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 日本の病院は、資源(人材、資金)に限りがあります。特に医師の労働市場は非常に不足感があるのに、診療報酬は一定、しかも国民皆保険制度で、通常の診療では利潤の拡大は無理で、地方の自治体病院にとっては、安定的な経営基盤が必要でしょうが、厳しいことになりそうです。

 昨今、韓国の病院がメディカルツーリズムに乗り出して外貨獲得を目指しているのをまねて、国内の自治体病院が「観光」に「健診」をくっつけたメディカルツーリズムを策定したり、予算を確保しているようですが、あんまり成功事例がないようですね。

 

 当然ですが、広告目的としてはすでに一定の役目を果たしておりますが、今後、メディカルツーリズムは検証時期を経て、実証段階には入りますが、大半の病院は脱落すると見ています。しかも例の問題になった尖閣諸島の問題で「中国の団体客1万人、日本旅行中止し韓国へ 」ということです。

 

 今後、日本国内の病院がメディカルツーリズムで収益を上げようとするのなら最初からカントリーリスクの高い国に向けて「中国人向けの安売り健診ツアー」なんか危険です、むしろ世界中から求められる先進的な特定の疾患領域で高い技術を売り込む必要があるんだろうなぁです。

 

 というか、海外に進出する民間病院の取り組みはここ以外にもいくつか聞いていますが、これまではブルガリアに進出している徳洲会病院を除くと、ビ ジネス対象は日本人でしたが、カンボジアへの件はある意味潜在的なニーズを掘り起こすのと、利潤は少なくても今後の経済成長も勘案するとそれなりに勝算が あると思われたのでしょうね。

 

 いずれにせよ、「旅行代理店」に丸投げで観光客に健診を仕掛けるあたり、待ちの営業自体がそもそもダメっぽいですな。


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北原脳神経外科病院:総合病院、アジア初「輸出」 カンボジアで上場目指す

毎日新聞 2010/12/14

脳神経外科で国内有数の北原脳神経外科病院(東京都八王子市)が来年早々、カンボジアに進出することが明らかになった。救命救急センターや医科大学を併設する大規模総合病院とする計画。入院設備を持つ総合病院のアジア進出は国内初という。経済産業省も原発などインフラ輸出と並ぶ官民プロジェクトとして支援する方針で、医療ビジネスの戦略的“輸出”につなげる考えだ。【清水憲司、和田憲二】
北原脳神経外科病院は、来年2月をめどに首都プノンペンに救命救急センターを開設。在留邦人に加え、富裕層が増え始めた現地の市民にも医療を提供し、医療技術の向上も図る。民間から出資を募る株式会社病院とし、7年かけて医科大学を併設する大規模総合病院(1000床規模)とし、東南アジア各国から患者を呼び込む計画。将来的には現地で株式上場を目指す。
病院には日本製の高度医療機器を導入。「医療・環境技術を東南アジアに輸出する」(北原茂実理事長)狙いだ。ドイツに押され気味の医療機器輸出を後押しするため、経産省も支援の具体策を検討している。
これまでも、岡山県の医療機関が中国・上海などに医院を開設した例はある。しかし、国内の人口減少や診療報酬の頭打ちで病院経営は厳しさを増している。国内有数の都内の別の総合病院グループも海外進出の検討に着手するなど、典型的な内需産業だった病院が海外展開を本格化させている。

◇ASEANにらみ
医師不足が深刻なカンボジアは、日本の医師免許で診療行為が可能だ。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)は15年に域内の医療サービスを相互開放する方向で、カンボジアに拠点を置くことで、域内への展開も容易になる。
都内の医療移転コンサルタント会社「インターナショナル・デザイン・ジャパン」によると、海外進出相談は最近半年で前年同期比3倍のペースとなり、1日40件に上ることもある。「税収減で医療財政が維持できるのか、医師が不安を強めている」(川崎勝久代表)ことが背景にある。カンボジアに進出する都内の歯科医は「不況で病院への行き控えは深刻。医師が安定収入を得られる時代は終わった」と語る。来春、中国・広州の病院で日本人患者向けで24時間体制の通訳サービスを始める薬局・医薬品卸の佐野薬品グループ(秋田市)も「人口が減る国内から海外に目を転じないといけない」(堀川勤常務)と話す。

