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  奈良県の妊婦さんの脳出血での痛ましい事件、町立大淀病院のたらい回し(報道)事件([裁判報道]奈良県大淀病院事件撤退:魔女狩り報道のすえに・・・)のあと、個人情報を含むカルテの流出がメディアによって問題とされましたが、刑事事件としては、立件されませんでした。

 

 ただ、自分は下記のような医療側が隠匿して事件となった場合は、必要ならば個人情報をマスクした上で、問題となった原因や再発防止のためには必要かなと思っています。

 もちろん、病院のカルテの保存期間を過ぎれば紙としては保存義務は消えますが、今後は電子カルテも含め個人情報は必要ならば、検察に提出したり求められればしっかりとした記載が求められるのは言うまでもありません。

 

 そういう意味では「患者さんの個人データ」を含むカルテは患者さんのものだと思っています。

 ちなみに中国では患者さんのカルテは患者さんが預かっていて、自分が受診する時に持って行くんだとか聞いた事があります。

 

 逆にいうと、患者さんの処方データも含め診療明細書を紙で渡すように要求した方が中医協で見えましたが、万が一落としたりとか個人情報の流出を懸念する側としては「紙」ではなく自分の診療情報についてアクセスする権利を渡すことで良かったのになぁ・・・です。

 

 まぁ、いずれにせよ「隠蔽」していたのが法廷でさばかれるので、この反省からすると、カルテ情報を隠匿したり、開示を求められても理由もなく開示 しないのは難しくなります。そして完全にコストゼロでの開示をというと結局電子カルテの個人ごとに保存しアクセスするくらいしか思いつきません(紙カルテ の開示コストは結局医療側が負担するのでやりたくないんですよねぇ。事務員さんにとっては時間もかかるし、面倒だし・・・)

 いずれにせよ、病院やクリニックでも情報開示を求められることを考えると、万が一にそなえてきちんと記載をしていく必要があると考えています(まぁ、紙の方が自分は楽なので好きなんですけどね)。

 

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「カルテを渡すな」・山本被告が指示 - 山本病院患者死亡
2011年5月17日 奈良新聞

 大和郡山市長安寺町の医療法人雄山会「山本病院」(廃院)で肝臓手術を受けた男性患者=当時(51)=が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元 理事長で医師の山本文夫被告(53)=詐欺罪で服役中=の第7回公判が16日、奈良地裁(橋本一裁判長)で開かれた。当時の男性事務長(59)=詐欺罪で 有罪=が証人として出廷。山本被告が、男性患者のカルテを保健所に提出しないよう職員に指示していたことを証言した。 
 山本病院では、男性患者の死亡後に病理組織の検査を実施。事務長は、男性患者から摘出した肝臓の腫瘍が良性だったという検査結果を明かした

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山本病院の業過致死:元理事長「カルテ渡すな」 事務長が証言--地裁公判 
毎日新聞 2011/5/17
 
◇保健所要求で
 大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産手続き中)で男性患者が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元理事長で医師の山本文夫被告 (53)=詐欺罪で服役中=の第7回公判が16日、奈良地裁(橋本一裁判長)であった。検察側証人の事務長(当時)が手術後、山本被告が「(カルテを) ちゃんと書け」と主治医に指示したのを聞き、「輸血準備をしていないことなどが分からないよう、つじつまが合うように書けという意味だと思った」と証言し た。
 事務長は患者が死亡後、郡山保健所からカルテの提出を求められたが、山本被告は「困るから絶対に渡すな」と拒否し、その後は山本被告の自室に保管していた事実も明らかにした。これに対し、弁護側は「カルテは(この患者に限らず)一般的に提出しない」と反論した。
 また、事務長は総看護師長が手術から3日後、「手術をほったらかしにして、出血多量で死亡させた」と問い詰めると、山本被告は「主治医が止血を怠ったから悪い結果になった」と弁解したと述べた。【岡奈津希】

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山本病院の業過致死:元理事長、周囲の進言聞かず 公判で看護師ら10人証言 /奈良
毎日新聞 2011/5/12

◇地裁公判、6回開廷
 大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(破産手続き中)で肝臓手術を受けた男性患者(当時51歳)が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元理 事長で医師の山本文夫被告(53)=詐欺罪で服役中=の裁判。3月23日の初公判以降、11日までに計6回の公判が奈良地裁(橋本一裁判長)で開かれた。 当時の看護師や医療の専門家ら計10人が検察側証人として出廷。山本被告が周囲の進言を拒否し、不十分な態勢のまま手術に踏み切った経緯や、密室での医療 行為の様子を生々しく証言した。【岡奈津希】
 この事件は、検察側主張によると、山本被告が主治医=勾留中に死亡、不起訴=とともに、患者の肝臓の良性腫瘍(しゅよう)をがんと誤診し、十分な経験や技術などがないのに06年6月16日に切除手術を実施。肝静脈などを傷つけて大量出血させ、死亡させたとされる。
 これに対し、山本被告側は腫瘍が(良性の)肝血管腫だったことは認めたが、「回避すべき手術を実施した注意義務違反と死亡の因果関係は証明不十分」として、業務上過失致死罪の成立を争っている。
 手術は、山本被告が執刀医と麻酔医を兼ね、主治医と看護師2人が立ち会った。看護師らは、肝臓手術は専門性が高く大量出血も予測されるが、山本被告には 経験がない上、不十分な態勢で踏み切ったため、不安を感じていたと口をそろえた。輸血の準備や専門医を呼ぶこと、腫瘍が良性である可能性などを進言した が、すべて拒否されたと証言。県立医大の中島祥介教授(消化器外科)は、CT検査結果から腫瘍は良性の肝血管腫で手術は必要なかったと述べた。
 死因を巡っては、弁護側と検察側が対立。看護師らによると、腫瘍は背中側にあるため肝臓を反転させる必要があったが、山本被告は前から切り、腫瘍を切除 して退室した。主治医が縫合し、横向きの男性をあおむけにした後、容体が急変したという。県立医大の古家仁教授(麻酔科)は手術中に2500ミリリット ル、手術後に800ミリリットル、更に体内で1000~2000ミリリットル出血していたと証言し、死因は失血死とした。弁護側は、手術後の出血は看護師 らの心臓マッサージが原因の可能性を指摘。死因は特定できないと反論した。
 11日の第6回公判では、看護師長ががんの目安となる腫瘍マーカー検査で正常値が示された結果を示しながら手術の必要性について何度も尋ねたが、山本被告は「簡単な手術だから大丈夫。わしが最終責任者だから心配しないでいい」と取り合わなかったと述べた。
 次回公判は16日。事務長(当時)が出廷し、山本被告の医師としての経験などについて証言する見通しだ。

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