日本の場合、医療機関は、医療費を割引したりして、患者さんを集めて、売上を増やすとかは不可能です。したがって、優れた医療サービスを提供してコスト を下げながら利益率を維持しつつ、ライバルの医療機関と競争を行うしかないのですが、様々な面で規制が強いので、経営の上手下手が結果を左右しているよう に思います。
先日、格付け機関の方のお話を「医療の未来を考える会」でお話を聞きましたが、やはり医療機関の収益構造は、ガス・電力・海運のような業種と同じようにインフラの投資にお金がかかる一方、そのような装置産業と異なり、費用を上乗せして値上げして投資を回収することが不可能でしかも低収益というので大変です。まぁ、病床稼働率が90%を切ってしまうと赤字になりやすいなど、とにかく埋めないとやっていけないのは、日本航空も同じ問題です。
病院は設備投資、人件費率の高さなどをみると、経営資源をどこに集中させるか、もう少し考えないと、現状のような利益率では倒産ブームは続きそうです。
人口3億人のアメリカの病院数は、在院日数が少ないため、日本の8600よりもはるかに少なく、5000施設余りと聞いています。すると、日本はまだまだ削減して、その代わりに療養型病床のかわりの受け皿がまだまだ不足していると思います。
それにしても旅行業界といい、航空業界といい、なるべくたくさんの人に利用されるように努力し続けないと収益を上げられないビジネスというのは厳しいことです。
絶えずハコモノを作り続けることで、自転車操業を続けた土建屋ビジネスも、リストラが続いているのがそっくりですね。
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共同通信 2009/10/13
2009年度上期(4~9月)に倒産した医療機関と介護事業者の数が半期としては過去最高の計50件に達したことが13日、帝国データバンクの調査で明らかになった。負債総額は計228億円で前年度上期の1・4倍。
競争激化やこれまでの診療、介護報酬の引き下げなどで経営が悪化、資金繰りが行き詰まったケースが多かった。景気に左右されにくい業種とみられていたが帝 国データは「学校法人の倒産も増えており、金融機関の不良債権処理が公的な業種にも及んできた傾向が見られる」と分析している。
調査は、9月に民事再生法適用を申請した医療法人「博愛会」(神戸市)など法的整理の事例を集計。だが自主廃業も含めると「実際に消滅したのは数倍以上に 上る」(関係者)とみられ、地域の医療・介護サービス低下は一段と加速する恐れが指摘されている。鳩山政権は医師数増加などを掲げているが、経営体力が弱 い中小の医療機関などへの支援も急務だ。
医療機関の倒産は30件で前年度の約2倍。比較的規模の大きな病院の倒産は減少傾向だが、施設数増で競争が激化する診療所や歯科医院の破綻が増えた。訪問介護や老人ホームなどの介護事業者の倒産は20件で約1・5倍。こちらも新規参入増で価格競争が激しかった。
これまでの年間最多は08年度の66件。
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9月の旅行業倒産件数は8件で負債は4億4000万円-上半期は前年同の33件
Travel Vision 2009/10/13
東京商工リサーチ(TSR)によると、9月の旅行業の倒産件数は8件(前年:2件)、負債総額は4億4000万円(同:5億3700万円)となった。件 数では前年よりも大きく増加しているが、負債総額は前年と比べて減少。年商3億円以下の中小企業の倒産が多く、東京都の3件を含めて全国的に発生してい た。宿泊業の倒産件数は13件(同:6件)で、負債総額は101億9100万円(同:14億2500万円)であった。負債総額の増加は、第三セクターの広 島エアポートビレッジ開発が負債総額52億円で倒産し、全体を押し上げた。
また、4月から9月までの上半期の旅行業倒産件数は33件(同:33件)で、負債総額は35億6100万円(同:39億3700万円)となった。TSR によると、上半期は燃油サーチャージ額の値下げや廃止などもあり比較的落ち着いていたが、新型インフルエンザや7月以降の燃油サーチャージ値上げ、再設定 などによる“息切れ倒産”など、今産件数が増加する可能性もあるようだ。なお、宿泊業の上半期倒産件数は63件(同:78件)で負債総額は666億 2100万円(同:1022億3800万円)であった。