◇国内空洞化懸念も
ただ、アジアの経済成長などで世界的に医療の需要が増えるとみられ、国境を超えた「医師の奪い合い」も始まっている。日本の医療制度や市場縮小に見切りをつけ、海外へ進出する医師や病院が増えれば、国内の「医療空洞化」を招く事態も懸念される。

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グローバル化に一歩を踏み出した脊椎専門「自生韓方病院」
International Business times 2010/12/14

 2006年8月、インターナショナル・クリニックを開設した韓国の自生韓方病院は、2010年の現在まで地道に海外の患者たちを誘致しながら、グローバル化に一歩を踏み出した。
 自生のインターナショナル・クリニックには、英語とドイツ語が話せる初の西洋人韓医者であるライモンド・ロイヤ院長と、中国語・日本語が話せる専担医療陣がいるので、外国人とのコミュニケーションがスムーズにできるのが利点である。
 また、国際診療志願チームも開設し、英語、日本語など外国人専担コーディネーターが診療のための入国から帰国までのトータルサービスを提供する。年内にはロシア語の専担コーディネーターを配置してロシア人向けの診療も提供するつもりである。
 自生は、外国患者のためにより便利なサービスも継続して提供している。外国人の患者に対し、自国語で書かれた薬の服用説明書を提供するほか、帰国しても韓薬が服用できるよう宅配サービスも提供し、言語の壁がある外国人患者たちに人気がある。
 去年一年間、自生韓方病院で初めて診察を受けた外国人患者の中で、日本人は31%と一番多く、次いでアメリカが12%、ドイツが7%、ロシアが 3%、フランスが3%だった。特に、メディカルホリデーが活発になるに従い、診療のために自生韓方病院を来訪して遠征診療を受ける患者の比率が、外国人患 者のうち38%を占めるまでに増大した。その中で、日本人が59%と一番多い比率だった。
 シン・ジュンシク理事長と国際診療センターのライモンド・ロイヤ院長は今年5月、アラブ首長国連邦のドバイとレバノンのベイルートで開いた「中東メディ カルホリデー説明会」に韓医学の代表として出席し、100人以上の中東の医療業界・医療関係者たちに自生韓方病院のシステムと治療法を伝えた。

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中国の団体客1万人、日本旅行中止し韓国へ

健康用品大手「宝健」が社員旅行先を変更、尖閣諸島の領有権争いが影響

朝鮮日報 2010/12/14

 

 来年10月から11月にかけて、1万人規模の中国人団体観光客が韓国を訪れる。

 韓国観光公社の中国・北京事務所は13日、「健康食品などを扱 う中国の日用品大手『宝健』(本社・北京)が、優秀代理賞に選ばれた社員1万人の来年の褒賞旅行先を韓国に決めた」と発表した。韓国観光公社は、今年7月 から同社が実施した2度の入札に参加し、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアなどライバル国を制し、最終落札に成功した。

 「宝健」の団体観光客は、来年10月から1000-1500人ずつ計9回に分けて来韓し、5泊6日の日程でソウルや済州島などを観光する予定だ。 今回の誘致による経済効果は、直接的な消費支出が286億ウォン(約20億8000万円)、生産誘発効果が505億ウォン(約36億7000万円)など、 総額791億ウォン(約57億5000万円)に達すると観光公社は見込んでいる。

 「宝健」は、中国の10大健康製品ブランドの一つで、1997年から毎年、数百人から1万人に及ぶ優秀社員に対し、無料で海外旅行を提供してい る。今年の行先はもともと日本に決まっていたが、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐり日中関係が悪化したことを受け、今年9月に日本への旅行計画 を中止した。日本は今年、中国人に対するビザ発給要件を大幅に緩和するなど、国を挙げて中国人観光客の誘致に乗り出し、「宝健」の団体旅行の誘致にも成功 していたが、日中関係の悪化が旅行業界にも影響を及ぼす格好となった。

 

 

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