近年、がん=死ぬ病というのではなくなっています。これは手術(内視鏡手術など長足の進歩です)や様々な薬の開発によって、延命や完治を目指すことが可能になってきたからですが、一方、そのぶん患者さんが長く病気と闘うことにもなっています。
『生活目線でがんを語る会』という会が7/23に六本木ミッドタウンにて開催されました。
元はというとツイッターで、開催することになりましたが、Ustreamを使って全国、世界に向けて6名の方が登壇されました。
中には30歳代で乳がんとなり、子育てをされながらの闘病中の方や、3人のお子さんを残して先に奥様に先立たれた方のお話など非常に心打たれました。
残念ながら、自分はがん診療に直接あたる機会が多くはなかったのですが、今の医療現場に足りないのは患者さんと共感することかもしれないと思いました。
Ustreamにて中継され、数多くのコメントが視聴した方からツイッターでよせられました。
http://bit.ly/acZfuF
↓録画から見られます
http://www.ustream.tv/recorded/8455094
現代のがん医療に不足しているのは、医療者側と患者さん側との間に医療だけ提供すればおしまいではなく、治療をきっかけに生活の困難にも直面している患者さんと思いの共有する時間なのかもしれません。
も前にご紹介しましたが、患者さんの「夢」を医療者も共有できたらいいですね。
がんに関する情報を提供しているキャンサーネットジャパンでも
というイベントがありましたが、従来とは異なり、患者さんたちが前よりも
どんどん発言するようになっていることはいいことだと思います。
患者さんが求めることに国も対応する必要がありますし、また求めるように
医師や看護師さんも応援したいと思います。
とんでも民間療法で荒稼ぎするインチキな業者([悪徳業者にご用心]患者さんを食い物にする整体師逮捕!とか[ディプロマミルに完敗]ブログランキングで
ご紹介した分子矯正医学のあやしいお方とか)、トンでも学説を開陳して、
適切な医療を受けさせないようにする医学者(緩和ケアを否定するトンでも学者センセ・・)も患者さんにとっては害になる存在ですが、彼らは非常にずるいので、法律の網をかいくぐって、バイブル本を出し、マスコミに取り上げられようとします。
こういう悪徳業者などを排除するためには患者さんの被害の声もぜひ集めたいと
思います。このあたりはNATROM先生が安保徹氏や船瀬俊介氏を取り上げたりしていますので、ご参考までに。
そして、日本医師会なども積極的に患者さんを支援するために、おかしな医療
情報を提供するサイトを告発したり、そういう有害な情報をそのままにしている
プロバイダーにも規制するようにして患者さんに正しい情報を提供するようにし
たり、医療側も努力しなければならないですね。
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がん治療後も仕事を 働き盛りの患者増加、厚労省支援へ
朝日新聞 2010年7月24日
がん患者の3割以上が、病気をきっかけに仕事を辞めざるを得ない中、厚生労働省研究班が今年度から、治療後も働き続けられるマニュアルづくりに乗り出す。20~50代の働き盛り世代では、年間約16万人が新たにがんになり、年々増えている。家族や企業、医師向けの小冊子作成や、「がんサバイバー就業塾」などを計画している。
別の厚労省研究班が03年に実施した調査によると、がんと診断された時点で働いていた人のうち31%が依願退職し、4%が解雇されていた。治療による体力や気力の低下、退院後の通院治療などが重なり、「会社に迷惑をかける」と退職する例が多い。
研究班では、がん患者の就労の実態調査を行うほか、がん患者を世話する家族や、企業の人事担当者、産業医、治療を担当する医師らにも調査を実施。就労を阻む要因や対応すべき課題などを探る。
こうした調査をもとに、3年以内に小冊子やDVDなどを作成し、全国の医療機関や企業に配布する。がん経験者に、雇用継続や就活のコツを教える「就業塾」の教材開発も目指す。9月には、海外での就労支援をまとめたウェブサイトを立ち上げる。
がんと就労の問題は、欧米ではNGOが患者向けの手引を作るなどの動きが始まっているが、日本ではほとんど手がつけられていない。主任研究者の高橋都・独協医科大准教授(公衆衛生学)は「治療の影響で一時的に仕事の実績が下がっても、多くの場合回復する。経済的不安があると適切な治療法が選べない可能性があり、貴重な労働力を失うことは雇用側にも痛手だ」と指摘する。
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