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 最近やっと、救急車の出動台数の伸びが止まった日本ですが、どうやらお隣の国、韓国でも同じようです。

 

 これは「救急車」を無料の患者搬送システムと勘違いした、無駄な利用が救急現場を直撃して、「救急医療崩壊」を招いている

現状とよく似ていいます。[救急医療]軽症は民間搬送でお願いしますにも書きましたが、この辺、「受け入れ拒否」だとか「たらい回し」といったメディアの論調は相変わらずの日本ですが、救急車の利用の半分以上が入院不要の軽い症状の患者さんだったり、単に移送だけのためにタクシー代わりに利用されるのはどうやら韓国と日本は瓜二つなのかもしれません。

 

 

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心肺停止患者を救えない韓国の救急車(上) 利用者の64%が非救急患者
朝鮮日報 2009/09/27
 

4分以内に到着すべきだが、通報から平均7.8分
救急設備や人材も不十分

 「4分」
 韓国で毎年2万人近く発生する心肺停止患者が生存するために残された時間だ。心臓病や外傷などで心肺停止状態に陥った患者が、脳に障害を残すことなく回復するには、4分以内に心肺蘇生術を施さなければならない。そのため、直ちに救急車が現場に急行して応急措置を行うか、あるいは周りにいる人が心肺蘇生術を行う必要がある。
 しかし、保健福祉家族部が24日に発表した「2008年心臓血管疾患と脳血管疾患に対する調査監視結果」によると、救急車を呼んでから実際に到着するまでの時間は平均7.8分かかっていることが分かった。韓国の心肺停止患者は人口10万人当たり40人から42人ほど発生しているが、生存率はわずか2.4%。米国の8.4%、日本の10.2%に比べると非常に低い。1年で計算すると、およそ2万人の心肺停止患者のうち生存者は500人にも満たないということになる。

 

■救急性のない出動要請で時間と設備を浪費
 救急車が必要な状況ではないにもかかわらず救急車を呼んだために、本当に急を要する患者の搬送に問題が生じるケースが多発している。
 消防防災庁が国会行政安全委員会の元裕哲(ウォン・ユチョル)議員=ハンナラ党=に提出した「2008年救急統計」によると、昨年救急車が出動した件数は180万9179件で、搬送した患者数は131万6942人だった。そのうち救急患者は34.6%に当たる45万5812人に過ぎなかった。
 64.7%に当たる85万1561人は便秘や目まいなど、応急措置をする必要がない「非救急患者」だった。中には歯痛や単なる風邪の症状、打撲、すり傷、切り傷、あるいは病院に行きたいが自分ではなかなか行けないため救急車を呼ぶケース、車のバンパーに少し傷がついた程度の軽い接触事故など、さまざまだった。ひどい場合には、救急車をタクシーのように気軽に利用し、5年間に200回以上利用した人もいるという。
 救急隊に連絡が入ると、現場から最も近い場所にある救急車が出動するのが原則だが、救急性のない患者からの通報があまりにも多いため、本当に急を要する際に救急車が出動中というケースも多い。その間に1分1秒を争う心肺停止患者が発生したという連絡が入ると、遠い地区の別の消防署から救急車が現場に向かわなければならず、到着が遅れてしまう。
 米国では救急患者以外の患者や単に身動きが取れないだけの患者が救急車を利用できないようにするため、州政府が別の搬送サービスを行っている。米国や英国では非救急患者が救急車を利用した場合、搬送距離に従って本人が費用を負担するよう定められている。ドイツやフランスでは救急車の出動要請が入ると、当直の医師が判断した上で、救急患者の場合に限り救急車を出動させている。

 

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心肺停止患者を救えない韓国の救急車(下)
朝鮮日報 2009/09/27

 

■問題の多い救急車出動システム
 問題は到着するまでの時間だけではない。心肺停止患者を蘇生させるためには、心肺蘇生術や救急隊員によるAED(自動体外式除細動器)を使った処置が必要だ。しかし、心肺停止患者に対して救急隊員がAEDを実際に使用したケースは9.4%にとどまっている。救急措置を行うことのできる設備が不十分な上に、AEDの使用を含む心肺蘇生術をしっかりと習得した隊員が不足しているからだ。
 現在救急隊員は5973人いるが、正確に心肺蘇生術を施せる1級資格を持つ救助士はわずか1479人だ。地方のある地域では、隊員が一人で出動するケースが50%を超えており、救急措置が施されることなく、患者を搬送するだけで終わることも多い。
 消防防災庁によると、今年1月現在で韓国各地には1310台の救急車があり、消防車も含めると7390台が配置されている。しかし、韓国では消防車を救急車として利用することはないため、通報があっても救急車がなければ出動が遅れるケースが少なくない。
 ソウル大学病院救急医学科のシン・サンド教授は、「先進国では患者が多く発生する昼間の時間帯には、消防車も救急業務に投入され、人材と車を効率的に使っている。そして夜には数を減らす形態を取っている。このようにして、通報があった場合には昼夜を問わず、いつでも直ちに出動できるような体制を整えている」と述べた。
キム・チョルジュン医学専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

 

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