先日、日本経済新聞が「聖地☆銚子」の首長さんのインタビューを載っけていました。
個人的には、「病院再開」なんて、今それがそんなに必要性が高いのか?今のところ病院という箱モノにこだわる理由があるのなら、そもそも潰さなければ良かったじゃん。
銚子の市立病院の「医師」たちががんばっていた・・・。その努力を「否定」して、潰したのは自治体と住民でしょう。
その実態について「地域医療 ~再生への処方箋~ 」に詳しく書かれています。
医師や看護師など医療者の感情を気にせず、マスコミにあれこれしゃべりますけど。医療者の共感がなければ、病院の再生はないし、かえって自分たちの首を絞めるのに・・・。役所のメンツにこだわったり、住民がワガママ言って病院が良くなったためしはどこにもありません。
夕張、舞鶴、そして銚子・・・これらが「聖地」たるゆえんは、住民や役所が自治体病院で働いている医師たちの意見を尊重せず、「貴重」な医療資源であるというのをまったく理解も出来なかったために起きた、自作自演の可能性が非常に高いです。
聖地の病院でいつまでも働くのは「自己犠牲」にしても、最終的には続けられなくなります。いかに早く首長や住民が気づくか。第二第三の銚子が出ないように、きちんと
「病院を守る」=『医師を守る』=「住民の健康を守る」
ことだと気づく必要ががあります。病院がなくなったら高速道路ではこべばいいじゃんという方も見えますが、通うのは何も救急患者さんだけじゃありません。
通院治療は大変ですよ。そういう意味でも、「病院」が消える時代にはこの書籍は大切な「くすり」でもあります。
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【千葉】10年自治体トップの挑戦(3)銚子市長野平匡邦氏(この人が語る)
2010/01/07 日本経済新聞
千葉県銚子市の市立総合病院が2008年9月末に休止した問題は、公立病院の経営難を象徴する事例として全国の関心を集めた。「公設民営での病院再開」を掲げる野平匡邦市長は、公立病院にも経営責任を明らかにする体制が必要と訴える。
「市長就任から2カ月後の09年7月、病院の再開を考える『市立病院再生準備機構』を作った。弁護士や病院関係者ら7人による外部組織だ。市は機構と委任契約を結び、医師の確保など再生業務を任せている」
「昨年末、再生を担う参与として済生会波崎診療所(茨城県神栖市)顧問の笠井源吾医師を採用した。笠井氏は二十数年前、地縁のない茨城県の病院に院長と して就任。破綻状態の病院を再生した。任期は3月末までだが、再開後の病院にも、院長代理など何らかの形でかかわってもらいたい」
「病院の指定管理者の選定は固まってない。機構と笠井氏に任せているが、個人的には既存の医療法人を誘致するより、新しい医療法人を作る方が運営しやすいと思っている。4月の再開を目標にしているが、現状では厳しそうだ」
公立病院については民間委託の限界を示す事例や、自治体が運営すべきだとの意見もある
「公立病院は公営で、という声が根強いのは事実だ。しかし、銚子はその公設公営で破綻した。公立病院も事業体である以上、だれかが経営責任を負う必要が ある。しかし事務局長は市の異動で数年で入れ替わり、経営の意識を持ちにくい。院長は医療のトップでも、病院を経営しているという意識は薄かった」
「02年に初めて市長に就いた時も、市立病院の経営に問題があると感じた。それで外部から事務局長を招くなどの対策を進めようとしたが、病院側の反発を招いた。06年の市長選でも病院の経営問題を訴えたが(岡野俊昭前市長に)敗れた」
「くしくも、そのころから医師の流出と病院の経営悪化が加速した。他会計から病院会計にお金を繰り入れた結果、市財政の悪化を招き結局、財政を守るという理由で休止に至った。予想できる結末ではあった」
市立病院の休止で、医療体制に対する市民の不満は高まっている
「当時は行き場をなくした入院患者の嘆きなどが報道されるなど、大きな話題になった。今から考えると、すべての市民が市立病院を頼っていたわけではなく、騒がれすぎた面はあると思う。ただ、経済的に余裕がない人にとって、市立病院の存在が大事なのは紛れもない事実だ」
「市立病院が休止に追い込まれたのは、経営責任を負う人がいなかったからだ。病院経営は専門知識を持ったプロがやるもの。行政では限界がある。そのことを今は市民も理解していると思う」
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