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日本経済新聞 2009/10/14
日本航空の経営再建を巡り、前原誠司国土交通相直轄の専門家チーム「JAL再生タスクフォース」は13日、再建に向けた素案をまとめ国交相と日航、金融 機関にそれぞれ説明した。金融機関に対し債権放棄と債務の株式化(DES)で計3000億円規模の支援を要請。日航は1500億円の資本増強や年金支給額 の半減、西松遥社長の退陣などが必要とした。素案をもとに金融機関などと交渉し、10月末に計画案、11月末をメドに最終的な再建計画を策定する。
再生チームは日航が少なくとも2500億円の債務超過に陥っていると指摘。素案では(1)債権放棄やDESによる金融支援(2)1500億円の資本増強 を含む最大4800億円の新規資金調達(3)約3300億円の年金積み立て不足の1000億円への圧縮――などを盛り込んだ。私的整理手法の一つである事 業再生ADR(裁判外紛争解決)の活用方針も打ち出した。
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掟破り?業界騒然!JAL、格安国際線チケット出現 ソウル往復ネットで1万8000円
ZAKZAK 2009.10.13
経営再建で揺れる日本航空の国際線航空券が格安で出回り、業界内で話題になっている。業界関係者は「『航空会社未定』という形で売り出して実は日航便、 というルール違反のチケットが復活した。大手旅行代理店が関与しているケースがほとんど」と話す。とばっちりを受けた中小の代理店からは「大手に客が流れ て倒産寸前」という悲鳴もあがっている。
「ネットで『航空会社未定』のソウル線を予約した。9月上旬の週末出発、成田-仁川線という条件で往復1万8000円と格安だった。旅行会社に入金する と、即座に『日航便です』と明かされた」と興奮気味に語るのは都内のビジネスマン(42)。通常、日航の往復航空券で2万円を切るものは国際線では皆無。 国内線でも期間限定のセール「バーゲンフェア」で入手するぐらいしか術がないからだ。
このカラクリについて、航空業界に精通する関係者が解説する。
「ソウル線はフライト数が多く、渡航者も多いので、旅行代理店がパックツアー用の航空券を個人にバラ売りして利用率を上げているようだ。航空会社と代理店の契約ではルール違反だが『航空会社未定』で売れば、バレにくい」
この関係者によると、1990年代にはパックツアー用運賃(IT運賃)の国際線航空券を旅行代理店が仕入れて個人にバラ売りする販売方法が全盛だったと いう。しかし、この方法では収益率が低いことから、航空各社は2000年ごろから正規割引運賃(PEX運賃)を設定。ホームページで直販を始めた。
さらに、05年ごろからは早期の予約といった条件付きながら、PEX運賃よりも安い事前購入周遊運賃(APEX運賃)を設定。「その一方で代理店にはIT運賃の航空券バラ売りを厳しく規制した」という。
「特に日航の規制は厳しく、バラ売り用航空券はほとんど市場から消えた。ところが、この1年で復活してきた。バカ安で市場を荒らすほどです。それらは大手代理店のみが扱っています」(別の航空業界関係者)
中堅の旅行会社幹部は「大手が子会社を隠れみのにネットで販売するケースがほとんど。うちの客からは『大手の旅行社のほうが安かった』とクレームが来る が、日航との契約では個人に販売できないはずの券なので、言い返せない。倒産を招きかねない深刻な事態」と悲鳴をあげる。
前出の航空業界関係者は「ジャカルタ、デリー、ベトナムなどのビジネス客が多い路線のバラ売り券は出ない。香港、バンコクといった他社と競合する路線が 多く、欧州線も出回っている」と言い、「景気悪化もあるが、マイレージの影響が大きい。個人客の多くは全日空の加盟するスターアライアンスを希望する。日 航が加盟するワンワールドに人気がないのが影響しているのではないか」と推測する。
日航広報部は「国土交通省の許認可を受けているので、IT運賃を宿泊なしで航空券だけ個人に売ることは絶対にあり得ない。旅行会社にもパッケージで売ってくださいと契約している」と話している。
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