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 国際的貢献で、外国から患者さんが日本に頼ってこられるのは、願ってもないお話ですが、実は「お金」の問題を外さないで、続かないので、美談として報道するのはどうも苦手です。

 

 医療は経済行為なので誰かが負担なくしてありとあらゆる医療行為できません。日本の健康保険財政からすると、下記のような余裕はアリエナイし、病院の持ち出しであれば、この後は続きません。

 

 メディカルツーリズムに対して、日本医師会は慎重なのは仕方ありませんが、一方で、採算の悪い保険医療にしがみつくと、未承認の医療機器を用いた先進的な医療はほとんど自己負担になります。

 

 結果として、ごく一部のお金持ちだけが優遇されることになります。人道的な医療を行うには何らかの経済的な裏付けが必要です。

 

 日本の医療が国際化が遅れているのは、言語のバリアだけではなく、患者さんの受け入れるための「受け皿」も用意されていません。

 

1.患者さん用の治療ビザ

2.受け入れ対応ができる病院の整備

3.空港とアクセスがいい病院のリストアップ

4.JCIなどの資格を取るなり、外国人スタッフの雇用

5.自由診療としての国内のコンセンサス

 

 日本の医療は国民だけのため・・・という意味では、外国人を優遇する必要はないのは当然ですが、日本国内にいる外国人の人が満足な医療を受けられないことはやはり「観光客」だけでなく「投資家」も考えるでしょう。

 

 今後、メディカルツーリズムの裏側、人/物/お金の問題が出て来ます。そして、美談で終わらせてしまえば次はありません。やはり継続して収益事業とするためには、「採算」を確保しなければなりません。

 

 現実のメディカルツーリズムでは、病院経営を支えるほどの柱には成り得ませんが、雇用の場を広げたり、患者さんの受け入れを通して、日本の医療が国際競争で勝ち残れるようにする可能性があります。

 

 この時代に、あえて『鎖国』体制をとり続けてきた意味では、今の日医の会長は鎖国をどうやって解くか、そして国民にどう説明するかが問題でしょうね。

 

 

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【北海道】サハリンで白血病…札幌で治療を 「3歳児救え」邦人連携 搬送先探し手配
北海道新聞 2010/4/18

【ユジノサハリンスク大能伸悟】ロシア・サハリン州ユジノサハリンスクで急性リンパ性白血病になったロシア人女児が4月2日、北海道に縁がある日本人の連携プレーで札幌北楡(ほくゆ)病院(札幌市白石区)に緊急搬送された。会社員キリル・ボグダノフスキーさん(35)の長女ポリーナちゃん(3)。入院から2週間余、幼い命が懸命に病と闘っている。
  3月28日夜。長男イリヤ君(10)の楽しいはずの誕生日は暗転した。いつも活発なポリーナちゃんに元気がない。赤い斑点が体中にでき、高熱にうなされた。ボグダノフスキーさんは驚き病院へ。血液検査後、医師は言葉を詰まらせた。急性リンパ性白血病だった。
  「血液のがん」と呼ばれる白血病の一種で、抵抗力が落ちたり、発熱や出血を起こす。現在、子どもなら7割程度が治るといわれるが、いち早い治療が欠かせない。
サハリン州には十分な医療設備がない。はるか遠くのモスクワには専門医がいるが、空路で9時間。脳内出血の恐れもあり、命取りになりかねない。「5日前は元気にスキーをしていたのに」。目の前が真っ暗になった。
急病はボグダノフスキーさんが勤務するサハリンエナジーの社員にも知らされた。同僚の堀川正之さん(41)=北大経済学部卒=は言った。「日本はどうか」。2人は在ユジノサハリンスク日本総領事館医務官の中村燈喜(とうき)さん(46)に相談した。
  中村さんは昨年9月まで、北海道循環器病院(札幌市中央区)など道内で5年間、勤務医をしていた。豊富な人脈を生かし、小児科の専門医を当たった。
探し当てたのは札幌北楡病院。小児白血病では道内最多の臨床経験がある小林良二・小児科部長(50)がいた。どんな時でも信条は「絶対断らない」。病名が判明してから5日後、一家は札幌に飛んだ。


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【京都】狭心症のミャンマー人救う
京都新聞 2010/4/18
京の病院、医療の懸け橋
 重度の狭心症を患ったミャンマー人女性がこのほど、京都市中京区の洛和会丸太町病院で、経皮的冠動脈カテーテル治療(PCI)を受け、元気を取り戻した。同国から治療のために来日する例はほとんどなく、両国の2人の医師が患者を救う懸け橋となった。
 患者はミェンミェンタンさん(63)。10年前に心筋梗塞(こうそく)になり、タイで4本の冠動脈バイパス手術を受けたが、その後に狭心症が重症化し、ミャンマーでは治療が難しくなった。京都大に留学経験のあるタンテー医師(55)にかかり、同医師が親交のあった洛和会京都血管内治療センター長の上田欽造医師(53)に相談。来日して治療することになった。
 14日にタンテー医師も立ち会い、上田医師と主治医の富士榮博昭医師(35)らがPCIを行った。ワイヤを冠動脈内まで挿入し、沿わせて計5本のステント(金属の筒)をそれぞれ病変部まで誘導、詰まった血管を押し広げ、血行を取り戻した。
ミェンミェンタンさんは「体調は良くとても幸せです。日本の先生たちのおかげです」と感謝する。20日に夫とともに帰国予定。タンテー医師は「難しい症例を受け入れ、成功したことに感謝します」と話し、上田医師も「ミャンマーの苦しんでいる人を救えたのは医者冥利(みょうり)に尽きる」と振り返る。二宮清院長(57)は「今後も医学の面で国際貢献ができるようにしたい」と話している。

 

 

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