アメリカの方では、医療制度改革がついに下院で可決されました。もちろん、僅差であり、今後の改革の行方が大いに気になるところです。

 

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米医療改革法 対立克服に指導力を期待
産経新聞【主張】 2010/03/24

 

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医師の4人に1人は皆保険制度に「No!」
日経ビジネスオンライン 2010/3/23

「国民皆保険制度は堅持すべき?」に対する、たくさんの投票とコメントありがとうございました。
 今回のテーマについては、日経メディカルオンライン(NMO)、日経ビジネスオンライン(NBO)ともに、「Yes(堅持すべき)」が多数を占めました。NMO(医師)は73%が、NBO(患者)は93%が「Yes」と回答しています。
「誰もが、必要な時に必要な医療を受けられる」国民皆保険制度が、何物にも代えがたい安心感を国民に与えるとともに、世界最高のパフォーマンスを誇ると言われる日本の医療を支えてきたと、多くの医師・患者が考えている証だと考えられます。米国や欧州での在住経験がある複数の読者からは、日本の皆保険制度を賞賛する声が寄せられました。(以下リンク参照)

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 日本も、高齢者の激増を前にして健康保険制度の改革が必要です。日本の場合、国民皆保険制度なので、アメリカと異なり国民全体にカバーされますし、介護保険などの整備もアメリカやイギリスよりも進んできている部分もあります。

 

 ただ、日曜日に開催された「オンコロジー ドリームチーム プロジェクト」(どきどきするイベント『みんなでつくろう!がん医療のドリームチーム』

でも書きましたが、がん患者さんの外科治療は確かに優れている部分もありますが、一方で「がん」という病気が医療技術が進み、慢性疾患となって来た部分がああります。

 日本では、毎年新規に60万人の人ががんに罹患するのですが、死亡する人は30万人です、がん患者さんは慢性疾患としてがんと治療を受けながら働きたいと考えています。

 しかし診断がされると三人に一人が転職する現実に直面しています。 しかも最近は治療費用が高くなっている。自己負担は確かに高額医療費制度で少ないものの、負担です。これが日本の「がん患者」さんのつらい現実です。

 

 上野直人先生はツイッターで日本の医療従事者が「医療崩壊」とあまり強調しすぎるのを憂えておられました。

 もちろん、崩壊しつつある部分もありますが、総じて日本の医療の質が最良であるのは諸外国から見ると、ただしそうです。

 

 ただ、医療従事者の労働環境やワークライフバランスが崩壊しているのは事実で、結局、医療費をかけないで「No.1」といっても、医療従事者が幸せでないのに、患者さんにどこまでも優しく・・・というのは難しい問題です。

 

 崩壊の淵にある日本の医療は「見方」を変えれば、国民の期待に応え過ぎて、結局、医師や看護師の労働条件が悪化したままの部分もあります。がん治 療一つとっても、従来は考えられなかった、内視鏡手術の進歩や、各種診断技術の進歩で、医療のの近代化のスピードは恐ろしく速いです。

 

 日本の医療については、国民にもっと知ってもらいたいですが、なかなか理解されません。アメリカの下院で論戦のあげく、「国民皆保険制度」に導入へと舵を切りました。

 

 日本の場合、規制緩和を特区などで医療の鎖国制度を何とかしようという考えがでていますが、日本の医師不足の現状で、なかなか「がん診療」を充実させようとしても広く地域まで行き渡っていません。治療を求める患者さんにとっても、そして医師もつらい状況です。

 下の図のように日本の「がん治療」の成績は悪くありません。

 

 


 

 (絶対に日本のメディアが報道しない日本の医療「日本の医療技術を世界と比較する」—日本の手術は世界一か?)で上記のグラフの出典などは明記してありますが、日本医師会のシンクタンク日医総研の日医総研リサーチエッセイNo.55医療関連データの国際比較 −「OECD Health Data 2009」より−)からです。

 

 ただ、現状の医療崩壊では、これをさらにもっといい治療を患者さんに提供して、患者さんが病気と闘える社会するためには、医師や医療従事者だけでは難しいものがあります。

 

 医療制度改革の中身が「医療費抑制」ではつらいものがあります。大勢の患者さんがもっと「質の高い医療」を受けられるように、そして「適正な医療費」で日本の医療従事者が重圧のために医療現場から立ち去らないで済むようにしてもらいたいです。

 ちなみにアメリカのMDアンダーソンで肺がんの治療(手術など一式)を受けると1000万円かかります、日本では200万円ほどです(今年の春の診療報酬改定前になります)。この価格差を埋めているのは、医療従事者の奴隷的な労働環境が支えていたりします。

 

 今後、技術革新のスピードの速い医療分野を先進産業のセクターとしてとらえつつも、国民に対するサービスの向上をさせるために混合診療も含め、健康保険制度の理念である皆保険制度をそのままに、実現させる必要もあります。

 

 一方で患者さんの希望する医療をまだ実現できていない部分があります。単なる医療費抑制ではなく、これらに向けて、もっとよい医療制度を求めます。

 

 

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