「僕は君たちに武器を配りたい 」はちょっと刺激的だったかもしれませんが、もっと刺激的な本をクリスマスは読んでいました。
たびたび中国共産党が日本の戦時中の「南京大虐殺」や靖国神社への閣僚や政治家の参拝などでなどで政治的カードを使っていろいろと言ってこられます。
ただ、かの国には、もっと「暗黒史」があります。
題して「毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災1958→1962」
帯には「総死者数4500万人!中国共産党最大のタブー「大躍進」の全体像を、党の資料をもとに初めて明るみに出すー」とあります。
この本を読んで正月前を過ごしました。日本人にも知られていないのですが、中国共産党を毛沢東が支配し続けた1950-1960年代のうち、1958-62年に経済発展を目指して、大躍進を進めた裏で、4500万人もの国民が餓死した時代の記録です。
出てくるのは、何処そこ地区では住民のうち10%が餓死した・・・とか生々しいお話で、ちょっと驚き。
以前に毛沢東の主治医だった李 志綏医師が書いた「毛沢東の私生活〈上・下〉 (文春文庫) 」も読んでいましたが、あくまで中南海での見聞ですが、そちらでも国民の餓死が発生していることを知った毛沢東が「一千万人や二千万人の死者など物の数ではない」とか「国内には三千万人の“人民の敵”がおり、中国は人口が多いから、少し くらいいなくなっても余裕たっぷりだ」といった発言もショックでしたが、こちらの本は今まで表に出ていなかった数字も含めて恐ろしい話です。
飢えを支配する暴力、横領、小児・老人虐待、人身売買、医療崩壊、ありとあらゆる不公正が行われ、最終的に試写が4000万人を越え、4500万人に達するだろうという推計(当時の中国の人口は6.5億人)。
この本を読みながら、北朝鮮の金総書記が亡くなったこともあり、次の金正恩氏がいくら優れていても、これから先、北朝鮮の国民はどうなるか・・・と思いましたが、中国共産党の悪政のもとでも・・・
『飢えに苦しむ庶民は政府に楯突く力もなく』という状況だったようで、少なくとも集団的な活動を起こすだけのエネルギーもないしリーダーが不在なのが辛いです。(少なくともポーランドでは連帯があったし、内部に変化をもたらし、改善のためにがんばっている人の姿が見えないのがこの先も暗い影を落とします)
今後、経済の運営がまずい北朝鮮の国民は、故郷を捨てて他国へ逃亡を企てるか犯罪を行なって生き延びるしかないような・・・。
いずれにせよ、国民はすべてを国に委ねてしまうのは危険だし、いつも「何かをしてくれるから信じてしまう」のは危険で、しっかり監視しないと行けませんね。
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