みっともない話ですが、厚生労働省も元身内とはいえ、保険診療を食い物にする医師を完全には排除できないようです。
奈良県の山本病院のように診療報酬詐欺の上に、不要の手術まで行って、利益追求する悪質な医療機関を排除する必要があります。
もちろん、相互監視ですから、なれ合わないように他府県の病院同士や、民間病院を公立病院のようにきちんと自律した形で行うべきでしょう。先日、東日本監査法人の長隆さんのお話を聞く機会がありましたが、監査法人はライバル会社にあたる監査法人が相互に監査をする仕組みになっています。
病院が営利だけ追求すると、問題があります。質の高い医療を提供できる医療機関にはきちんとした見返りが必要ですが、一方、「悪質」な医療機関には被害を減らすためにも、再教育や指導を行う必要があります。
結局、経営方針が健全でないと「質の高い医療」を提供するなんてことにはならないようです。今週号の週刊誌にもレーシック手術の最大手のクリニックが取り上げられていましたが、不透明なことを行ってもらっては困ります(週刊文春10月1日号 レーシックに横行する「違法ビジネス」 元勤務医が内部告発 伊藤隼也と本誌取材班「手術機器の違法使用」に「医療法違反クリニック」。「手術翌日から地獄が始まった」と訴える被害者たち。これで医療といえるのか)。
自由診療といえども、説明責任や手術結果について責任があります。この辺、診療行為は契約行為なので、過酷なディスカウントで成り立つ自由診療は厳しいことになると思います。いずれにせよ、外部からの評価も含め、透明性を高める仕組み、結果について客観性をもった上で評価する仕組みが必要です。
まぁ、そもそも病院の事業収益が2%台で再投資が可能なのかというとかなり疑問だったりしますが。
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旧厚生省出身 医師に実刑判決
NHK 9月24日 15時0分
旧厚生省で不正を監視する立場にあった横浜市の医師が、診療報酬をだまし取ったとされる事件で、横浜地方裁判所は「監査の経験で得た知識を悪用して不正請求を繰り返しており、強い非難は免れない」として、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
かつて旧厚生省に勤務し、診療報酬の不正請求などを監視する立場にあった横浜市の医師、菅谷良男被告(59)は、平成14年からの4年間に、患者6人の 入れ墨を消す際、健康保険が適用されない治療をしたのに保険の対象であるように偽り、診療報酬およそ280万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われて います。これまでの裁判で、検察が懲役4年を求刑したのに対し、菅谷医師は無罪を主張していました。判決で、横浜地方裁判所の吉田勝栄裁判官は「監査の経 験で得た知識を悪用し、書面上で整合性がつけば認められると、不正請求を繰り返した。不正は常態化していて、強い非難は免れない」と指摘しました。その一 方で「審査を行う社会保険事務局は被告の請求に早くから疑いを持っており、指導を徹底していれば被害の拡大は防げた」などとして、懲役2年の実刑を言い渡 しました。菅谷被告は、この判決を不服として控訴しました。
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菅谷クリニック診療報酬不正請求で旧厚生省OBに実刑判決/横浜地裁
神奈川新聞 2009/09/24
美容外科診療所「菅谷クリニック」が診療報酬を不正に請求していたとされる事件で、詐欺罪に問われた旧厚生省OBの医師でクリニック経営医療法人の理事 長、菅谷良男被告(59)の判決公判が24日、横浜地裁であった。吉田勝栄裁判官は、「保険医療機関を指導監査する職務に従事した経験を悪用し、不正な診 療報酬請求が常態化していたことがうかがわれる」と指摘し、懲役2年(求刑懲役4年)の実刑判決を言い渡した。
公判では、菅谷被告は「適切な治療に基づいて診療報酬を請求した」として無罪を主張。レーザー照射治療による「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)形成手術」で診療報酬を請求できるのか、患者に瘢痕拘縮があったのか、が争点となっていた。
