[ネットで医師暴走、医療被害者に暴言・中傷] 

読売新聞 2010/03/06


 相変わらず、メディアはこの手のネタ大好きですね。きっと誰かが書かないと!ってつきうごかされたのでしょう。だって、このネタ、他社がすでに報道を何度もして喜んでいるのですが・・・読売の記者はきっとご存知でしょうね。


【特報】ネットで暴走する医師
2009年11月24日 東京新聞


 一部の医師による匿名を利用したネット上の暴走が問題となっている。医療事故の患者側への誹謗(ひぼう)中傷、さらには患者側が勝訴した判決への反論-。問題なのは事実無根の情報に勝手な憶測を混ぜ込むことだ。しかも、こうした誤情報が医療界に影響力を持つようになっている。医師に求められるはずの高い倫理観はどこにいったのか。 (鈴木伸幸)




日々是よろずER診療 という有名ブログがあります。

大淀病院判決報道に思うこと(追記あり)を読んでいると最近のメディアは相変わらず偏っているな。ネットで暴走って、暴走してんのはメディアもひどかったよね~って思い出しました。


医療はこのまま崩壊していくのか

 というブログの2010/3/2に下記のような記事がありました。


(医師叩き・病院叩きを行った)マスコミと国民に言いたい。恥を知れ

 


 みると、ヤフーブログには「18病院に拒否されただと?!」とにかく、とにかく朝から 腹が立って腹が立って…といった産科医に対する怨嗟の声のオンパレードです。


 当時のメディアによる報道は限界いっぱいになりながら「周産期医療」を支えるためにがんばっている産科医たちの労働環境を一切無視して、とにかく圧倒的に「医師&病院なにやってんだー」の報道でした。


 そのあと、だいぶ経ってからも「たらい回し」報道が続きましたね。そういう意味では、当時の報道がいかにゆがんで偏っていたのかよくわかります。


 熱しやすくさめ易い日本のメディア報道も大変問題ですが、メディアリテラシーがない一般国民の医療に対する誤報道で、産科医療について勘違いさせただけでなく、一部の医師もまた、メディアによる偏向報道に引っ張られ、おかしいと感じてさまざまな運動がおきました。


 僕は、2chとかm3の掲示板はほとんど読みません。ほとんどは愚痴とか流言飛語が多く、信頼性が低いので。メディアの報道しない個人情報についてあれこれ言うのは慎まなければなりません。


 三上藤花さんの「日々のたわごと・医療問題資料館」


誹謗中傷を避けるためのFAQ (最終更新:2010年3月5日 午前1時27分)


 のように、未確認情報や怪情報がいかにあてにならないか例示してあります。未確認の情報でも新規性があるとそれを信用して、間違ってもさらに拡大することはマスコミが「6時間放置」などと書いたように間違ってはなりません。


 ということで、メディアの暴走がネットに暴走を加速させたという点は否定しませんが、「暴走」はあくまで自分の中で、本当?と思うこと。信用できない点はネットもメディアも一緒、自分が情報を発信するのは非常に気をつけなければなりません。


 まぁ、それにしても・・・ネット医師ってそんなに異常?w。自分は、大手メディアの報道の仕方が異常だったように思います。繰り返し新規性がない「古い話」を蒸し返すほど・・・情報が深まったのか?たぶんツイッターなどに速報性を奪われる中、ほんの一部のマイナス要素を見つけて、権威を保ちたいのかな?とか思います。


 個人的には、特殊性のある情報以外は、無料になっていくし、商業ベースに乗せていくためには、メディアは信頼性を取り戻すために、ネットを叩くくらいしかないんでしょうか?


 今後、出版業界は厳しい状況だと思います。その中で、ネットユーザーの暴走というのは、医療報道するのにふさわしい「知識」がない記者がないのに書きなぐる記者がいっぱいいたように、読者も医師も同じだということです。


 「ネット医師」と勝手に決めるのはよろしくありません(何せ2chに至っては医師も市民も見ることができて、書き込みも自由だし、m3も医師以外が入って監視しているそうですから)。

 今回の「ネット医の暴走」は「メディア側の暴走」=バッシング報道の副作用ですから・・・自分は患者さん側が訴訟をするのは当然の権利ですが、それらについて報道する側が「患者=正義」みたいに報道するのも「病院=悪」みたいな報道姿勢も好きじゃありません。


 「読者」がメディアに求めているのは「信頼性の高い報道」だと思います。


 ごくごく一部のネットの掲示板の書き込みや当時の古くなったログを元に「さもそんなものばかりで溢れている」ような誤解を生む報道を繰り返す姿勢にはどうもこれもまた・・正しくないようです。


 ネット掲示板を見て、信頼性が高い情報だから・・・って喜んで他人を傷つけようとネットに流す人はもう少ないと思います(実際にそういう人が大勢いる証拠がまったくないのに「ネット医師の暴走」というのはじゃぁ、インターネットユーザーの医師全員を悪者扱いしているということに気づかないのでしょうか?)。


 自分は、いまだに医療報道が明らかに偏っているのが気になります。患者さんを診療していた時代を思い出すと、千差万別。

 統一したカラーで「ネット医師」だなんてレッテル張って、それほど意味がある内容なんでしょうか?ネットに漂う風説の一部は医師が関与しているが、原因は実はメディアが作っていることもあります(産科医療についてバッシング報道で、実際に医療がよくなった実例をあげてみよ!!)


 また、医療がもとで心に傷を負った人にさらに傷つける道具としてネットを使う気にはなれませんが・・・そういう書き込みを喜んでする人はどうも不向きなのかもしれません。

 報道各社がたらい回し報道を繰り返す「暴走」は許されても?医師の「暴走」は許されないそうです(当たり前だが医師は患者さんの人権を守る必要があります)。医師の倫理観を求める報道側にはもう少し節度がある報道姿勢や医療従事者が直面している問題についてきちんとした理解がほしいところです。

 報道も医療も国民のために存在するものなので、倫理的には同じなんですけどね・・・その辺はお互いに気をつけて緊張感ある仕事を期待しています。

 

=================================================

☆ボールペン作戦が始まりました
■ボールペン作戦・再開するかも? -ボールペン作戦会議室
■始動!ボールペン作戦 第2弾♪ -つよぽんの避難所
■「LUPOのぶらぶら地球紀行」【予告】ボールペン作戦にご協力ください!
ランキングぽち!願いします→     なかのひと


 

固定リンク | コメント (3) | トラックバック (1)

SkyTeam
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2010/03 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック