日本が財政破たんしたら、ヘルスケア・システムもギリシャの二の舞?欧州の経済危機は世界中に伝播しており、これから世界中は何年かかって不況と戦うはめになりそうです。ギリシアの経済危機については病院や学校がストライキになっているとかそういう話を聞いてはいました。
実際はどうなんでしょうか?ちなみにロシアは経済危機のあと平均寿命が短縮したことで有名です。経済危機の影響だけではなく、日本の場合はさらに高齢者の激増による医療費高騰からも免れません。おそらく医療政策でまじめに語るべき問題は複数あると思います。
そして貧しい人が普通の人と同じような健康的な生活を送ってこられた日本のレクイエムにならないように真面目に取り組むべき課題なのだと思います。それにしても医療界はこの問題をどう考えているのでしょうか?
イギリスのガーディアン紙からです。(鶴亀松五郎先生に教えていただきました)
注意:誤訳・誤字あります・・・汗すみません。原文をあたってください。
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Greece's healthcare system is on the brink of catastrophe
ギリシアの医療制度が破局の瀬戸際
Guardian 2011/8/5
金融危機の犠牲者の中には治療費を賄えない患者さんや重大な供給不足に見舞われた病院も含まれる。
アテネの病院の救急医療病棟、ここでは病院は医療材料や設備の不足に直面しています。
Adonis Kostakos氏は50歳の糖尿病患者で、現在、失業中。彼の最後の定職は4年前にピレウス港の仕事でした。当時、彼はギリシャの公立病院制度を利用して、血糖値を測定してもらい、投薬してもらっていました。
最近、失業保険からの給付を受け取れないため、糖尿病の薬代や新しく緊縮財政政策として導入された5ユーロの病院の受診料をまかなえてません。
今日、Kostakos氏は自分の住む造船の町Peramaにある、無料クリニックに薬を受け取るために受診しました。この簡易のクリニックはもともとは不法入国者のために世界の医療団(メドゥサン・デュ・モンド)が設立したものですが、最近ではギリシア人しか受診していません。
クリニックの壁のポスターには戦争と飢饉について掲示がされていますが、たった一人のGeorge Padakis医師(30歳)は、異なったカタストロフィー金融危機の被害者:崖っぷちのギリシアの保険制度ーに対処しています。
「私には健康保険がありません、そして失業中です。このクリニックについて友人から聞いたんです。公立病院に通っていたのですが、最近はそれさえする余 裕がありません」とKostakos氏。「この町の大勢の人が私と同じような状況な人を、個人的に10人は知っています。」
次に並んでいたのはNikos Famalis氏、72歳、複数の病気があります。
「ここが開設されてからずっと通院しているよ。私も若い時は健康保険に加入していたけど、今は保険証を持っていないんだよ。私は公立病院で無料の治療を受 けられるような証書を入手しようとしているけど、時間がかかります」彼は薬の小箱をいっぱい握り締めながら現れて言いました。
ギリシャの制度はお役所仕事で、おびただしいの文書にいっぱい記入して、フラフープをしながら跳び入るようで、悪夢そのものです。たとえ無料の医療への受療資格を得られたとしても、国はいくつかの薬の代金を支払うだけです。
そしてたとえ医療費の軽減あるいは無料医療の資格を得たとしても、薬を出してくれる薬剤師を探せなかったり、探せたとしても前払いで代金を支払い、還付を受けるように言われるだけです。
クリニックは他の患者さんも来ています。心疾患のため両下肢の浮腫を発症して中年男性が利尿剤を必要としてやってきていました。もっと若い男性(以前は近くの造船所で働いていた)が高血圧のため治療を受けにやってきていました。
「私がこのクリニックに来た時、ギリシア人を治療するなんて予想しませんでした。こんなに多くのギリシア人がこんなに問題になるなんて思いもしなかったし、不法入国者のために働いていると思っていた」とPadakis医師。
「このクリニックでは普段は約20人の患者さんを診察しています。問題は決して簡単ではありません。よく患者さんは正しい保険証を持っていなかったり、 正しい書類が届くまでには時間がかかります。よくあるのが、予約のある病院に通うバス代の数ユーロがないためにこのクリニックに受診する患者さんなんてこ ともあります。これらの人たちは新しい貧困層で財政危機によって生み出され、さらに問題なのは、病院では現在、受診ごとに患者さんに請求することです。ギ リシャの医療制度はますます悪化しています。まだたって良くなかったのに、ひどくなるばかりだ」と悲しげにPadakis医師は語りました。
「お金を都合できた人とはすぐに治療を受けられます。しかし、この辺は高い失業率で、病気のある患者さんは血液検 査をしていなかったり、たぶん42歳の糖尿病患者のように、お金がないので服用すべき薬を服用していなかったりするように、管理できる病気を悪化させてい るんじゃないでしょうか」
彼はこう語りました「僕には4人の子供がいて、先月はたった3日働けただけなんだ」
もしPeramaのクリニックがギリシャの破滅した経済の底辺で生じていることを示す事例というのならば、他の医師や患者さんのところで生じている賄賂を医師に払うという不公正な保険制度というひどい話は平凡なことかもしれません。
経済危機の結果、公的病院の医師たちの給料は他の公務員と同じように削減されましたが、一方、病院の統合が懸念され、材料の通常の不足に 直面しています。もっとも被害を被っているのは、すでに不公平な医療システムがさらに不公平になっているという、3層構造の状況では、もっとも被害を受け やすくて医療費をまかなえない人たちを系統的に区別して、社会の中でさらに過小評価することです。
Most damaging is how an already unequal health system has become more unequal still ? a three-tier affair that discriminates systematically against those most vulnerable and least able to afford health care, marginalising them still further in society.