吉田裁判官は、「運動制限を伴う瘢痕拘縮に限り保険診療の対象となる」とした上で、「受診者に瘢痕拘縮はなく、仮にあったとしても形成手術を行う必要性 はなかった」と認定。菅谷被告について「被告の規範意識はすり減っており、公判では不合理な弁解に終始した」などと述べた。
また、県社会保険事務局などの責任にも言及。「指導、監査体制が有効に機能していれば、不正請求が速やかに発覚し、被害も拡大しなかった」などと、同局と県保険診療報酬支払基金との連携の悪さが被害拡大の一因だったと指摘した。
同被告の渡部英明弁護士は「事実認定も量刑も不服。社会保険事務局が適切に指導していれば被害は起きなかった。診療報酬請求は、事実認定や解釈が明確になっていない」などとして、即日控訴したことを明らかにした。
関東信越厚生局医療指導課の遠山明広課長は判決について、「社会保険事務局と支払基金の連携が取れていないとの判決だが、診療報酬請求は膨大な数に上り、限られた情報の中でこれはと思うものを見つけて調査するのが一般的。全件調査は現実的に難しい」とコメントした。
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菅谷被告の医師免許取り消しを/被害者の会が要望書
神奈川新聞 2009/09/24
菅谷被告に懲役2年の実刑判決が言い渡されたことを受け、「菅谷クリニック被害者の会」(14人)が声明を発表し、菅谷被告の医師免許取り消しを国に求める考えを明らかにした。
同会のメンバーらによると、今後の行政処分が下される際に医師免許取り消しを求める要望書を、長妻昭厚生労働相あてに提出するという。
同会の女性は「明らかになっている被害は、氷山の一角どころではない」。レーザーを過剰に額にあてられたという横浜市の女性(50)は「懲役2年は短すぎる。(菅谷被告には)反省して刑に服してほしいし、医師免許を自主的に返納してほしい」と訴えた。
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「今も後遺症…許せない」 診療報酬詐欺事件の被害者
産経MSN 2009.9.24
菅谷クリニックを家宅捜索をする神奈川県警の捜査員ら
美容外科「菅谷クリニック」(横浜市泉区)の診療報酬不正請求事件。詐欺罪に問われた旧厚生省OBの医師、菅谷良男被告(59)に対し横浜地裁が懲役2 年の実刑判決を言い渡した24日、被害者らは会見を開き、「今でも後遺症で苦しんでいる。菅谷被告を許すことはできない」と収まることのない怒りを口にし た。被害者らは近く、厚生労働省に対し、菅谷被告の医師免許取り消しを申し入れるという。
菅谷被告は昭和62年10月~平成元年3月、旧厚生省の医療指導監査官として保険請求の監査や適正化指導を行う立場だった。判決で吉田勝栄裁判官は「厚生省時代の診療報酬の知識を悪用し、保険適用外と認識しながら詐欺を繰り返した」と指摘した。
公判で無罪を主張してきた菅谷被告。判決に納得できない様子で、判決言い渡し後に吉田裁判官から「分かりましたか」と問われ、「分かりましたけど…」と何か言いたげな表情を見せた。菅谷被告側は即日控訴し、保釈を申請した。
◇
判決後、クリニックで美容手術などを受けた女性4人が会見した。横浜市のパートの女性(50)は額部分に過剰なレーザー照射をされ、額が腫れたという。 「私たちの苦しみに比べれば、2年は短い。夫の会社に脅迫めいた電話をかけてきたこともあり、菅谷被告には怒りを覚える」と声を震わせた。
別の女性は鼻の美容整形手術後、腫れや痛みなどの後遺症に悩まされていると明かし、「(クリニックでの手術後)自殺も考えた。別の病院で3度もやり直しの手術をしており、菅谷被告を許すことはできない。これ以上医師にしておくことはできない」と強い口調で訴えた。
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混合診療全面解禁になったらそんなのが日常茶飯事になるんじゃないかと危惧します
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