2008.11.02 12:56 |  海外留学  |  ピノコ  | 推薦数 : 1

米国内科専門医試験

この試験は例年8月に行われます。レジデンシーを終えた人たちがこぞって受ける試験です。フェローシップに進む人は受けない人もいます。USMLEとはまた異なった切り口の試験です。勉強法はUSMLEとあまりかわらないのですが、参考書、問題集はあまりない。私が知らないだけかもしれないが・・・。MKSAPとMedStudyの2つが一般的です。

以下は週間医学会新聞の2006年度の記事からの抜粋です。

米国内科系専門医研修と専門医資格制度

 米国では内科研修が終わるとともに内科専門医試験を受けることが通例であり,このための準備も約半年-1年前から徐々に始めるのが標準となっている。テスト自体はマルチプルチョイス形式の日本の医師国家試験と同じような制度である。米国の研修指定病院における3年間の内科研修で経験する,数千人の入院および外来患者に関してしっかりと理解することにより合格できる,実地に即した問題が中心となっている。

 試験に対する準備としては,米国内科学会(ACP:American College of Physician)から数年ごとに更新されるMKSAP(Medical Knowledge Self Assessment Program,詳細はhttp://www.acponline.org/catalog/mksap/13/)を使用することが最も多く,内科各分野に対して1冊ずつのテキストと数十から100問程度の問題がそれぞれに付いている。数年の改訂の間に最新の知見を補うためアップデートも出版されている。専門医試験を監督施行するのはあくまでABIM(American Board of Internal Medicine)であるが,ACPは研修施設にかかわらず,標準的な知識を修得し専門医試験に臨めるように手助けをしている。

 米国では,この内科専門医試験に合格しないと3年間の研修をした意味がほとんどなくなるため,日本における国家試験と同じような意味合いがある。例としては,内科研修の後に受ける循環器内科,消化器内科などの専門研修を受けても,内科専門医を取得していなければそれらの専門医試験を受けることもできない。しかしながら,試験はあくまで確認のためであり,実際の研修自体がより重要であると考えられている。よって,研修制度には細かな規則によりレクチャー数,ローテーションカリキュラムなどが決められており,研修施設認可取り消しの権限を持つ公的な監視機関(ACGME:The Accreditation Council for Graduate Medical Education)による検査も定期的に行われる。このような研修施設において無事研修が修了したと認められた場合のみ,受験資格が与えられる。一般的に試験問題のレベルはハリソンの問題集などと同等であり,約70%の正答率で合格できるようである。

 内科専門医は10年ごとに更新試験を受ける必要がある。更新試験は初回の認定試験と比べ半分の量で,目的はあくまで専門医レベルの維持であり,そのため十分な準備が受験前に義務化されている。1つは受験前に各60問の6つの問題集をインターネット上で解く制度であり,これにすべて合格することが受験資格の必須条件になっている。これらの問題を通して自分の弱い分野を自覚し勉強を進めていくことになる。私は更新試験前にMayo Clinic Internal Medicine Board Reviewを通読し,ハリソンの問題集,MKSAP updateを終わらせた。

 内科専門医取得後,約半数は一般内科医として臨床診療につき,残りの者は内科専門科の研修に進む。各専門科の研修は通常2-3年となっており,一般内科研修と同様に一定のカリキュラムに沿った研修が義務づけられている。よって,複数の科を研修することは通常認められておらず,共通部分の多い呼吸器科・集中治療科,腫瘍内科・血液内科,アレルギー臨床免疫科・膠原病関節炎(リウマチ)内科の組み合わせのみがそれぞれの共通部分を認め合い同時研修が可能となっている。研修修了後は一般内科と同様に学会とは独立組織である機関により専門医試験が行われる。10年ごとに更新が必要なことも一般内科の専門医と同様である。専門医試験レベルは一般内科専門医試験とは確固とした違いがあり,一般内科研修やガイドラインに精通しているレベルではまったく太刀打ちできない。

 

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