民間病院であってもこの経済危機に免疫はありません。Lasso産科病院ではJennyとPantedis Ioannidisの二人の勤務医が彼らの最初の子供の誕生を祝っていました。年間1万6500分娩を取り扱うこの明るくて忙しい近代的な場所では、患者 さんの入院数を確保するために料金を35%値引きしなければなりませんでした。
手術を行った男性は彼らと共に座っていました。Anastasios Pachydakis医師(38歳)、彼はしばらくロンドンのHomeston病院でトレーニングを受けていました。Pachydakis医師は今年将来 ビジネスが続いて欲しいとを望んだ長期にわたって診ている患者のために2回無料で手術をしました、というのは患者には彼に払うお金が無かったからです。
民間病院で働いている多くの同僚が、医療費を削減しなければなりませんでした」とPantedis Ioannidis医師。
Jennyは放射線科医として、Pantedisは眼科医として公立病院で働いてて、経済危機の影響がもっとも強く出たのは公立病院だったと見ています。
彼らの新しい子供に経済危機の結果が引き継がれる危機です、ギリシアではすべての新生児に3万5000ユーロの負債があります。
この二人の医師にとって最大の影響は公務員の給料(この中に医師も含まれる)がこの国で大きく引き下げられたことで、伝統的に夏期休暇やイースター、クリスマスなどによって引き上げられていた約2ヶ月分のボーナスに影響が出たことです。
これらの「プレゼント」は知られているように、ギリシア政府の緊縮経済政策の一部として廃止されました。
「ボーナスだけじゃありません。効果な医学書のための手当も含まれていて、他の手当も削減されました」とPantedis医師。
そして病院は複数の問題に直面しています。アテネの救急部門では救急車の運転手は支払われるかわからないと不満を行っています。一方、多くの病院では周期的に医療機材の不足があります。
「私はアテネで最大の病院で働いています。今年、我々は多くの重要な物品が何度もなかった」とJenny医師。「というのも病院はお金を業者から借りて いたので、ステントがなかったのです。そして我々は患者さんの体表に塗ったゲルを拭くのに必要なペーパータオルが2週間なかったことおありました。我々は トイレットペーパーとキッチン・タオルを使っていました。6ヶ月前のことです」
Pantedis医師の話はもっとショッキングです。「ある人によると、白内障の手術のための眼内レンズが今年初め、アテネの病院では欠品となり、手術が必要な患者を自分の病院では拒否させて、まだ在庫がある彼自身の病院で受けさせた」
「Nikaia 公立病院は近代的なLasso産科病院とは異なっています。清潔ですが、暗い廊下で、部屋は飾りっけもなく機能的で、ビルの外では救急車が患者さんを下ろすところでは犬がひなたぼっこしています。
Olga Kosmopoulou博士はHIVを含む感染症の専門家ですが、彼女は自分のコートにバッジをつけています。そのバッジについて彼女はギリシアの医療制 度で医師やその他の職種による不正を根絶する6年にわたるキャンペーンだと説明しました。彼女は悲しそうに「キャンペーンは完全に失敗していた」と語りま した。
「我々には、利益率の高い民間部門と、良い結果が出ている公的部門がありました」と彼女は言いました。「しかし、現在、実際には機能していません。そしてそれは医師の賃金がカットされたからではありません」
「問題は公的部門で必要不可欠な物品の不足であり、自分が公立病院でもう働いていると感じないのは、患者さんが多くの場所で支払わなければならないから です。」彼女は強調して述べました「私が公立病院を選んだのは、民間病院で働くのオファーがたくさんあっけど、私が選んだのは、支払えない人のために働く のを選んだたからです」。
彼女は反抗的に、新しい5ユーロの政策で彼女の患者の請求したのはたったひとりの患者だけでした。というのは残りの患者さんはあまりにも貧しいので、 徴収するのを彼女が拒んだからです。彼女は自分のしている新しい法律に反することが問題になることは自覚しています。しかし、彼女は恐れていません。
「私にはHIV陽性のある患者さんがいるのよ。彼はPireusの小さな新聞社で働いていたジャーナリストなの。彼は働けてなくて、保険会社 にお金を借りていて、今は無保険なの。彼はがんになっていて、病院に入院しているけどお金を払っていないの。彼はHIVの治療薬を入手しているけど支払っ ていない。しかし、私は有償の化学療法を彼にしようとして大きな問題を抱えているの。」とKosmopoulou医師。
彼女は風土病のようになっている、物品の不足についてJenny Ioannidis医師や他の医師から筆者が聞いた同じ話に戻ります。
Kosmopoulou医師は彼女のポケットに手を入れ、静脈ラインにを取り付けるのに必要な針を出しました。
「正しいサイズのを見つけるのが難しいので、私はいつも一つポケットの中に持っているのよ」
彼女は物悲しそうに「私たちはこの危機を乗り越えられない、ギリシアの健康保険制度を破壊する計画があるのが恐いわ」と付け足しました。そしていくつかの点で、その形跡はすでにあります。
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