ちょっと前から「たらい回し」の文字はだいぶ減りましたが、相変わらずメディアは官庁の出すニュースをそのまま現場にも回らずに、垂れ流すだけ。
個人的に受け入れ「拒否」ではなく、「困難」だというのが医療界の常識です。それを「たらい回し」だというキャッチーなフレーズで流行らせたメディアは無責任です。
奈良県の大淀町事件では「たらい回し」報道が一番ブームでしたが、その後も医療バッシング記事も「受け入れ拒否」に形を変えて続いています。
昨日も、救急指定の病院の事務長さんとお話を聞いていましたが、人口16万人の埼玉のある地区では二次救急は一つだけ。
そんなところへ救急車が殺到しているので、大変なんだということ・・・一回現地に行ってもらえればわかるはず。本当に救急車が必要でもない利用者が多い事を。
救急医療が不採算なためにおきている医師不足、看護師不足の中、「不適切」な救急車の利用を患者さんたちが改めない限り、「改善」は困難です。そういう意味では、考察や取材不足の記事が目立ちます。
まったく勉強していないとは言いませんが、医療報道をしっかりするだけのトレーニングもまた「知識」もない人がメディアとして報道するのは問題ですね。
ある意味、「他人」を批判することは上手だが、メディア側は「反省」もしませんし、「質」の悪い記事を流して、国民の医療に対して誤った認識を与えています。
日本医師会に期待するのは、「おかしな記事」を報道したメディアに対して取材用のトレーニングコースを必修にして、それが完了するまで取材する資格を剥奪あるいはその記者だけではなく、全社員に対して医療機関に出入り禁止ですね。
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受け入れ拒否が大幅減=救急搬送で妊婦・新生児−総務省消防庁
時事通信 2010/3/18
総務省消防庁は18日、昨年1年間の救急搬送に関する実態調査結果をまとめた。妊婦や新生児の救急搬送は全国で4万791件あり、このうち医療機関に3 回以上受け入れを断られたケースは517件だった。調査を始めた2007年の1084件から大幅に減っており、同庁は「救命処置が必要な妊産婦を必ず受け 入れる東京都の『スーパー総合周産期センター』の取り組みなどが奏功したのではないか」とみている。
調査は救急搬送のうち(1)入院3週間以上の重症(2)妊婦・新生児(3)15歳未満の子ども(4)救命救急センター搬送−の4区分(重複あり)を調べ た。それによると、10回以上受け入れを断られたのは重症677件(対象の0.2%)のほか、妊婦・新生児11件(同0.1%)、小児250件(同 0.1%)、救命救急センター搬送1003件(同0.2%)だった。
こうしたケースで、医療機関側の拒否理由を見ると、重症と救命救急センター搬送の場合は「処置困難」が、妊婦・新生児は「手術中・患者対応中」がそれぞれ最多。地域別では前回調査までと同様に、首都圏と近畿圏の大都市部が多い。
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3回以上受け入れ拒否1万3千件/重症患者救急搬送
共同通信 2010/03/18
総務省消防庁は18日、重症患者の救急搬送をめぐり、医療機関から3回以上受け入れを拒否されたケースが2009年の1年間で1万3164件(3・ 2%)だったとする調査結果を公表した。08年より1568件減ったものの、3年連続で1万件を大きく上回る深刻な状況。拒否の理由は「処置困難」が最も 多く、次いで「手術中・患者対応中」「ベッド満床」「専門外」などだった。
消防庁は「医療機関が多い大都市部でも、ほかに適した治療が可能な病院があるなどとして、負担の大きい救急患者を拒みがちだ」と指摘。昨年10月施行の 改正消防法は「受け入れ拒否が一定回数に達したら基幹病院に搬送する」といったルール作りを都道府県に義務付けており、早期の取り組みを促す方針だ。
09年の重症患者の救急搬送は約41万1021件。このうち最初の照会で受け入れ先が見つかったのは約34万8233件で84・7%に上ったが、10回以上拒否されたケースも677件(0・2%)あった。
東京で39回拒否されたのは、呼吸器系の病気で自宅で動けなくなった60代の女性。精神疾患もあると伝えたところ、「専門外」などと次々に断られたという。
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救急搬送:60代女性39回受け入れ拒否 09年に発生
毎日新聞 2010年3月18日
重症患者の救急搬送で、09年に医療機関から39回受け入れを拒否されたケースがあったことが18日、総務省消防庁の調査で分かった。東京都内で敗血性 ショックになった60代女性で、40回目の照会でようやく受け入れ先が見つかった。ただし、拒否の最多回数は07年が62回、08年は48回で、救急受け 入れ態勢は改善している様子がうかがえる。
重症以上の病気やけがで搬送されたケースは41万1021件で、うち、受け入れを10回以上拒否されたのは677件。妊婦や新生児は1万5933件中で 11件、子どもは34万3905件中250件だった。救急車が到着してから搬送先が見つかるまで2時間以上かかったのは▽重症患者165件▽妊婦4件▽子 ども14件--。重症患者で、4時間56分待たされた例もあった。【石川貴教】
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二次救急病院は結果としてマンパワーがないところは撤退するしかないと思います。そうでないと「受け入れ困難」で断り続ける状況が続くからです。要は集約化が進んでいる地域では「断る」という無責任なことは少ないのです。大都市部では集約化が遅れているため数十病院も断れる。そういうおかしなことがあるので仕方ないのです。
膝の痛みさん>
ありがとうございます。
いわゆる「ネットで暴走する医師」系の報道だって、東京新聞の鈴木伸幸みたいに患者要因説とレッテルを貼ってみたりおそらく記者としての検証をほとんどせず誰かの言ったことを丸写ししている様な問題のある記事を批判しないで、それほど悪質性の高くない読売の記事、もちろんこれだって2chをソースにするのは新聞記事としてどうなんだとか医師による書き込みだと裏を取ったのかと批判することもできますがそうではなく、「きっと権威を保ちたいのだ」とか「自分たちが暴走していたことに気付いてないのか」とか(別にそれとバーターにはならないのに)そういう批判に終始するんですか?
すくなくともですね
科学関連問題一般について文系の教育しか受けてない人間だけを
配備して報道が成立するという認識じゃあダメダメでしょ
とりあえず理系の人材を採用するなんてことは これだけのオーバードクターの時代 やろうとおもえば今日からでもなんぼでも可能
もちろん今までも報道機関に理系出身者の採用が多少はあったというのは知ってますが わたくしの知る限り全体の一割以下
医療報道に従事してる人でも理系出身が珍しいくらいの現状です
現状の報道は 理系一般の作法でいうイロハのイができてないのばっかしであり それが大問題なんですわ
結婚して4年目。数々の離婚の危機を乗り越えつつ、がんばっています。
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